天国は待ってくれる

  • 幻冬舎 (2006年12月18日発売)
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本 ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784344012653

感想・レビュー・書評

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  • 武志と薫と僕(宏樹)は聖三角形で、真友(親友)だった。
    同じ小中学校に通っている頃はいつでも会えたけど、別の高校に進み、それぞれ進学したり、就職したりしたら徐々に会えなくなっていった。
    築地で働き出した武志は薫と僕に会いたがっていたが、なかなか会うことはできなかった。そんな時、武志は薫にプロポーズした。僕は彼らを祝福した。

    結婚式目前、武志は事故を起こして意識が戻らなくなってしまう。薫と僕は病室に通い続け、三年の月日が流れた。僕が薫にずっと好きだったことを伝え、結婚することが決まったタイミングで武志は意識を取り戻す。
    全員が困惑するなか、武志は僕と薫の結婚を祝福し、結婚式を見届けて死んでいく。

    -----------------------------------------------

    武志の命は物語を感動的にする装置みたいだった。納得いかない部分もあったけど、宏樹の葛藤には共感できるところが多くて、なんだかんだ文句を言いつつも感動してしまった。

    宏樹の心の弱い部分、たとえば自分のいないところで二人が会ってるんじゃないかと邪推してしまったりするところは、わかるなあと膝を打った。
    けれど、タイミングよく武志が目覚めたり、死んでいったりするのにはため息を付かずにはいられなかった。ちょっと都合が良すぎるぞ!という感じ。

  • 中学。映画化。読みやすいが、先が分かってから読み進めるのがマイナス。

  • さらっと読める物語で、読み出すと止まらなかった。宏樹、武志、薫の三人がどうなっていくのか、物凄い勢いで引き込まれて行った。

    薫の痛いほどの気持ちがよく伝わるシーンが好き。同じような小学生に「どっちが好きなの?」と尋ねる薫。「どっちも大好き」と屈託なく答えるその言葉に、小さな頃の薫が二人のことを純粋に好きだった時の気持ちを深く深く再認識し涙する。

    宏樹と薫が交換日記でもするように物語が進んでいくが、二人の文体にそこまで違いを感じなかったのは少し残念ポイント。その辺はもう一度読む時に小さな部分を見逃さないように読んでみたい。

  • う~~~ん、出来過ぎ

  • ベタすぎて読むことなかったな。図書館でずっと気になってたけど、わざわざ読むほどでは。

  • 脚本家の岡田さんは、どんな物語を紡ぐのだろうと興味が湧いて図書館から借りてきた本でした。

    読みやすい語り口ですーっと話に入っていくことできるのは流石。
    二人の目線から物語が進行しているはずなのに
    同じ人が書いているように感じられてしまうのは残念かな。
    どうやらこの作品、映画化されてるようでスクリーンでみたらもっと素敵なんだろうなぁ。

    二人の男子に大切にしてもらえる姫の物語の域で終始せずに、もう
    ちょっとスパイスも欲しくなっちゃいました。

  • 13/11/07

    冒頭がすごくいい。けど読み進めていくとがっかり。

  • 映画化を前提として、キャストをイメージして書いたそうです!
    映画のキャスト、特に武志の清木場俊介さんがぴったりです(^-^)
    最後の台詞と笑顔は映画でも最高でした!ので、本読んで映画観ることを勧めます!

  • 『聖三角形』で「親友」でなく『真友』。
    脚本家による小説。
    映画かドラマにしやすいだろうなと思いながら読んでいたが、映画化されていたのね。

  • む~(ーー;)
    どっかで聞いたことある題名の本だなぁ・・って思って、手にとってみた。
    そうか、映画化されていたのね。映画も見てないけど。
    まず、2時間ドラマか、映画になりそう・・・って思ったら、作者は脚本家なのね。納得。
    映画が先か、原作が先かわかんないけど、もうちょっとヒネリとかなんとかなかったのかと思う。
    幼馴染の男の子と女の子、そこにひ弱な転校生がまじる、3人で大きくなる。
    そしてそこそこの年齢になると、女の子をめぐって男の子が牽制し合う。
    当然、ひ弱な方は気持ちを表に出せず、強い方はグイグイ行こうとする・・
    で、結局は・・・
    っていう、王道中の王道すぎ。。。。

    まぁ、読書初心者、もしくは、児童書卒業して最初に読むにはいいかもしれませんね。

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著者プロフィール

1959年、東京都出身。1990年「香港から来た女」(TBS)で脚本家デビュー。「連続テレビ小説 ちゅらさん」(NHK)で第20回(2001年度)向田邦子賞受賞。主な作品は、「南くんの恋人」(1994年テレビ朝日)、「若者のすべて」(1994年フジテレビ)、「イグアナの娘」(1996年テレビ朝日)、「夢のカリフォルニア」(2002年TBS)、「恋セヨ乙女」(2002年NHK)、「僕だけのマドンナ」(2003年フジテレビ)、「バンビ~ノ!」(2007年日本テレビ)、「めぞん一刻」(2007年テレビ朝日)、「小公女セイラ」(2009年TBS)、「連続テレビ小説 おひさま」(2011年NHK)、「最後から二番目の恋」(2012年フジテレビ)、「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故」(2012年WOWOW)、「泣くな、はらちゃん」(2013年日本テレビ)、「ど根性ガエル」(2015年日本テレビ)、「奇跡の人」(2016年NHKBSプレミアム)ほか。

「2017年 『NHK連続テレビ小説「ひよっこ」シナリオブック(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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