阪急電車

著者 :
  • 幻冬舎
4.11
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本棚登録 : 9135
感想 : 1685
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344014503

作品紹介・あらすじ

電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく-片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな有川浩さんの大好きな作品を、もう一度読み直しました。

    返り血を浴びながらも、討ち入りをやり切る翔子さんのお話は痛快すぎ。
    バカだけど誰よりも大切にしてくれる年上彼氏と悦子の話は甘々。
    品のないご婦人集団に売られた喧嘩を買う時江にも、加勢してしまうユキと征志にもスカッとさせてもらった。

    どの話も好きすぎて選べません。
    やっぱり最高でした。
    ああ、私も大切にしてくれる人を大切にする恋がしたいものです…。


    We don’t know what the passengers have their own stories.
    The train which carries many stories of passengers is running on limited rail.

  • 2021/06/17読了
    #有川浩作品

    阪急電車の往復で繰り広げられる
    たくさんの物語。
    登場人物たちが微妙に交錯しながら
    小気味良く表現され気持ちいい。
    癒しに満ちた作品。

  • 私にとって初、有川浩作品。

     電車内で、人間観察、私もよくやります。妄想もします(笑)
    たくさん他人がいるところほど、孤独を感じます。でも、たまに、優しい人に出会ったり、さりげない会話でほんわかすることもあります。イヤな思いをすることもあるけど…。
     今は電車にめったに乗らない私が、そんなこんなを思い出す作品でした。
     

  • 初有川作品。
    かなり出遅れた感は否めないけれど、初めて有川さんの本を読んでみた。図書館戦争あたりから、売れてるな~とは思っていたけどなかなか手に取る機会もなく。
    考えてみたら図書館に行ってもいつもどの本も貸し出し中だったんだ。それほど人気作家なんだな、なるほど。

    生まれてこのかたほとんど関東在住。
    関西の文化はケンミンショーなどを見聞きして知る位。
    でもこの本、絶対関東を舞台にしたらあり得ないでしょう。
    こんなおせっかい(良くも悪くも)な人たち、都内の電車にはいないし!
    他人とかかわらないように知らんぷりしてる人ばっかり。
    どの程度リアルなのか分からないけれど、こんな素敵なおせっかいが日本にはまだ残ってるのなら捨てたもんじゃない。

    余談ではあるが、学生の時にライブで一人で大阪球場までいったことがある。歳がばれる(^_^;)
    アーティストの都合でどんどん開始時間が遅れ、このままだと始まって数曲で会場を後にしないと最終の新幹線に間に合わない。
    困り果てた私をたまたま隣り合わせた女性が「うちに泊まっていけば?」
    と誘ってくれた。見ず知らずのずいぶん年下の私を泊めてくれるなんて!
    ありがたく彼女の好意に甘えてしまった。翌朝早くおにぎりまで持たせて見送ってくれた。
    やっぱり大阪の人はあったかい。
    世の中捨てたもんじゃないです。

    • vilureefさん
      まろんさん

      大阪って憧れます!おおらかな感じがたまらん(笑)
      それに関西弁ていいですよね~。
      方言ていいなって思います。
      ちゃんと方言で書...
      まろんさん

      大阪って憧れます!おおらかな感じがたまらん(笑)
      それに関西弁ていいですよね~。
      方言ていいなって思います。
      ちゃんと方言で書いてある作品を読むとうれしくなっちゃいます♪
      2013/01/27
    • HNGSKさん
      vilureefさん。なんて素敵な思い出をお持ちで・・・!!ライブで知り合った方にいきなり泊めてもらうなんて、なんてソウルフル!!
      そうい...
      vilureefさん。なんて素敵な思い出をお持ちで・・・!!ライブで知り合った方にいきなり泊めてもらうなんて、なんてソウルフル!!
      そういった予期しない出会いを大切にしたいですね。
      私も「泊まっていきや」って、言える余裕を持つようにしなきゃです。
      2013/03/22
    • HNGSKさん
      vilureefさん、私は関西在住です。
      でも、いまだアメは常備していません(笑) 
      でも、関西では、自転車がこけたら、「あーあー、大丈...
      vilureefさん、私は関西在住です。
      でも、いまだアメは常備していません(笑) 
      でも、関西では、自転車がこけたら、「あーあー、大丈夫なん?」って、起こしてくれます(笑)私はそんなおばちゃんになりたいです。
      2013/03/25
  • 電車に乗ってるといろんな人がいて、その人たちの会話に耳を傾けることもあるかと思います。

    電車がきっかけの出会いがあり、行きずりの人からのアドバイスが、人生の後押しになることもあるかもしれません。

    阪急宝塚線の各駅でとまる短編小説ですが、登場人物たちは顔見知りでないにしろ、バトンをつないでいくような小説の運び方はさすがだと思いました。

    大阪人特有のオチのある会話も面白かったです。
    電車の中での出会い、ドラマもいい味が出ていて心が温かくなりました。

  • 若い頃に一度この本を図書館で借りたんですが、当時は忙しくて読めずに返却してしまった。
    今になって、ふと読んでみたくなり再度手に取ったら、なんで今まで読まなかったんだろう!と。
    温かくてほっこり良いお話しでした^_^
    人と人の繋がりとか優しさを感じる作品です。

