月の夜に洪水が

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 22
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012578

感想・レビュー・書評

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  • 運動神経がよく、男の子みたいなりりしい顔つきの晶が、小学生の時にであった男の子の、メイシャ。

    クラスは一緒でも、二人の家庭環境も経済力も歴然として、劣等感や意地悪な疑いすら抱いてしまうこともあった。

    けれどどこまでも優しいメイシャとは互いにひかれあい、誰よりも心が通じあっていた。

    メイシャ、事故で亡くなってから、私の心はかたく閉ざされ死んだも同然の日々を送るだけだった。

    東京から北海道、そしてまた東京へ、
    小学生のままのメイシャの記憶と、よく3人で遊んだ香織、風俗の世界に入って不安になったり穏やかな日も傷つきボロボロになって、出会った人々と新たな道。

    なんだ、死ネタか、とは思わなかった。
    ただなんか悲劇のヒロインになりすぎな感じもしたり話が出来すぎな感じもしたり(笑)

    あまりに計算されて作られすぎだ。
    でもすらーっと読める。
    大崎義生のタぺストリーホワイト思い出した)^o^(

  • こころがほんわり温かくなった。

  • なんとなく気になって手に取った小説。
    冒頭の「屋上」に心ひかれた。

    夜中2時にもかかわらず、読むのを止められなくて、
    かなり没頭して読んでました。

    今まで触れたことのない感じの、新鮮な文章。
    さりげなくて、きれいで、さらさらしてるようでいて、硬質的で。
    言葉と言葉をつなげると、きれいに和音を奏でるみたいに。

    タイヤ男
    メイシャ
    ヘアー
    曾根くん
    中田
    香織
    キャット・ピープル

    話の展開がこうも重苦しくなっていくとは思わなかった。
    主人公の人生を狂わせて、雅美のようなひとは許されるんだろうか?
    ってすーごく思った。
    信じられない。
    そこまでさせるような思いって一体なんだろう。


    西日を透かした布地はマーマレード色に翳り、埃と日向の匂いに包まれて暖かだった。

    また読みたいな。

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著者プロフィール

川口 晴(かわぐち はれ)
早稲田大学第一文学部卒。作家・脚本家・映画プロデューサー。相米慎二監督に師事し、脚本家になる。1988年から2018年まで、松竹映画制作部門に所属。プロデューサー作品に、「僕らはみんな生きている」「あ、春」「岸和田少年愚連隊」「血と骨」「クイール」「ゲゲゲの鬼太郎」「花よりもなほ」「タイヨウのうた」「刑務所の中」「壬生義士伝」「駆込み女と駆出し男」「日本の一番長い日」「母と暮せば」など。
著書に『星に願いを。』『月の夜に洪水が』『犬と私の10の約束』などがある。

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