氷の華

著者 :
  • 幻冬舎
3.61
  • (17)
  • (33)
  • (42)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 162
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • プライド高い女は面白い。

  • H28/12/27

  • ドラマスペシャル出演・原作本

  • 図書館にて。
    プライドの高い女性と、刑事との戦い。一つわかったと思ったらまた現れる謎。なかなか楽しめました。
    ただ、前半恭子があっさり殺人をするくだり、ちゃんと確認もしないでまんまと実行にうつすのはちょっと短絡的過ぎないか。
    しかも夫や愛人にそうすることを読まれていたなんてまぬけすぎる。プライドが高くその他の細かい点はそんなところまで?っていうくらい細かく気が付くのに。こういう人は追い込まれれば追い込まれるほど冷静になるべき。あ、でもそうすると物語は生まれないか。
    あとは、恭子側の動きと刑事の動きの両方から描かれているが、ちょっと散漫な感じがする気がする。刑事側からだけ描いて恭子をもっと謎の存在にするか、恭子側からだけ描いて追い詰められていく様子を重点的に描くか、どちらかでも良かったと思う。

  • 女の嫉妬は怖いのだ・・・。しかもプライド高い人はもっと怖い・・・。
    というか、気持ち的にブチ切れることが無いので、恐ろしや~と思うのみなのですが、こんな感想で良いのか???

  • 2008年読了。

  • ドラマを見てから読んだ。どちらも面白かった。

  • 瀬野恭子は夫の愛人という関口真弓からの突然の電話を受け、殺人を計画する。
    犯人は最初からわかっていながら、もしかしたら、この電話こそしくまれた罠じゃないかと思い始める。
    一番最初に疑われるはずの夫瀬野隆之は海外出張で犯行は不可能。次に疑われるはずの恭子にはアリバイが。
    本当の殺人事件の捜査もこんな風におこなっているのだろうか?複雑な人間関係が絡み合って、それがつながっていく。
    そしてまたもうひとつの殺人事件へ。
    一般人はたぶんほとんど刑事と話をする機会がないと思う。それなのに、どの登場人物も刑事の扱いには慣れている。そして「どうぞ」と部屋にとおしてしまう。私だったら、ぜったいに玄関先で対応して帰ってもらう。
    殺人はめんどくさい。逃げたり隠れたりしないとならないし。
    東京の練馬区周辺のこまかい地名がたくさん出てくるので、興味深かった。

  •  米倉涼子主演でテレビドラマ化されていたのは知っていたが、著者は60代で、しかも元々は自費出版だったと知って驚いた。

     殺人者になるよう巧妙に仕組まれ、自分が囮だと知ってからの主人公の恭子と警察の駆け引きが楽しめた。
     前半はどちらかと言うと巻き込まれ型の強い女、というイメージだったのが、後半急に人が変わったように悪女ぶりを発揮し、ここからあまり感情移入できなかったのが残念。

  • 結婚12年目の隆之と恭子は、誰もが羨む夫婦生活を送っていた。
    ある日、恭子のもとにかかってきた、夫の愛人と名乗る女からの電話。
    そこで告げられた事実が、彼女を殺人へと駆り立てる。
    計画通り犯行に及んだ恭子だったが、ある疑念を抱き始める。
    私が殺したのは、本当に夫の愛人なのか―。
    そして、もうひとり。この事件を不審に思うベテラン刑事・戸田。
    二人の壮絶な闘いが始まる。

著者プロフィール

一九四六年千葉県生まれ。初めて執筆した小説『氷の華』は二〇〇六年自費出版からスタートした後、文庫化され三十五万部を超えるベストセラーとなる。ドラマ化もされ、六十歳の大型新人として注目を浴びた。その他の著書に、『目線』『烙印』『彷徨い人』『午後二時の証言者たち』がある。

「2022年 『容疑者は何も知らない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

天野節子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×