- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344012943
感想・レビュー・書評
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面白いです!また、漫画がかわいらしい。特に小人さんの漫画は必見です。同じようなこと考えている人、他にもきっと居ると思う。
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以下注目点
・本来行われるべき、ソース内の全分岐条件を網羅するような、ソースコードレベルでの精査は読み終わった。単にアプリケーションレベルで、「動作確認」していただけに過ぎず P.111
・実際のところ、本当にめんどうくさい試験というのは、ソスコードレベルまでを精査するホワイトボックス試験なのだ。しかも、これがめんどくさいだけのことはあって、きっちりそれをやりこめば、バグの80%はそこで潰すことができますよという代物である。P.112
・そうすると、じゃあせめて楽になるようにと、ひとつひとつの関数をコンパクトにしたり、各分岐条件をシンプルで読みやすいものにしたりするようになった。いつしか、「試験をすることを前提としたコードの書き方」に変容していったわけである。P.112[/private]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きたみさんの基本情報の参考書が分かり易かったからということと、自分が所属する業界ということで興味をもって読んでみた。
確かに!と思うところと、?なところがあったかなー。書かれたのが5年以上前っていうのもあるかも。 -
人気の職種であるSE。しかしながら、病気になりやすい実態も耳にする。自分はSEでもないが、周りにいる者のそんなホンネ話に興味があり読ませて貰った。所々の4コマ漫画がホッとさせてくれるし解りやすい本でした。著者の一番目の職場があまりにも大変だったのが、後々にも残っているのが、可哀相とも思えた。やりがいのある仕事とも思えるが、一般的に苛酷な厳しい職場であるんだなあ~とつくづく感じた。楽しかった事も もう少し書いて欲しかったなあーと感じた。
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SE=システムエンジニア、ということで、自分が大学卒業から15年間どっぷりとつかっている業界のお話です。といっても、SEというのは特定の顧客(ユーザー企業)からの請負開発が主業務です(と思っています)ので、今まで特定の顧客を持たない仕事(注)ばかりだった自分は、SEを名乗ったことはないのですが。
注:去年まで、一般顧客向けのパッケージソフトウェア(つまり小売店で箱に入って売られているもの)を作る仕事が大半でした。2月からの仕事は状況が違ってくるかも。
「あー、あるある」という話も、「それはその会社だけじゃない?」という話もありました。かなり前面に押し出されている感のある、勤務時間の長さ、忙しさというのは、自分の経験してきた範囲ではなかったものですが、時々話として聞きますので、勤め先によるのでしょう。
そういった意味で、多少は不幸自慢ぎみになってしまっているかなと思いました。IT業界で働きたいと思っている人が、この本を読んで真に受けて、希望をあきらめるようなことにならなければいいのですが。
これまで勤務した2社、出向先も含めれば3社になりますが、仕事の環境や、職場の雰囲気など、もっと明るいですよ。
(著者のきたみさんも、フリーになる直前にいた勤め先は、雰囲気がよかったようですし。)
こんなに殺伐とした職場が絶対にないとは言いませんが、これが普通だと思われているなら、IT業界に勤めている人間として異議を唱えたい。
そりゃあ仕事は楽じゃない。お客様の漠然とした要望を形にするのが仕事ですから、決して単純作業ではないし、頭を使う。あらゆる細部において実現可能かどうかは作ってみないとわからない部分があり、完成までにどれだけ時間がかかるかもわからない(というか、時間がいくらあっても足りない)。
でも、そういう苦労よりも、自分たちが作ったもので新しい価値を提供できる、あるいはお客様の問題を解決することができる、そして、これまでに存在しなかったものを、自分たちの手で組み上げることができる。それが開発者にとってのやりがいですし、やりがいの大きさに比べれば、仕事の苦労なんて簡単に吹き飛ぶくらいのものでしかありませんよ。
とはいえ、好きでないと続けられない仕事であるのもまた確かです。前の段落に書いたのは自分の仕事観でもありますが、違う仕事観を持っていたり、SEの仕事を「やらされている」と感じるようであれば、しんどいところばかり目についてしまうので、IT開発という職種自体が向いていないということにもなるのかもしれません。
きたみさんがどちらの立場だったのかはともかく、単なる不幸自慢だけではなく、「SE愛」というと表現が恥ずかしいですが、SEという仕事に対する愛情をもう少し表に出してほしかったと思う部分もありました。 -
10-15 Apr 2009 衝動借り
ピンポイントでツボにはまる。ライトテイストの息抜き書。 -
SEのこの手の本の需要があるなら他の人も書いたらいいのに。
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元プログラマー/SE の著者が体験した過酷な労働環境をベースにしたトホホな実態を、面白可笑しく書いています。NETWORKWORLD に連載していたものを本にしたそうです。完璧娯楽本。
働けば働くほど貧乏になるとか、徹夜が当たり前といった話は、私の若い頃の職場環境と仕事ぶりにぴったりオーバーラップしているので、物凄くリアルに感じることができた。徹夜時にオフィスで仮眠をとる場合、椅子を並べて作るベッドが一番というエピソードがあるが、実は私はきたみさんよりもっと前に、誰に教わったわけではなく自分で考案してまったくベッドをこしらえて寝ていました。似たような状況、いやもっと過酷だったかな。(^^;) 今となっては懐かしい話です。
笑い話(悲壮感漂う泣ける話?) ばかりではなく、著者独自の持論もなかなか興味深く、「ボクらはみんな営業マン」とか「IT 系と呼ばないで」と言ったエピソードもうんうんと頷いてしまった。イラストと文体のせいではっきり言って暗い話しを明るく笑い飛ばす感じで読めるところがいいかも。でもこういった業界や経験とはまったく無縁の人が読んでも、もしかすると「ふ〜ん」で終わってしまうのかもなぁ。 -
ほんとーにSEって特殊ですね。
でも確実に時代は変わっていると思います。いや、変えていかなければならないと思う!! -
大久保