- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344012394
作品紹介・あらすじ
十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。
感想・レビュー・書評
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色んな意味で汚く生々しい恋愛小説。感想が難しい。登場人物全員嫌いなんだが、のめり込める。共感出来る部分もあるっちゃーある、それが痛い。ねっとりした陣治と十和子の息づかいが近くに感じられ息苦しく、気分転換が必要。美味しい物が食いたい!
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内容(「BOOK」データベースより)
十和子は淋しさから、飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、なんとなく一緒に暮らすようになる。ある日、陣治の部屋で、昔の男から贈られたピアスを発見する。何故ここに…。十和子が選んだ驚くべき行動とは!壊れかけた女、人生をあきらめた男。ダメな大人が繰りひろげる100%ピュアな純愛サスペンス。
十和子が比類ないくずっぷりでのっけから非常につらい気持ちでスタート。くずっぷりがどんどん加速していき、風采の上がらない小汚い陣治がどんどん追い込まれ蔑まれていくのが辛い。どんなに虐げられても十和子に尽くし続ける姿にイライラが募っていくのであります。この本の紹介の惹句で見られるようなピュアな恋愛なんて出てまいりません。ひたすら胃に重い石が詰め込まれていくような小説です。ボディーブローのようにここまで残る本は今までそんなになかったような気がします。数日経ってもたまに思い出します。
最後まで読んだ時の脱力及び悲しみが尾を引きます。読んでよかったかと言われると何とも言えないし、お勧めしたくもないのですが、記憶に残る本になったことは間違いありません。
ちなみに映画で陣治はアベサダらしいですが、我が家で決めたベスト配役は50才くらいの頃の田中邦江です。別々で考えていて一致したので間違いありません。是非読むときは田中邦江で再生してください。 -
「猫鳴り」に出てきた女の人もそうだけど、十和子もすごく自己中心的で、人を蔑むような発言が多くて好きじゃない。途中で読むのをやめようかと思うくらい。それでも一気に読んでしまったのは、やっぱりこの主人公が私のように、バカみたいな恋愛してるのを見捨てられなかったから。この女が最後どうなるのか見届けたかった。結局同じようにバカな男に引っ掛かって、同じ過ちを繰り返そうとして.....大事なものまで失ってしまう。なんで人ってこんな盲目で弱いんだろね。そして、なんでこんな盲目で弱い人を、簡単に騙して傷つけられる人がいるんだろうね。生きづらい世の中だ。
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トリック的な部分はこういうのって好きじゃないんだけど、それを抜きにしても良い話だった。
わたしたち夫婦のような感じがした。妙な親近感と言うか。
話の展開的に全く予想していなかったんだけど最後の一言でちょっと泣きそうになりました。 -
不思議な男女の関係に潜む事件の影。非現実的な描写も効いている。最後まで読んで全体を通してみるとよく考えられていると思った。なんとなく生理的に合わないと感じた雰囲気も、物語に必要なものだったり。
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2021.12.05 図書館
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■ 1754.
<読破期間>
2017/7/29~2017/8/8 -
2019.8.31 読了
昔 手酷い目にあった男がなぜか
忘れられない女。
男がいないと 生きていけない女。
というような話かな、と思ったのに、
全然 感情移入できないのに
なぜか 引き込まれた。
危なっかしい様子に 続きが気になったのか。
最後の数ページからは とんとんと 話が進み、
目が離せない展開に。
衝撃の事実と ラストでした!