世間の辻 (公事宿事件書留帳)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012813

作品紹介・あらすじ

五山の送り火の二日後、姉小路大宮の四辻で菊太郎は力のない足取りで歩く四十男を見かける。声をかけようか逡巡したが、後日、その男はさらに痩せさらばえ、腹には刀傷を負った姿で鯉屋に担ぎ込まれてくる。男は石工の松蔵。惚けのひどくなった母親の面倒を見るため、仕事を辞めて無住の寺に身を寄せていたという。男の悲惨な状況が意味するものとは?親思いの幸薄い男の窮地に菊太郎が立ち上がる表題作ほか全六編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 公事宿事件書留帳14巻。居候の菊太郎の活躍(剣舞?)少なくなったな。
    ■「公事宿事件書留帳」シリーズ 書名一覧
    ① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の色 ⑳ 鴉浄土

  • 待望の新刊、田村菊太郎が如何なる手腕と話術で事件を解決していくのかが楽しみだったが、話の持って行き方が一寸マンネリ化している。長期連載ものとなると或る程度は仕方の無い事なのかもしれないが。あと、今のテレビドラマの内容は、チト頂けない。既に終わった物語を題材にして脚本を書くのであれば多少は致し方ないかとも思うが未だ完結していない物語に架空の人物を登場させて話を変えてしまう遣り方は如何なものか、親方日の丸放送の脚本家に反省を促したい(怒)

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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