必死のパッチ

  • 幻冬舎 (2008年10月21日発売)
3.77
  • (9)
  • (18)
  • (16)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 90
感想 : 26
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784344015746

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 落語会で初めて落語を聞いて、師匠のスタイルを受け継いだ人やなあ、と感じた。
    それがまさかこんな壮絶な(と簡単に言ってはいけないのだろうが)人生を送ってきた人だったとは。
    だからこそあんな噺が演じられるのか、とも納得。

  • この本を手に取るちょっと前に、必死のパッチ、という言葉の意味を知りそこがフックになり手にとってみた。
    内容もしらないままに手にとったけど、グイグイ引き込まれて一気に読んだ。
    ほんとに壮絶な人生。
    自分の息子とさほど年も変わらないのに、健気にそして逞しく生きていく様は涙無しには読み進められなかった。
    貧乏自体も辛いけど、両親からの愛情に飢え、借金取りの怒号に恐怖を覚え。。。私だったらとてもじゃないけどやっていけないだろうし諦めてしまうだろうと思う。
    どん底の状態でも「生きたい」と思うその強い気持ちに胸を打たれた。
    日常の小さなもやもやに悩んでいる自分が恥ずかしくもあった。
    必死に情熱を傾けて人にぶち当たれば、人この心を動かすことができる。(借金取りでさえも。)というところに大きく励まされた。
    この方の落語は聞いたことがないけど、是非一度聞いて見たいと思う。

  • 本の表紙は雀々さんですか?同い年なんですが、半端無い苦労してる。泣けてきますね。何はともあれ死なないで良かったですよね。 雀々の”ちょうず回し”好きですね。笑える。

  • 母親がこの著者さんを取材したということで、資料として読んでいたのを読ませてもらった。なんか、いいなぁ。死にもの狂いで生きてきたのが、堅苦しすぎず、ちょうどいい具合に伝わってくる。ぜんぶ、応援したくなる。ちょっと昔の本やけど、モノとしてもいい本やなと感じた。

  • 落語家・桂雀々の少年時代の話。ホンマに壮絶な内容でした。最高傑作とは言いませんがタレント本の中では上位やと思います。 マジで映画化かドラマ化して欲しいです。

  •  大阪弁の軽妙な語り口で綴られていて、これだけ悲惨な状況にも関わらずオチまで付いていて、つい笑ってしまう、しかし泣いてしまっている。
     これは只の苦労話ではなく、それらに対した雀々さんの思いがつまった本でした。

  • 良い本だった…。文章も上手い。壮絶な幼少期〜青春時代が描かれているが、簡潔で落ち着いた、でも冷たくない文章。素直でひねくれていない、でも強かで現実的でもある、著者の人格を表しているように思った。この話、映画化しないのかな?観に行きたいが…。

  • 雀々さんの芸風の裏側にこんな人生があったとは。枝雀一門でもなんか特別扱いだったのはこういうことだったのか。ほんまに必死のパッチでっせ。

  • 桂雀々の半生を語る本
    凄いなと色々思いつつ。なかなかハードな人生です

  • 落語家である著者は11才で母親が家を出て行き、12才で父親に見捨てられてしまう。しかしまわりの人々に助けられながら前を向いて生きようと誓う。著者の少年時代を知ると、3食ご飯を食べることができて、雨風を凌げる家に住めることに感謝し、必死のパッチで生きる姿に頭が下がる。

全26件中 1 - 10件を表示

桂雀々の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×