明日の話はしない

著者 :
  • 幻冬舎
3.21
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本棚登録 : 105
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344015715

作品紹介・あらすじ

「第一話 小児病棟」のわたし…難病で何年も入退院を繰り返して人生を悲観する小学生。「第二話 一九九八年の思い出」のわたし…男に金を持ち逃げされ一文無しになったオカマのホームレス。「第三話 ルームメイト」のわたし…大学を中退してから職を転々とし、いまはスーパーのレジ打ちで糊口をしのぐ26歳の元OL。「最終話 供述調書」のわたし…郵便局を襲撃し、逮捕された実行犯。「明日の話はしないと、わたしたちは決めていた」で始まる三つの別々な話が、最終話で一つになるとき-。

感想・レビュー・書評

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  • 歪んでる。自分がこの世で一番不幸だと思い込んでいる子供なんて、ろくでもない。大人になってからはさらにろくでもない。

    双子なのになんで自分だけ。弟の歪な憎悪は姉に向けられ、姉は贖罪の気持から弟に逆らえず、、

    「リリィ・シュシュのすべて」の救われない感じを思い出した。あの世界観から切なさや美しさを削ったような・・・ものすごく後味が悪い。しかし、浅野いにお氏あたりが好みそうな展開。

  • 【あらすじ】
    難病で何年も入退院を繰り返し人生を諦観する小学生。男に金を持ち逃げされ無一文のオカマのホームレス。大学中退後に職を転々、いまはスーパーのレジで働く26歳の元OL。別々の時代、場所で生きた三人が自らに課した共通のルールが「明日の話はしない」だった。過失、悪意、転落―三つの運命的ストーリーが交錯し、絶望が爆発するミステリ。

    【感想】

  • 「明日の話はしないと、わたしたちは決めていた。」
    で各話が始まる。この言葉がいい。でも、このタイトルから思い描いた話とは全く違った。
    子どもの悪意に満ちた心が本当に読んでて不快。常に死を意識していると、こんなに歪んでしまうものなのか。それとも子どもゆえに視野が狭くて極端になってしまうのか。
    堕ちるときはあっという間で、自分がいつそうなるかはわからない。
    彼女は自分でどうにか出来るタイミングはあったように思うけど、本人にとっては仕方なかったんだろう。
    自分の現実と照らし合わせて、読んでいてどんよりする。話の構成自体は好きだけど、好きな話ではなかった。

  • 子供の悪意って、怖い。

  • なるほど・・・
    そうなるのね

  • 装丁が気に入って借りた一冊。

    救いのない話、たしかにそうなんだけど話の中心人物から一本引いたような文章だからかさらっと読めました。
    好みが分かれるようでしたが、私は好きな内容でした

  • +++
    「第一話 小児病棟」のわたし…難病で何年も入退院を繰り返して人生を悲観する小学生。「第二話 一九九八年の思い出」のわたし…男に金を持ち逃げされ一文無しになったオカマのホームレス。「第三話 ルームメイト」のわたし…大学を中退してから職を転々とし、いまはスーパーのレジ打ちで糊口をしのぐ26歳の元OL。「最終話 供述調書」のわたし…郵便局を襲撃し、逮捕された実行犯。「明日の話はしないと、わたしたちは決めていた」で始まる三つの別々な話が、最終話で一つになるとき―。
    +++

    独立した短編集かと思ったのだが、登場人物がリンクしていてどうやら連作らしい、と判る。しかも最終話まで読むと、見事に一連の物語として繋がっている。だがこれは、なんという救いのない物語なのだろうか。過酷な人生を生きる人たちがそれぞれ主人公になっていて、それはそれでかなり救いがなさそうに見えるが、物語全体の主役とも言える人物の救われなさは静かに桁外れである。読後まで重苦しい気分を引きずる一冊である。

  • 救いようが無い話しだけど一気読みした

  •  それぞれの理由から、「明日の話はしない」と決めて毎日を過ごす主人公たち。難病で入院している幼い私、ホームレスの私、仲間と強盗を企てている私。何の関係もなさそうな主人公たちは、実はある人物によって繋がっていたのである。

     短編集として読むと、1つ1つのエピソードはよくある話。「え、それでどうなったの?」という結末も多いが、これがある人物目線になると、まったく違う世界が広がる。しかしなんでこの子はこんなに不幸なのか、恵まれていないのか。

  • 連作としての構成は見事だが、“救い”がない話で滅入った。

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著者プロフィール

1964年、福岡県生まれ。広島大学文学部哲学科卒。1994年、「ZERO」で第4回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞受賞、映島巡(えいしまじゅん)名義でデビューし、ゲームノベライズや漫画原作を手掛けている。そして、「永嶋恵美」名義で、サスペンス・推理小説などを執筆。2016年、「ババ抜き」(『アンソロジー捨てる』収録)で第69回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。

「2017年 『別れの夜には猫がいる。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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