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本 ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784344013483
感想・レビュー・書評
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この本の分量を読み切ったっていう充足感がある! まあでもレビューが散々なのはわかりはするけど。 プロットでは物凄いものがバチバチに出来上がって、これなら超長編でいくらでも肉付けできる!として、膨らませ過ぎてコンセプトが円錐には違いないんだけど三角に見えてたものが最後は丸みたいな。 タイトル回収を最後登場人物に触れさせてて、その作者を意図的なものを否定してもしょうがないが、受粉、成育、収穫って言う1サイクルを淡々とこなす人間から見た植物的な視点で描かれてるのかなとも思った。 まあ…フェスティバルだね…
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圧倒的異常性。
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1900枚を越えるこの作品は”異形”のひと言。全編に渡って呪いに満ちている
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西澤保彦氏の作品、初読み。
初読みがこれって……(苦笑)
スピード感もあり、
文章も比較的丁寧で読みやすい。
面白くない訳ではないが
面白かった訳でもない。
他人には勧められない作品。 -
第一部の大量猟奇殺戮事件は、それぞれ人間造形がこと細かに書き込まれているので、村の情景や人々の様子が手に取るように分かります。事件の臨場感と緊迫感がヒシヒシと伝わりました。この時点で一応犯人が判明するのですが、その時に読者が感じる小さな違和感が、第二部になると次第に大きくなって行きます。
中盤以降は失速気味でしたが、真相は衝撃的でした。第一部でとても印象的だったシーンが最後になって次々と明かされるのですが、圧倒される程のサプライズとカタルシスを与えてくれました。荒唐無稽な展開を力技で説得させた手腕は圧巻です。 -
壮絶
でも読みごたえあります
早く先が読みたくてたまらないのに、なかなか先に進めないもどかしさ
と、最後のほうのページを先読みしてもチンプンカンプン
ちゃんと読み進めていくしかないんです
欲望と狂気と復讐 -
読み終えてタイトルを振り返り、なるほど、と思わせてくれた。推理小説というよりある種のノワールのような味わいがある。
執拗に描かれる性の芽生えとそれに振り回され、振り回す登場人物たちも揃いも揃って一癖二癖ある。病んでいるのとは違う。
これは完全に好みの問題になるのだろうけれど、官能小説じゃないんだからここまで執拗な性の描写は必要だっただろうか。確かに必要なのは大いに理解できるが、それならばもっと工夫して妖しげな世界を見せてほしかった。
著者プロフィール
西澤保彦の作品





