旅の途中

  • 幻冬舎 (2007年11月30日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784344014275

感想・レビュー・書評

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  • スピッツとの出会いは、「ロビンソン」だった。
    聞いたことのない透明感溢れるサウンド。
    一幅の名画のような歌詞。
    好奇心をくすぐるジャケット。
    お洒落で格好いい。

    全てが完成されていた。

    あれから20年以上の時が経った。

    今年結成30周年を迎えたスピッツが10年前、20周年の時に出版したメンバー4人による書き下ろしが本書。

    ヴォーカル・草野マサムネ。
    ベース・田村明浩。
    ギター・三輪テツヤ。
    ドラム・崎山龍男。


    「イカ天」人気によってバンドブームが吹き荒れた1987年。1967年生まれの4人は出会い、スピッツを結成する。
    本当に自分たちの音楽を作りたい。ブームに流されたり、本意でないプロデュースに乗らない。日本語を大事にした誰も作れない、4人でしかできない世界を作る。

    悩み壁にぶち当たった時は、原点に返る。
    初心に返り、大事なことは、酒抜きで4人で納得するまで語り合うのだという。

    ぶれない方向性。
    だが、最先端の技術を取り入れていく柔軟さ。
    スピッツしかできない音楽は、変わらないまま大きく成長を続けていく日本屈指のバンドになった。

    30周年を迎えた本年。
    きっと、40周年も、50周年も、彼らは、進み続ける。変わらないままに。そして、新しいままに。

    スピッツの美しいメロディが、きょうも町を駆け抜けていく。

  • 大好きなバンドです!!
    たぶんこれからもずっと。
    これを読んで心からそう思った

  • 4人のキャラクターが文章にも現れていて、面白く読んだ。ツアーがあれば必ず足を運ぶけれど、デビューまでのことはほとんど知らないし、あのアルバムの裏にそんな苦悩が、など興味深かった。若い頃好きだったバンドが、今も同じメンバーで、今も好きになれる曲を作ってくれて、声も衰えていないなんて、本当に奇跡だよなと、最近はよく思う。これからも健康で、仲良く、ロックし続けて欲しい。

  • 言葉をゆっくりと拾いながら、読了。

    スピッツの半生を描いた作品。

    言葉って、音楽ってニュアンスの変化でこんなにも変わるんだと感じた。

    穏やかな気持ちで、最初から最後まで読ませてもらった。

    今日もスピッツの曲を聴きながら、言葉を拾っていきたい。

  •  日本を代表するミュージシャン、スピッツのメンバーが綴る、これまでのスピッツの歩みが形付けられた本。
     ロビンソンのヒット後の世間の反応について「スピッツはひねくれているバンドだと思っていたのに、周りには青春を歌っていると思われている」事に、戸惑いを覚えつつ受け止めている様子がよく表れている。 私自身、アルバムを通して聴くまでは、スピッツといえばチェリー、楓、空も飛べるはずといったストレートなポップスを作るバンドだと思っていたので、沖縄の民謡、シューゲイザー風の曲も演奏していることに驚き、良い意味で裏切られた思い出がある。

     この本を読んで唯一残念だったのは、スピッツのルーツとなる音楽の紹介が少ないなと感じられたことである。というのも、スピッツのメンバーが、音楽雑誌や中古レコード屋の店長から、好きなミュージシャンのルーツを探っていったように、私も彼らが聴いたという、ニューウェーブ、ロック、JPOPのバンド名を知りたいと思って本書を手にしたからである。
     例えば、アメリカのHR/HMバンド、メガデスの元ギタリスト・マーティ・フリードマンは、自著『い~じゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た』において、「『群青』は、イントロがザ・キュアーの『フライディ・ アイム・イン・ラヴ』に似すぎ」と、メロディーの引用を指摘している。本書にもザ・キュアーの名前は出てきているが、こういう事はメンバー自身の口から聞きたかったなあ、と思ってしまった(勿論、これはスピッツに限った事ではなく、日本のミュージシャン全てに言えることだ)。

     この本が世に出てもう数年経ってしまった。今後はどんな曲を作ってくれるのか、楽しみである。
     

  • スピッツは割と好き程度。

    本を出してるなんて以外!と思い読んでみました。


    スピッツ結成前から最近の話までを

    メンバー各々が文章にして

    それを繋ぎ合わせたような構成になっています。


    読み終えた後はスピッツのイメージが少し変わりました。

    スピッツ好きにはお勧めだと思います。

  • 発売日2日前には手に入れた本。正直インタビュー程度だろうと思ってたら良い意味で騙された。今までファンの間で憶測程度に語られていた話(例えばマイアミショック)を本人達が説明してくれたのが嬉しかった。また、インディーズの頃を詳細に書いてあるのも情報が少ないだけに良かった。スピッツファンは必読するべき。

  • 大好きなスピッツがどんな歴史を辿ってきたかあまり詳しく知らなかったので、丁寧にメンバーの言葉で知れてよかった。そして、改めて『スピッツ』を好きでよかったと思える作品だった。

  • とても面白かった。スピッツのファンだけじゃなく、誰が読んでも面白いと思う。

    曲やアルバムが出来ていく過程そのものも新鮮で面白く、プロデューサー1人でこんなに変わるのかと驚いた部分もある。

    メンバー1人1人が、心情を細かく語ってくれているからリアリティがある。探究心や追求しようとする意欲が凄く、ロビンソンやチェリーなどのヒットソングがあるのに、そこが理想ではなく「もっとできるのでは?」「もっとこうしてみたい」など、音楽を追究していく姿はとてもかっこよかった。

    何より驚いたのは、スピッツの精神がかなりロックだったこと。おとなしいポップスのイメージだったが、心はハードロックやメタルに負けないくらいロックだと思う。ただ、自分たちのできるロック、スピッツにしかできないロックを続けたからこそ、今日でも最前線で人気バンドになっているのかな。

    チームで動くというのは難しい。お互いがプロとして仕事をするとさらに難しい。けれど、これくらいの過程や真剣さがないと、長年大衆の心に響く音楽は生まれないのかもしれない。自分は音楽はしていないが、もっと試行錯誤して、色々挑戦していきたいな。やべぇ、やっちゃったくらいの精神で頑張ろう

  • スピッツの苦悩や葛藤や成長やスタンスなど、裏話とともに諸々網羅されている。
    もう一度、CDを手に取りたくなる。
    プロデューサーの存在の大きさ。

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