鹿男あをによし

著者 :
  • 幻冬舎
3.79
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本棚登録 : 4580
レビュー : 926
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344013148

感想・レビュー・書評

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  • テンポ良くお話が進んでいくので、読みやすかったです。
    設定はぶっ飛んでるし、登場人物がみんな怪しい、というか胡散臭い。
    何もかもが謎で、すっかり引き込まれてしまいました。

  • 初・万城目作品。
    ドラマ化されていたのは観ていないので、先入観なく楽しめました。
    とはいっても、神経衰弱と言われた主人公に感情移入できなくて、長月の章は読み進めるのに時間がかかってしまいましたが、謎の核心部分に差し掛かる後半部分は、先が読みたくて片時も本から手を離せない感じに。
    どこまでが史実でどこからが創作か。日本史にあまり明るくないのでわからないけれど、今まで見ていた景色が、歴史を知ることで違う景色に見えるかもしれない。
    明日香村の亀石。古墳。
    ずいぶん前に一度行ったきりの奈良に、また行ってみたいなと思う。そう思わせてくれたのは、奈良の美しい風景を切り取った万城目さんの筆致。

    おっさん声の雌鹿や人間に化けタクシーを使う狐。
    本人(動物?)たちはいたってまじめなのに、どこかユーモラス。思わずふふふっと笑いがこぼれる、そんなファンタジーもありだなぁ、と思う。
    今度もし奈良へ行く機会に恵まれたら、鹿の口元をまじまじと見てしまうかも。

    読んでいてとても楽しかった。
    他の万城目作品も読んでみたいです。

  • 意外と面白い!

    評価が高いというだけで何も知らずに読みました。

    ファンタジー30%
    剣道10%
    鹿30%
    坊っちゃん15%
    とぼけた笑い15%

    初めは学園の教師いじめ。
    この辺は坊っちゃんをモチーフにしてますね。

    そうかと思えば、鹿が喋るし、剣道でスポコンだし、ユルイ笑いもあるし、全く飽きずに読めました。

    下手するとラノベのような内容ですが、きちんとした小説に仕上がってます。

    多分、文学というか文章の基本がしっかりしているんでしょうね。

    シリアス物が好きな人でも大丈夫ですが、変化球や軽妙な小説が好きな人にいいのでは。

    ドラマになってるらしいですが、アニメ向きかな。

    結構オススメです!

    ※あをによし=「奈良」の枕詞らしい

  • 奈良の人はみんなマイ鹿で通勤通学してるのかも・・・。
    奈良公園の鹿は本当にしゃべるかも・・・。
    と、この本を読むと、なんだか信じてしまいそうになります。
    読んだら奈良に行きたくなります。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本当にしゃべるかも・・・。」
      確かめてみてください。。。
      「本当にしゃべるかも・・・。」
      確かめてみてください。。。
      2014/04/08
  • 万城目ワールド。気楽にすらすら読める娯楽本。森見ワールドのこましゃくれた空想文学作品より素直な印象あり。

  • 本の世界なので、特に設定が奇想天外という印象を受けることはなかったけど、キャラクター配置もよくて、かりんとう兄弟のやりとりもすごく楽しくて好きでした[^-^]

    ラストの列車の中から見える風景と、その景色も目に入らず上の空で怒涛の日々をめぐる主人公のココロの中を想像しながら夢の中から覚めるようにゆっくりと終わっていく読後感に、読んでよかったなぁと思った1冊でした。

  • 2011/04/06読了


    最初から何となく、夏目漱石の「坊ちゃん」みたいだった。
    (神経衰弱っていうのも、漱石のオマージュなのかも)
    やっぱり伏線をうまい具合にはって、更にそれをうまくまとめていくのは面白いって言える作品の証拠。
    (ただ、最初の小人の話はなんだったんだろう)
    突っ込みどころもあれど、やっぱり堀田の試合のシーンとラストの部分が好き。
    で、だんだんちゃんとした男、大人っぽくなる「おれ」もいい

    ナイスミドルな教頭、世話焼きの同僚、実家からの手紙、マドンナ、一人称、扱いづらいクラス、といい、まさに坊ちゃんっぽい環境
    個人的に鼠が好きかもしれない。鹿もなかなかいいキャラだった。
    ヒメことが好きで、今も大事に思ってる3匹の遠い年月を思うと、少し切なくなりました。

    引用部分で書いたところがお気に入りの部分。静けさの中でただ打ち合うだけの
    二人だけが戦う空間を見事に切り抜いている。

  • 大学の研究室にいた「おれ」は代理講師として奈良の女子校に赴任する。着任早々、「おれ」は奈良の公園で鹿に囲まれた上に雌鹿から強く依頼を受ける。「先生は運び番に選ばれた。『目』を取り戻せ」と。

    頭からっぽにして読める本をと思って手に取ったところ、ファンタジー、ミステリー、スポ根青春、古代ロマンまで要素がてんこもりで想像以上に頭を使いました(笑)ぶっとんだ設定はさすが万城目ワールド。しかしミステリー部分がどうも気になり、先を急ぐように読み進めました。かなり前にドラマ化もされていますが私は見ていなかったので先入観なく楽しめたのも良かったかなと。
    今度奈良にお邪魔したときは、鹿を見る目が変わりそうです。

  • 『坊ちゃん』みたいだと思って読んでいたら、真正面からマドンナと来た。

    奇をてらったようでいながら物語のつくりがカッチリとしていて悪くない。キャラといい伏線といい成長小説的なストーリーといい紋切り型みたいなところがあるけれど、基本を外さないという感じを受ける。剣道の試合のシーンなんか良かった。この感じ、特に中高生くらいにオススメかな。もちろん大人が読んでもOK。

    以前に丸善でサイン会をしているのを見かけたことがあったが、なんだかすごく人の良さそうな雰囲気であった。作風もなるほどと思わせる。

  • 「さあ、神無月だ──出番だよ、先生」

    鹿が喋る話。神無月なので、再読。

著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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