- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344012844
感想・レビュー・書評
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オバサンとオジサンの恋愛小説。オトコイ?!
最初からずっとノロケ話的な内容で、、このまま最後までノロケ続行ですか?!っと思いきや、そうではなかったので、まぁ、良しとします。
確かに言い回しとか雰囲気とかは山田詠美っぽくて良いのですが、個人的には読んでてちょっと疲れました。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日常のちょっとした贅沢。
大人になったらこんな生活もいいなぁ、そんな風に感じていた作品。
今はもう愛するだんな様とお腹のベビちゃんがいるから、訪れることはないんだけども。 -
詠美さんは四字熟語がお好きなんだなぁと思いました。
「風味絶佳(たしかこんな感じ)も好きでした。 響きがいいです。
恋愛至上主義社会に対して、遠くから疑問を投げかけている圧倒的弱者の私ですが、
うっかり恋したくなりました。
あら、恥ずかしや。 -
初めて読んだ山田詠美作品。
山田詠美ってどういう人なのか、どういう作品を書いてる人なのかも
全然知らなくてアマゾンで妙に評価が高かったという理由だけで読んで
見たのだが・・・たぶんもうこの人の作品は詠まないだろうと思う。
42歳の独身の男女の恋愛。と言っても大人の恋って言うのではなくて
花屋でアルバイトしながら親といっしょに暮らしている女性と、離婚して
塾の講師をしている男性なんだけど、どちらも私から見たら「ふわふわし
て自立してない甘ったれ」にしか思えない。
中年になって初めて出会った本当の恋?らしいけど・・・。
中身は私には合わなかったけど、文章はとても面白くてテンポが良くて
もっと違う話だったら良かったのにと思った。 -
慈雨ちゃんみたいな子、いないかなぁ。
いい意味でブレてない。躍らされてない。
本当に大切なモノを知る素敵な大人の恋愛小説。
二者の感情の通信がとても心地よく、僕にはとても読みやすい本でした。 -
42歳独身女・斉藤慈雨の、運命の恋人42歳バツイチ男・北村栄との日々への独り言。
ラフな語り口調と、時々入るひとりボケツッコミが軽快で、面白い。
栄くん、慈雨ちゃんと呼び合う2人は、とても42歳カップルとは思えないけど、ほんと羨ましくなるほどいい感じ。 -
40代でこんな恋愛できるなら、40代も悪くないぞ。
栄くん慈雨ちゃん。 -
恋人同士のくだらない世界。
「これから先は亡くしていくばかりなんだ」
ということに気付いたのは
高校時代の友人が亡くなった時。
広がり続けていくと思った世界が
途端に重さを持って
手のひらの上に乗っかった。
指の隙間からこぼれないように
抱えるので精一杯。
だけど毀れていくんだろう。
それが年を取ってくことの
一つの側面で。
だけどなくしたものがあるから
慈しめるものがあるのも確かで。
年齢なんて関係なくて
ばかっぷるは愛しくて
狭い世界の中だって
二人で行けばどこにでもいけて
愛しい愛しい発見は
そこここにある。
どこまでもクリエイティブに
日常を優雅に
一番大切なものは何か
やっとわかるのもまた
大人の醍醐味であるのであって。
唯一無二。
山田詠美を読むと
本当に大切なものについて
ひやりと考えさせられる。 -
読みたくなって再読。四十二歳の慈雨と栄の恋愛。真面目と不真面目が混ざりあったような慈雨と、頼りないくらい優しい栄。明るさだけじゃなく、哀しさもちゃんとある小説。合間に挟まれる引用が特徴的、引用に入る直前の本文もいい。恋愛も家族もつながってる。読んだあとなぜか穏やかな気持ちになる。こんな小説が書けるなんて、山田詠美は素直な人だ。そして、かっこいい。