- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344016446
作品紹介・あらすじ
愛する家族を守るための凶行。九州を追放された正太は、日清戦争後の混乱著しい台湾へ。そして、拭いがたい虚無を抱えながらも菓子屋の事務員として働き始める。ある日、失意の正太の前に突然瑠〓(い)が幼子を連れて現れた。再会を果たし活力を得た正太は、菓子屋「七富士軒」を創業し競争の激しい商いの世界に身を投じるが…。混迷の時代を、自由に、力のかぎり生きた男女の物語が辿り着く感涙のラストとは。
感想・レビュー・書評
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やはり北方先生は面白い!ハードボイルド系には一切手は出さずに歴史系から手を染めていったのだが、今回の作品はそのどちらも兼ね備えた人間の旅の物語を綴っている。とは言っても全ての人間の生き様は旅なんだと思っていますが
主人公の正太は家も継がずに気ままに船頭暮らしをしている。そんな折、佐賀で女ひとりで博徒の一家を支える瑠依に出会い二人で一家を切り盛りしていくのだが、未遂に終わったが家族を守るために人を殺そうとした正太は九州の大親分から九州所払いを受けてしまう。
単身で台湾に乗り込んで始めた仕事がキャラメル作りに羊羹など。その後瑠依も家を捨て、家族で正太のもとに山あり、谷ありの人生の中で台湾での成功を胸に、所払いを受けた九州の大親分の元へ……
いや、いい話だし、ところどころ泣かせるんだけど…今の日本人にないものを持っている夫婦です。ただあまりにもリアルすぎると思っていたらこの話のモデルとなった人がいて脚色もありますけど実話とのこと。
モデルは北方先生の曾祖父にあたる森平太郎(ニイタカドロップなどで知られた新高製菓創業者)をモデルとした立志伝です。これもまたいい作品です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小さな工場から始め、どんどん工場を大きくし、同業者の嫌がらせも乗り越え、かつての稼業からの許しを得るまで、まさにノンストップで突き進む主人公。
次から次へと計画して実行していくその力はうらやましいくらいです。
その妻も肝が据わっていて、この夫にしてこの妻あり、です。
読み終えた、という充実感がありました。 -
北方 謙三は父親が好んで読んでたけれど、ハードボイルドオンリーだと思ってた。
最初は「ああ、ハードボイルドじゃないけどヤクザものかー。」と思ったら、それも違う。
こういうのを書く人だったとは全く知らなかった。
「元気になるから。」と勧められた本。
元気になったかどうかはともかく、久しぶりに面白い本を読んだなーと思った。
上下巻、一気に読みました。 -
上巻が面白すぎて、一気に読了。
ハードボイルド。
北方謙三、ほかも読んでみたい。 -
月並みだが、挫けてはいけない、折れない心の大切さを気づかせてくれる本。これまで読んだ本の中でベスト3に入る。
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台湾!
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上巻に引き続き、下巻も面白かったです。
ただ登場人物が増えたために、「この人誰だっけ?」と思うことがあったのと、話の展開が速すぎるように感じました。
もう少しじっくり書き込んでもいいのではと思ったけれど、このくらいのテンポの方が読みやすいのかもしれません。
終盤はしんみりしたけれど、最後の最後、少し、陳腐に感じました。
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