一文無しが贋札造って捕まって

著者 : 坂野昭彦
  • 幻冬舎 (2009年4月発売)
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  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016637

作品紹介

かつて大企業から図面のデジタル化を請け負っていた企画設計会社社長であり、妻、3人の娘、母親の一家6人の大黒柱だった私は、バブル崩壊で会社倒産の憂き目に遭う。始まる貧困のスパイラル。借金と母の介護で心労が重なり、家庭は崩壊、妻とも離婚する。母と2人きりの不安定な生活のままタクシー会社に就職したが、詐欺的な待遇で退社せざるを得ず、再び失職、ついに一文無しに。あとは自殺か、ホームレスか?ふと私は自分にだけ可能で独特な犯罪を思いついた。-通貨偽造。コンピューターを駆使して造った贋の1万円札はほれぼれする出来だった。が、タクシーで50枚使った後、埼玉県警に逮捕され、すぐに裁判が始まった…。第9回幻冬舎アウトロー大賞受賞。

一文無しが贋札造って捕まっての感想・レビュー・書評

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  • やや小説ライクな自伝。
    贋札偽造の罪は重く、長い懲役期間のコミカルな話や、罪を犯さざるを得なかった心理描写などが続きます。

  • 行った犯罪は許されざるものではあるが、その経緯や背景には同情もしてしまう。
    また、留置所から裁判所での判決までの流れを読みやすいタッチで描かれている。

  • 大変面白かったですでも 本当に 逮捕されている人って こんなにみんな 反省してないのか。。とおもったら イヤになっちゃいますね

  • 下記Amazonより引用/かつて大企業から図面のデジタル化を請け負っていた企画設計会社社長であり、妻、3人の娘、母親の一家6人の大黒柱だった私は、バブル崩壊で会社倒産の憂き目に遭う。始まる貧困のスパイラル。借金と母の介護で心労が重なり、家庭は崩壊、妻とも離婚する。母と2人きりの不安定な生活のままタクシー会社に就職したが、詐欺的な待遇で退社せざるを得ず、再び失職、ついに一文無しに。あとは自殺か、ホームレスか?ふと私は自分にだけ可能で独特な犯罪を思いついた。―通貨偽造。コンピューターを駆使して造った贋の1万円札はほれぼれする出来だったが、タクシーで50枚使った後、逮捕され、すぐに裁判が始まった…。偽造から逮捕、裁判までを描いた本作で08年、第9回幻冬舎アウトロー大賞受賞。

    起こってしまった犯罪。その理由や原因は端折られて新聞記事やニュースになるけれども、それに至る経緯や心的葛藤が私たち第三者が知り得ることはなかなかないように思う。判決を下されるまでの留置所の生活やその中でのルールなど、知らない部分が多く描かれているだろうと予測し手にとったのだが、ワタシの知的好奇心を満たしてくれる内容が著者の心情も加えてわかりやすく言語化されており面白く読めた。こういうのもどうかと思うが、不景気だ就職難だと嘆く人々が多いこの世界よりも、塀の中に住まう人々の方が希望を持っていきている気がしてしまった。以前読んだ角田光代の「三面記事小説」を読み返してみようと思う。

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