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本 ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784344013452
感想・レビュー・書評
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単行本の帯に“走る。それしか、手立てはない。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!”とあり、なんらかの訳あってスランプとなるも、そこから前に進もうとするスポ根ものかと思いきや、予想だにしないストーリー展開で、胸の詰まりを覚えた。それぞれに背負うものは重いけれど、必死に乗り越えようとする姿に、感動する。
碧李と信哉の友情、絶妙な距離感、交わす言葉に清々しいほどの青春を感じ、嫉妬するくらい羨ましく思う。
ストーリーは終わっていない。それぞれがスタートラインに立ったところだが、私には希望が見えるスタートラインだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生にはままならないことがある。
誰のせいでもなく、どうしようもなく、ままならない。
逃げ出したいし、立ち止まりたい。
でもそれでも、一歩踏み出さなくてはならない。
主人公、碧李が「奥歯を噛み締める」表現が何度か出てきて、それが印象的だった。
言葉にならない重たい思いを背負って、ひたすら地を蹴り、前に進む。
その優しくはかなくひたむきな姿に勇気をもらった気がする。 -
主人公の碧季が一度は走ることを諦めてしまうのですが、自分に言い訳をして逃げたりせずに、また走ることに挑戦していく物語。
読み進めて行くと、家族関係が複雑で娘の杏樹が愛らしくて涙がこぼれそうになった。
私は、母親が杏樹への虐待をしている事が分かってから、主人公の中に入って行けなくなってしまいました。
帯に書いてあったあらすじを読んで興味を持ちましたが、想像していたのとは少し違いました。 -
ただの青春モノかと思って読み始めましたが、もっと繊細な物語でした。なんでも出来るようで、まだ何も出来ない彼ら。登場人物のひたむきに生きる姿に、みんなみんな、ただ幸せになって欲しい、そんな感想。
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あさのあつこさんの著書を初めて読みました。爽やかなスポーツ物かと思ったら、虐待、離婚、現実的な問題も折り込んだお話。主人公の挫折しかけた長距離ランナーのあおい君はこれからどうなるのかな。救われるといいんだけど。他のあさの作品も読んでみます。
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結構おもしろかったです(´∀`)ノ
みんなは重い話とか、シリアスとか言ってるけども、そんなことないような・・。
すごい物語に惹きこまれますね!! -
読書期間;2月10日から2月13日
両親の離婚、妹の世話、たった1度の負け。かなりの辛さがあった。 -
普通の青春物と思ったら重い話だった。
志保の子供への愛が重く、出ていく息子。
愛しているのに虐待してしまう千賀子。千賀子に怯えながらも求める杏樹。色んな愛があると感じた。
著者プロフィール
あさのあつこの作品





