吉原手引草

著者 :
  • 幻冬舎
3.59
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本棚登録 : 922
感想 : 236
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012950

感想・レビュー・書評

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  • 再読だった…
    ブックオフで¥100だったのと「吉原」のキーワードで買ってしまい、読んだことがあったことを 途中まで気づかず… 忘れていたこともあったり こんなエピソードあったかしらん??とあらためて 面白く読めました。花魁の威勢の良さがすきです。

  • 小川糸さんのペンギンの台所で紹介されてた本

  • 終幕はあっさりだったけれど、
    趣向が面白く、夢中になって読みました。

    面白かったです。

  • 花魁の葛城がある日突然失踪した。
    その手掛かりを知る人達の証言から各章が成り立っている。
    その真相と吉原についての説明。

    吉原とは単に性欲を満たす風俗街ではない。
    花魁と閨を共にする為には、それなりの金・時間・労力が必要だ。だからこそ擬似恋愛体験が出来るのだろう。しかし、花魁の誠と四角い卵というように、やはり擬似恋愛であり商売である。

    吉原手引書としては、かなり分かりやすかった。話の内容も徐々に核心に近づいていき、分かりやすかった。

  • 吉原の葛城という評判の花魁を多くの人たちが語るというスタイルで小説が進んでいき、始めは大変冗長に感じました。途中から秋山家を巡る悲劇が明らかになったところから風雲急を告げ、なぜこのようなスタイルの小説であったのかも納得できました。花魁の世界は私にとってはおどろおどろしいと思える分野ですが、そこの人間模様をきめ細かく描いた佳作ですね。劇的な最後の解き明かしが、作品の緊張感を保っているように思いました。

  • 感想としては、読みやすいし、
    内容もいい。
    でも、ある事件を追うといっても、
    蓋を開けば対した事ない。
    もっと、ミステリーらしいものかと思いきや、
    あっけない。
    インタビュー形式ですが、
    インタビューしてる人が、
    事件に関わるのかと思いきや
    本当にただのインタビュアーだったり。

    吉原を知るには、本当に良い。

  • 様々な人物の語りによって、一人の花魁、彼女が起こした事件、それからその真相が明らかになっていく。
    時代小説だけど、ミステリーになってるし、構成新鮮で面白かった。
    忠臣蔵もビックリ。
    悪役には悪いがすっきり。

  • よくある吉原の話かと思って読んでいたらミステリっぽくて、なかなか面白かった♪花魁葛城の失踪を巡って、関わりのあった人々が語っていく形(^^)最後まで読んで葛城は花魁としてだけでなく人として「あっぱれ!」と思った(^o^)私としては最後に葛城にも語って欲しかったけれど、無い方が話としては良い!

  • 図書館で借りた本。
    謎解きの形式で、吉原を紹介するだけの本かと思ったら、なかなか、後半はミステリ的にしっかり読ませました。前半は、その分、ちょっとくどめで退屈したかな。
    江戸モノ好きには、ちょっと変り種としてオススメかも。

  • 吉原の花魁に関する作品なので、普通の時代物小説かと思っていました。 それがこの作品はとても変わった構成になっていて、吉原の人々の語り口調で成り立っています。芥川龍之介の「藪の中」を彷彿とさせたます。だから、物語というよりは事件簿みたいな構成。

    聞き込みをしてる主人公って一体何者?葛城花魁はどうなったの?
    そんな謎が人々の話で少しずつ明らかになっていく様がとても新鮮でした。

    ただの時代小説ではない。そこが直木賞受賞のポイントでしょうか。

    ただいかんせん、オチに今ひとつひねりが欲しかったですね。
    惜しいな。

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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