望郷の道 (上)

  • 幻冬舎 (2009年3月16日発売)
4.20
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本 ・本 (378ページ) / ISBN・EAN: 9784344016439

感想・レビュー・書評

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  • 女将さん!こいつはいかんですばい!

    はい、『岳飛伝』を読み始める前にちょっと寄り道です
    寄り道謙三です

    いわゆる任侠小説です
    しかも話の筋はめちゃくちゃありきたり

    ヤクザもんが成り上がっていく話です

    男気溢れまくりの主人公が惚れた女『こっちも度胸満点)と一緒に任侠を貫き、周りを巻き込みながら突き進む物語です

    んもう任侠小説の定型フォーマットみたいな物語です
    もうExcelに最初から付いてる定型フォーマットみたいな物語です

    それがもうなんでこんなに面白いのよ!

    いかんわー!北方謙三アニキこれはいかんよ
    定型フォーマットで最高傑作作ったらいかんよ!
    そんなことされたら、他の作家さんどうしたらいいのよ!
    Excelに最初から凄い定型フォーマットついてるみたいなもんよ?
    事務の面接行って「わたし、ちょっとVBAできます」って言ったら「別にExcelに最初から凄いいいやつ付いてるんで、そういう人材求めてません」言われるみたいなもんだからね
    普通は「明日から来れる?」言われるからね

    まぁ、くだらない話はこの辺にして早く下巻読もう!

    • 1Q84O1さん
      深〜〜い!










      こともないですね…
      深〜〜い!










      こともないですね…
      2024/04/23
    • bmakiさん
      「わたし、ちょっとVBAできます」って言ったら「別にExcelに最初から凄いいいやつ付いてるんで、そういう人材求めてません」


      私の...
      「わたし、ちょっとVBAできます」って言ったら「別にExcelに最初から凄いいいやつ付いてるんで、そういう人材求めてません」


      私のことかと思いました(笑)
      10歳からこの会社一筋なので、就職活動したことはないですが( ̄∇ ̄)



      鯛は昆布締めする為のお魚と_φ(・_・
      2024/04/23
    • ひまわりめろんさん
      まきちゃ

      実際にはExcelに最初か入ってるのはショボいやつばっかなので、まきちゃは即採用です
      そして白身の魚はだいたい昆布締めでいけます
      まきちゃ

      実際にはExcelに最初か入ってるのはショボいやつばっかなので、まきちゃは即採用です
      そして白身の魚はだいたい昆布締めでいけます
      2024/04/23
  • やはり北方先生は面白い!ハードボイルド系には一切手は出さずに歴史系から手を染めていったのだが、今回の作品はそのどちらも兼ね備えた人間の旅の物語を綴っている。とは言っても全ての人間の生き様は旅なんだと思っていますが

    主人公の正太は家も継がずに気ままに船頭暮らしをしている。そんな折、佐賀で女ひとりで博徒の一家を支える瑠依に出会い二人で一家を切り盛りしていくのだが、未遂に終わったが家族を守るために人を殺そうとした正太は九州の大親分から九州所払いを受けてしまう。

    単身で台湾に乗り込んで始めた仕事がキャラメル作りに羊羹など。その後瑠依も家を捨て、家族で正太のもとに山あり、谷ありの人生の中で台湾での成功を胸に、所払いを受けた九州の大親分の元へ……

    いや、いい話だし、ところどころ泣かせるんだけど…今の日本人にないものを持っている夫婦です。ただあまりにもリアルすぎると思っていたらこの話のモデルとなった人がいて脚色もありますけど実話とのこと。

    モデルは北方先生の曾祖父にあたる森平太郎(ニイタカドロップなどで知られた新高製菓創業者)をモデルとした立志伝です。これもまたいい作品です

  • 九州の方言がきついのですが、それがそのうち気にならなくなるくらい面白かったです。
    主に主人公の事業の話ですが、どんどん拡大していったり、同業者とのトラブルや新天地に移ってからなど、どれもわくわくして読めました。
    ビジネスに興味のない私でもこれだけ面白く読めるのは、なかなかないです。読むのが楽しくて止まらなくなりました。
    ハードボイルド作家だとばかり思っていて、今まで読んだことありませんでしたが、この作家が初めての方にもこれはお勧めです。

  • 最高に面白かった。商売の話なので戦が中心の水滸伝などとはストーリーはかなり違うが、描く人物の魅力は引けを取らない。とにかくかっこいい。

    九州の賭場を持つ男勝りの藤家の女将・瑠瑋とその婿養子になった正太が、切り盛りしていた賭場を巡る事件で、九州を追われ台湾で菓子屋を創業し、事業を大きくしていく。

    事業の先の先を見据えて、細かなところに気を配りながらも、動くときは大きく動く大胆さ。自分の芯を曲げずに仕事に打ち込む姿勢、家族愛。それから正太を支える人たち。どうもあつくるしいほどの男らしさ、義理人情といった話に弱く、若い衆が命を張るほどの主人への慕いっぷりに感動。 

    今年の本屋大賞だった『海賊と呼ばれた男』が良いと思える人ならオススメ。

  • 冒険小説読んでみたいと思い調べてこの作者に辿り着いた。
    歴史ものはちょっと…という偏見があったけど、すっごく面白かった。
    正太と瑠瑋のお互いを想い合う姿は、憧れるものがある。

  • 最初はとっつきにくい文章だなーと思っていたけど、
    正太とルイの出会いあたりからはかなり面白かった。
    地元が近いので、言葉にはあまり抵抗がなかったけど、方言きついので馴染みない人には大変かも?

    堅っ苦しめの内容なのに、二人のやりとりがかわいくてものすごく素敵で、胸キュンしちゃいました。
    商才に長けた正太がグングン賭場や食堂を軌道にのせていく様は圧巻で、舞台が台湾に移ってからはますますその才能が花ひらきます。
    ルイの柔軟性、細かいところは気にせず肝が据わっているところもかっこいい。こういう組み合わせはあまりないのではないかな。金庫にまつわる夫婦のやりとりがおもしろい。

    下巻も楽しみです。

  • 歩きながら読んでいたら鼻水出るぐらい泣きました。下巻が楽しみ!

  • 北方作品の集大成的書評を読んだがなるほどなと思わせる内容。下巻が楽しみだわ。

  • 月並みだが、挫けてはいけない、折れない心の大切さを気づかせてくれる本。これまで読んだ本の中でベスト3に入る。

  • 北方さんの作品は、10年以上前に一度読んだことがあります、が、その時は私にとってはハードボイルド過ぎて、男臭くて、芝居臭くて、相性が合いませんでした・・・
    それからずっとこの人の本は敬遠してましたが、今回この作品を読み、イメージが変わりました!!

    主人公の夫婦2人がとてもかっこよくて!!義理人情のヤクザ映画っぽいんだけど、明治時代だからそれも受け入れやすく、また経済小説としての一面も持っていて、ストーリーそのものもとても面白かったのです。
    そして、生きる、とは?信念、とは?・・・いろいろなことを考えさせられる小説でもありました。
    積み重ねた結果がその人の生き様となり、全力で挑む姿勢が人の心を動かすのです。響きました。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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