    映画も見てないから、見たいなぁ〜

  • 阪急電車の中での出来事。
    乗ってる乗客1人1人にいろんな日常があって、いろんなストーリーがある。
    宝塚駅から西宮北口駅、その8駅という短いようなそうでもないような、その中にたまたま出会った人たち。

    凄く良かった。こういうのって他にもあるのかな。
    ありそうでないような・・・

  • このストーリー展開、好きです!
    たまたま居合わせたその場所が偶然とも必然とも言える。
    もっと若いうちに読みたかったなーと思わせてくれる、キュンキュン系の小説ですね。

    • yhyby940さん
      初めまして。「いいね」ありがとうございます。阪急電車は20年間お世話になりました。美しい沿線の景色、懐かしく思います。いろんな登場人物たちが...
      初めまして。「いいね」ありがとうございます。阪急電車は20年間お世話になりました。美しい沿線の景色、懐かしく思います。いろんな登場人物たちが、微妙に絡み合って素敵なストーリーが展開する。とても良い作品ですよねえ。映画も好きです。
      2022/04/29
  • 電車がひと駅進むごとに、小さな出逢いが幸せの種を蒔いていく素敵なおはなしです。

    有川さんらしい小気味よい会話も、
    「折り返し」をはさんで往路と復路の間に時間の経過があるという構成も、
    章が進むごとに路線図を電車がかわいらしく進んでいく扉絵も、
    とにかくぜんぶすばらしい!

    いつか阪急電車に乗って小林駅に降り立つ日のために、
    ハードカバーの他に、バックに忍ばせる文庫本も買ってしまいました。

    映画では、おしゃべりおばさん軍団に鉄槌を下すシーンで
    征志の「券売機でモラルは~」のセリフがなかったのが残念でした。
    あのセリフは、この作品での好きなセリフベスト3に入るほど
    お気に入りだったので。。。

    • まろんさん
      kaizenさん、コメントありがとうございます!

      一面的な見方だけではなく、逆を辿ってみたり。。。本当にそうですよね!
      折り返した同じ電車...
      kaizenさん、コメントありがとうございます!

      一面的な見方だけではなく、逆を辿ってみたり。。。本当にそうですよね!
      折り返した同じ電車の中で性急に答えを出すのではなく
      時間を置いて、登場人物に感情をクールダウンさせたり
      過去のあれこれを思い起こして整理させたり
      初々しいカップルの恋を静かに進展させたり、
      有川さんのキャラクターへの愛情とおおらかな視点が感じられて、感動しました♪
      2012/09/03
    • bluebird-ryuryuさん
      『阪急電車』は、まろんさんの一番のお気に入りの小説なのですね。

      私は今日、『阪急電車』を読み終えました。

      本屋で偶然手に取った、『阪急電...
      『阪急電車』は、まろんさんの一番のお気に入りの小説なのですね。

      私は今日、『阪急電車』を読み終えました。

      本屋で偶然手に取った、『阪急電車』の文庫本の背表紙のあらすじに惹かれて、読み始めたのです!(映画化されていたとは知らずに。)

      そういえば、昨日は、中高時代に通学で使っていた私鉄に、およそ7年ぶりに乗ったのですが、
      なんだか、すごくなつかしい気持ちに浸って、『阪急電車』のようなドラマが自分の身に起こらないか期待しちゃいました!笑
      2012/10/04
    • まろんさん
      bluebird-ryuryuさん☆

      そうなのです!この本は私のいちばんのお気に入りなのです♪

      そして、その本を背表紙のあらすじに惹かれ...
      bluebird-ryuryuさん☆

      そうなのです!この本は私のいちばんのお気に入りなのです♪

      そして、その本を背表紙のあらすじに惹かれて
      bluebird-ryuryuさんが手に取り、読んでくださったことが、とてもとてもうれしいです。

      そうそう、昔いつも乗っていた電車に乗ると、
      昔大好きだった音楽でふと記憶が甦るみたいに
      懐かしさがこみ上げますよね。
      私は高校まで函館に住んでいたので、
      1両だけのかわいい路面電車に乗るのが大好きでした。

      『阪急電車』についての感想は、bluebird-ryuryuさんの素敵なレビューのほうに(*'-')フフ♪
      2012/10/05
  • 人と人のつながりを描いた短編連作集。
    何気ない人のぬくもりと、有川作品ならではの糖度の高い恋愛を乗せて、阪急電車はゆっくりと走り出します。

    昔住んでいたところに近くて、親近感も覚えつつ、最後まで楽しく読めた。
    単なる地元のローカル線としか思っていなかった今津線を、こんな素敵な物語にしてくれた有川さんに感謝。読んでから、今津線の景色は私にとってもちょっと違ったものになったし、映画化で今津線沿いの人たちはこれまでないほど盛り上がったらしい(笑)

    そろそろ、有川作品を読破しそうなので、数年前に読んだ作品だけど本棚に載せることにしました。ちなみに、作中に登場する宝塚の図書館で、この本は、予約100人待ちという事態になったという。有川先生は今津線の沿線にお住まいとのこと、今津線に乗った日には、電車で乗り合わせることもあるかもしれません。

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著者プロフィール

有川浩(ありかわ・ひろ)
高知県生まれ。二〇〇四年『塩の街』で電撃小説大賞大賞を受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊三部作」、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』など著書多数。

「2017年 『ニャンニャンにゃんそろじー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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