その後のツレがうつになりまして。

著者 :
  • 幻冬舎 (2007年11月1日発売)
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本棚登録 : 733
感想 : 104
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344014183

作品紹介・あらすじ

ありのままを受けいれたツレは、1年半経った今、どう変わったのか!?大ヒット25万部突破!「ツレうつ」待望の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • ツレさんのつぶやきや文章が印象的。私も、病気になった自分を誇りに思おう。

  • 1に続いて読んでみた。
    漫画形式なのですらすら読めて読みやすい。
    うつの人でもこれは読みやすいと思う。



    ・断るよりも引き受けたほうが楽という考えに納得してしまった

    ・鬱になったからといって、会社を辞めるのは本当に適当かどうかはわからない。
    中には休職した方が良い場合もある。
    環境を変えることがデメリットになる場合もある。
    また、会社を辞めたいと言った人は、離婚したい、親子の縁を切りたいなどと言い出して、さらにはこの場から逃げ出したいと、自殺企図までエスカレートする場合も。辞めたいの会社ではなく、今ここから自分が存在するむずがゆい不快感。



    ・障害者自立支援法利用すると、
    薬代やカウンセラーの費用等が安くなるかもしれない。


    ・うつになると、自分が恵まれていることに気づきにくい。孤立無援でこの世で1番不幸と思い込んでしまう。


    ・うつの人が日記を書くのは良い。認知療法の効果がある(自分の考え方の癖を知り、ストレスを減らすような考え方や行動に気づくことができるになること)

    ・できない事は無理しない
     治りかけも油断しない。
    出かける時はなるべく一緒に行動する(めんどくさいとつき離さない)
     気分転換を勧める(散歩、だらだら、人にやってもらう、お昼寝など)


    ・諦めたこと
    旅行、人が多い所(コンサートや劇場)
    勤め人として働くこと


    ・だめなパターン
    わざと言ってると思ってむかつく
    →感情的にならない

    あなたはこんなに恵まれていると説得しようとする
    →理屈を言っても無理

    もっとやる気を出すように言う
    →励ます=焦らせることになってしまうので×

    共感してしまう
    →自分もどんどん落ち込んで同じ鬱状態になってしまう可能性あり。


  • 一巻が出版されてからのお話。その後、ツレだけでなく「周り」も変わったことなど。一巻よりも「ウツ」について詳しく(専門的に)書かれていると思います。ツレが自分の心境を後になって客観的に振り返り語っているので、そうなんだなぁと驚いたり、納得したり。巻末には「ウチ流こんなときはこうしてた」と題して、ツレに対してのテンさんの発言や行動が載っています。ケースバイケースでしょうけれど参考になりました。可愛いイラストでサクサクと楽しく読めますが、色々と自分に重ねて考えられるテーマなので、読んでは考え、考えては読んでとじっくり読むこともできると思います。

  • この本読んだら少し引き込まれてうつになりかけてしまった。
    けどこういう知識は大事かも。
    学術的なものじゃなくて、実際にどうなのか?ということ。
    みんなが自分と同じとは限らないし、それは内面もそう。
    勝手に決めつけないようにしないと。

  • 相変わらずの読み易さ。過剰に同情を引くこともなく、等身大の視点から寛解へ向かう夫の姿を真摯に見つめ続ける姿勢がすごい。いざ当事者になってみた時、この作者のように中立の立場を保って物事を眺めることがどれほど難しいか。決してドラマティックな脚色はないが、その分二人の苦労のリアリティが手に取るように読者にも伝わってくる。

