- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344013858
感想・レビュー・書評
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2010.8.11-14
良かったけど、世界観が、私が変わってしまったなと思った。ハワイには、行きたくなる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ばななさんの本をあんまり何冊も読んだこと無いんですが、よかったです。ハワイらしい。ハワイに行きたい病が、発症しました。
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20年近くぶりのよしもとばなな。舞台がハワイだ。フラダンサーだ。私にぴったりじゃないか!と読み始める。目次をすっ飛ばしたようで、本の厚みの半ばで表題作が終わり、ちょっとがっかり。残りの作品もハワイが出てきた。でもやっぱり表題作が一番いい。あとがきに作者がサンディのフラを習っているとあった。そうなのかー。2010/7/14 読了。
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再読。
装丁の題字があまりにもかわいい。さすが鈴木成一デザイン室。
ハワイ行ってみたいな。 -
「もしかして、人ってそういうものなんじゃないの?どこまでもひとりぼっちだけれど、どこまでもだれかといっしょにいられるんじゃないの?そういうふうにうつくしくつくられているんじゃないの?」
久々にばななさん読みました。
やっぱりこのふわふわとしたこの世界が大好きなんですよ。
なんだか包まれているようで、儚げで、優しくて、暖かくて、、、
悲しくても、その流れる涙は暖かい。
そういう気持ちを思い起こさせてくれるばなな本。
今回は不思議なことは余りなかったし、
すんなり入っていけるんじゃないかな。
どこまでも優しい物語でした。
たまには、こういう本読んで、気持ちを浄化させなくっちゃなぁ。。。
【6/14読了・初読・市立図書館】 -
ハワイ関連なら『サウスポイント』の方が好み。コホラちゃんの話が一番グッときた。この人の生と死の感覚が好き。
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内容(「BOOK」データベースより)
フラダンサーのあざみと義理の娘のオハナは、ふたりで愛したひとりの男の記憶を抱え、生命の歓びにあふれる島へむかった。甘い香りが漂うハワイの島々で起きた、踊りの精と永遠の命をめぐる3つの物語。 -
「まぼろしハワイ」「姉さんと僕」「銀の月の下で」の3編収録。それぞれハワイが共通項。
単行本のタイトルにもなっている「まぼろしハワイ」。
主人公のオトハとパパの再婚相手のあざみさんとの話し。
ハワイに子供の頃よく訪れていたあざみさん。パパとママと3人でハワイに来てたオトハ。
それぞれがパパという共通項があり、でもそれぞれの過去も抱えつつのハワイ。ハワイに行って出会った人のやさしさ。そしてそれを感じられて大切に感じられる2人。
心に傷があってもなくても、こうやって人への優しさを持ち感じられる人はいいな、と思う。
「姉さんと僕」は両親をなくして親代わりの姉と僕との話し。
はっきり言って、特に感想がなかった作品。
3編の中で唯一そうだったのだけど、この本全体に流れている、穏やかな人達と空気は変わらず感じられた。
「銀の月の下で」は出版社で働いている父と、娘の私は、その系列会社でデザインをしている。父の彼女と、その娘との4人でハワイに旅行することになる。
しかし、急用で春菜だけが残り3人は帰国することになった。
1人でハワイに滞在している時、以前会ったことのある作家の広田と偶然会う。
ハワイという日本でなくそして違う景色と空気の中で出会った2人は、意気投合してすっかり仲良くなる。
その中で、広田の独自の世界と私の心の穴がリンクして、そして次第にうめられるような共有のような感じになってくる。
読んでいて感じたのは、ただの気が合うという平たい感情ではなく、動物的な感覚で引き寄せられた関係なのだと思った。
そういうことは、たしかにある。それの一種が匂い。
この2人もお互いの持つ匂いに惹かれたのだろう。
ここでありがちなのは、男と女の関係になっていく方に進むのだけど、よしもと小説はそういう表現ではなく、人の心の根底の部分の動きや感覚に進んでいくのが、すばらしくだからおもしろい。
別に泥臭いのが嫌いとかではなく、こういう展開と表現の仕方ができるよしもとばななが、改めて作家としてすばらしいのだな、と思った。
※2008年1月30日 -
「恋したり、酔ったようになったり、いい景色を見たりするのはその順番の中の素敵な隙間」二回大切に読みました。
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3つめの作品が好き。
私が家族と旅行にいくと、心配で夜に起きてしまう。
みんな消えてないか、そこにいるか。
それが確認できると私は一人一人のことを触って、また寝る。
安心と、すこしの翌朝への心配とともに。
そんなこと日常では思い出さないのに
これを読んでいたら急に思い出した。
さみしくって、家族を離れることはこういうことなんだ、と思った。
私にはまだできない。
それともう一つ。
「オンマ」という言葉を聞いたことがある。それを言った彼女は
しっかりしてて、ちょっと嫌味っぽくて、泣き虫だった。
彼女が「オンマ」という時には、
甘えと、反抗と、遠慮と、欲望が混ざっていた。