鹿男あをによし

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 5011
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013148

感想・レビュー・書評

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  • 2014/04/23
    他の作品も読んでたから雰囲気は予想できた。今までの行動の理由が最後に解明されるあたりは楽しかった。

    この人の世界観は入りやすくていい。

  • 勢いよく読める感じではなく、私にとってはなんとなく盛り上がりに欠ける印象。読みやすくて、最後はいい感じだった。

  • 奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠。
    神の使いに、使われる人間たちの話。

    神経衰弱の研究者が気分転換もかねて、人手不足の奈良の女子高で先生になった。
    生徒にからかわれ、鹿の声まで聞こえるようになり、ますます神経が衰弱してきたかと思いきや、どうやら鹿が本当に話していることに気づく。
    鹿の言うとおりに”運び番”の仕事をこなそうとするが、期待に応えられず、先生はだんだんと鹿の顔になってしまう”印”をつけられてしまう。(鹿の顔になっていく様子は本人はしかわからない)

    ”使い番”の役目を果たさないと大きな災害が起こることを知り、先生は剣道大会で生徒と共に奮闘するが、そこで手に入れた物も鹿の求める物ではなかった。
    生徒の打ち明け話とプリクラで、先生は真相に気づき、鹿の求める物を取り戻す。

    鹿と鼠と”使い番”が集まり、先生は卑弥呼の時代から続く壮大な歴史の物語に自分たちが含まれていることを知る。

    ------------------------------

    大きなどんでん返しはなかった。明かされる歴史や、堀田の行動の謎が一気に解き明かされる終盤はやはりグッときた。グググッと。非常にスッキリさせられた。
    まきめさんは、何百年も前から決まっていた!的な壮大な話が好きなのかな。『偉大なる、しゅららぼん』も『プリンセス・トヨトミ』もそういう話だったな。もっとまきめさんの作品を読もう。壮大な歴史ロマンは好物だ。

  • おもしろーい!私、神様が普通に出てくる話好きです。
    ドラマのCMのイメージしかなかったから、もっとシュールな話かと思ったら、分かりやすい面白さ。
    奈良に行きたい!

  • 大学の研究室で実験等をしている主人公(そういえば名前が出てこない)が、あることがきっかけで奈良県のとある高校の臨時教師として働くことになり、その奈良で喋る鹿に出会って、なまずを鎮めるためだとかで、そのための「目」を手に入れるお話。
    割と前半の方は、鹿以外の狐と鼠の使い番が誰なのかとかミステリー感もあったりする。
    話全体を通しては、初めは印象が悪かった堀田イトという生徒が読んでいくうちに良い子だなって思ったり、特に剣道をしているときの堀田は文章の中やけど、美しいと思った。
    結末としては特にどんでん返しはないけど、最後の主人公と堀田のやりとりは温かい思いが残るいい締めくくりやったと思う。

  • ファンタジー小説ですね。
    テレビドラマ見たかったなぁ。

    奈良へ行きたい、と思えるような描写もあり、
    さーっと読めました。

  • 人が鹿になるなんてねー(笑)から読み進め、最後はなんとなーく納得。キャラクターも内容も味がありすぎて、最初は抵抗するんだけど、最後にははまってしまう。不思議な後味。著者の作品を好きになったきっかけ。

  • 奈良の女子高で2ヶ月高校教師を務めることになった主人公
    そこで、鹿に話しかけられ、日本を救う為、神宝を鹿に届ける役を任じられた。主人公らの頑張りにより一件落着。

    日本の地下には巨大なまずがおり、それが暴れると地震などの大災害が発生する。普段は神様がなまずの頭を押さえているので、なまずは暴れられない。しかし、神無月(10月)になると、神様は出雲へ行ってしまう。そこで奈良の鹿が登場。

    ファンタジーです。話のテンポが良く、とても読み易く面白かった。最期にキスで呪いが解けるみたいなのはよくあるパターンだなと思った。奈良には多くの遺跡があり楽しそうなところだなと思った。

  • もっと漫画なお話かと思ったら、なかなか面白かった

  • 【鹿男あをによし】 万城目学さん

    大学を放逐され、奈良で女子校の臨時の講師をすることになったオレ。京都、大阪の姉妹校学校との対抗戦「大和杯」が近づく中、オレはいきなり「鹿」にお前は「使い番」だと言い渡された。卑弥呼の時代から続く闇の神事を担う役を仰せつかったらしい。信じられない事だが、どうやら本当のコトのようだ。鹿に謎の呪いをかけられ、オレの顔は鹿に変化しはじめてきたからだ。この鹿化を止める方法はただ一つ、「目」を持ち帰る事。使い番の仕事は「目」を持ち帰る事だったのだ。大和杯の剣道大会で優勝しサンカクというプレートを持ち帰る事がその任務らしい。競合相手で勝ち目の無い試合に途方にくれるオレに一抹の光明がさした。それは受け持ちの1年生堀田イトだ。彼女の家は剣道の道場をやっており彼女も剣道の達人だったのだ。堀田イトの活躍で優勝プレートを手に入れたオレは勇んで鹿にプレートを渡しに行くが、コレは鹿の望んでいたモノでは無いという。。鹿の望む「目」とは何なのか?誰がその「目」を隠しているのか??オレの顔には既に角も生えてきている。



    鴨川ホルモーに続く万城目さんの作品。
    前作の鴨川ホルモーに似ている作品でしたね。
    突拍子も無いストーリーですが、ほのぼのとした作品です。
    very good!

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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