    うつ病のような、完治に長い時間がかかるタイプの病気、また再発性の高い病気について、こうした正しい知識のもと詳しい闘病記が書かれたことは非常に意義深い。「病」と「甘え」の区別が患者自身にも認識しにくい独特の症状について、それでも辛抱強く「それは病気だよ、あなたが悪いんじゃないよ」と語りかけ続ける作者の姿勢には見習うものが多く、またすぐにでもうつ病に苦しむ近親者に応用できる実用的なヒントに溢れている。
    個人的には、前作と比べ、病気になった夫に対する作者自身の不安や葛藤が詳しく描かれていた点が印象に残った。少し夫が元気な様子を見せると「もう治ったかな?」と期待し、その後すぐにテンションが落ちてしまう彼に「やっぱり違った」と一喜一憂する苦しさ。夫自身は順調に回復へと向かっているのに、「いつ再発するか。また無理をしているのではないか」と独りでにハラハラしてしまう感覚。他のうつ病系ノンフィクションを読んでみると、どこの家庭でも患者だけでなくその支援者にも軒並みうつ病が「伝染」しているのに…と前作ではその精神力に感心すらしていたものだが、今作を読んで、やはり作者自身も並々でない葛藤を押し隠して彼を支えていたのだということが分かり、胸が詰まるような思いがした。夫のうつ病という有事に際し、自分を保つだけでも難しいものを、よくぞここまで二人で支え合って乗り切ったものだと思う。これも、この夫婦が深い深い信頼関係のもとに結ばれているという証なのだろう。「健やかなる時も、病める時も」というあの一連の語句の意味は本当に意味深い。

    うつ病に限らず、人生の困難を家族で力を合わせて乗り切っていくことへのエールに満ちている良作。この夫婦の未来の幸せを、読者としても心から素直に祈りたくなる。

  • うつになったツレは、筆者のような支えてくれる人がいて、本当によかったと思う。

  • ツレウツの続編。その後の様子が分かり、自分や周りで起きた時にはどうしたらいいのか考えさせられた。

  •  鬱病第2弾。第2弾ということは反響があるという事。鬱がそれだけ日本に浸透しているのだと嬉しくもなりますが、精神疾患は増大していますからね。これからもっと増えて来ますよ! ストレス社会なので。 '2211/7 '2311/19

  • へー。「あ」「と」「で」なんてモットーがあるんだ。

  • 日本の土地柄?国柄もあるんだろうなぁ。
    生きにくい息苦しい余裕ない国になってる気がしました…

  • 実際にうつになった人への関わり方の参考になる。
    本にしてくれてありがたい気持ち。

  • ツレさんの視点で描かれている話も多くて、前作に続き興味深かった。日記、つけてみようかな。でも、確かに家族がみたらショックな言葉が並ぶのだろうな。

  • ツレうつの第2弾。ツレさん、新しい生き方見つかり充実できて良かった!

  • 前著も良かったがこれは、ほのぼのパワーがますますアップして楽しい本になっている。もはや、苦しんでいた時のツレはここにはいない。すっかり生まれ変わったツレの姿を見ることができる。この本を読むと、うつからの回復は、治るのではなく、生まれ変わるのだなと実感した。(生まれ変わるという概念については、泉谷閑示 先生の本で知りました)

  •  「ツレがうつになりまして。」の続編。

     激うつ状態は脱したけど、まだ病気前の元気な状態にはほど遠い、という状態の人、あるいは身近な人がそうなっているという方にぜひ読んでほしいです。
     元気づけられます。

  • 会社つくるほどに元気になって良かった

  • ツレという言葉に違和感はあるが、鬱についてパートナーからの目線でも書かれた、いい漫画だと思う。

  • 2016/11/13読了

    うつ病の「その後」
    鬱としっかり向き合うからこそ、油断できない夫婦の生活のその後のこと。
    マニュアルには載っていないうつ症状に悩んだり、苦しんだり、気分の波に乗り切れず辛く感じたり、、、

    できていたことが、できなくなること
    できなくなったことが、できるようになったこと

    うつの「回復」と本人の気持ち、そして周囲が
    どう対応するか、どう寄り添えるべきか
    それらのヒントが書かれてある。
    病気に完全な「正解」はないから、ケースバイケースで家族がどう寄り添えるかが大切なんだな
    うつ病は自分とは無関係だと思えないので、勉強の一つとして。

  • うつの前後で性格が変わってしまったツレさん。
    でも闘病後の方が行きやすそうに見えるのはうちだけでしょうか

  • 蔵書→処分

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著者プロフィール

細川貂々(ほそかわ・てんてん)
1969年、埼玉県生まれ。漫画家・イラストレーター。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がベストセラーに。テレビドラマ化、映画化される。その他、水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ、今一生氏との共著『さよなら、子ども虐待』(創元社)、『凸凹あるかな? わたし、発達障害と生きてきました』(平凡社)、『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)、『こころってなんだろう』(講談社)、イラストを手掛けた『セルフケアの道具箱』(晶文社)などがある。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」を主宰。

「2023年 『ココロの友だちにきいてみる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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