アントキノイノチ

著者 : さだまさし
  • 幻冬舎 (2009年5月発売)
4.01
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016705

作品紹介

21歳の杏平は、ある同級生の「悪意」をきっかけに、二度その男を殺しかけ、高校を3年で中退して以来、うまく他人とかかわることができなくなっていた。父親の口利きで、遺品整理業"CO‐OPERS"の見習い社員になった杏平の心は、亡くなった方とご遺族のため、汚れ仕事も厭わず汗を流す会社の先輩達、そして同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、少しずつほぐれてゆく。けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り…。生きることの重さを知るほど、生命は大切で重くなる。爽やかな涙が流れる、感動の書き下ろし長篇小説。

アントキノイノチの感想・レビュー・書評

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  • 高校時代、ある人物のせいで学校へ行けないほどの心の病を患った主人公杏平くんは父親の口利きで遺品整理屋「CO-OPERS」に入社(研修中)する。
    そこで働く先輩や行きつけの居酒屋で働く雪ちゃんと過ごすうちに
    少しずつ心が回復していく。

    「ある人物」の松井という男が本当に嫌なやつで、でもこういう人っていそうだな、とも思った。

    最後の方でタクシーの運転手さんの遺品を整理したときの
    杏平くんの気持ちがすごく伝わってきて私も号泣した。

    雪ちゃんの心の扉を閉めてしまった原因が松井だったことも
    すっきり感アリ。

    さだまさしという人は本当にやさしい小説を書くな、と思う。
    早く文庫本になってほしい。(文庫になったら買ってもう一度読みたい)

  • 主人公が遺品整理業で働く日々と、学生時代の苦い思い出とが交互に語られていく。
    仕事のほうは、時々ニュースのコーナーで特集されていて大変だけれどやりがいがありそうだなぁという認識程度だったが、映像で映せるものなんてほんの序の口だったことが、この本には書いてある。壮絶です。誰かがやらなきゃいけないとしても、こういった民間の業者が?と思ってしまう。

    高校時代の、いけ好かない同級生の話はほんとやだった。人によって態度を変える。自分は人に心配りをする良い人、のポジションをさらっと匂わせつつ、人を貶める。私の一番嫌いなタイプなので、読んでる途中もどうにかなんない!?といらいら。

    タイトルを含むエピソードの出し方が、さすがさだまさしの世界だなぁと感じました。

  • 仏さんの忘れ物の、天国への引っ越し屋さん。いい響きです。
    遺品整理のお仕事は、とても苛酷そうなお仕事だけど、古田社長始め、佐相さんと従業員の方は凄く人間味のある方たち。

    忘れてはならないのは、やはりお父さんの一言一言。
    良い人達の見守りの中、杏平が同級生の松井とのことで心の病気になるも、目の当たりにした(遺族の部屋)それぞれの命に直面して立ち直っていく姿が、頼もしく思えた。
    さださんの小説って、どれもほんと命の大切さを感じさせてくれるなあと思う。

  • アントキノイノチ!!
    元気ですか!!自分をはげます魔法の言葉にしたい。
    話は前半は淡々と進みどうなるんどろうと思っていたが
    最後の30ページは生きることに意味を感じた。
    自分も心を閉ざしてしまったこともあったが
    扉をあけるのは自分なんだと感じている!

  • 心の病を抱えた青年が本当に心優しき人と関わる事で立ち直っていく物語。同時に心を病んだ原因となった松井への殺意に及ぶ話も並行して進む。雪ちゃんや父との絡みも泣かせる!イノチは大切なんだぞーと改めて痛感させられるいい本だった♪最後の松井との対面なんかたまりません!人によって傷つけられた心はまた人によって癒されるだよね。でも、遺品整理業って大変そう!

  • 人を殺したり、自殺しなくて良かった。死に向き合う仕事は生きることを考えることにもなっている。
    人気者のふりをして、陰でこそこそしている。山で本性が明らかになって良かった。殺さなくて良かった。心の中で殺したのかも。もういいよ。彼にかかずらわなくて。
    アントキに殺そうとしたイノチ、アントキに殺さなかったイノチ、アントキに救われたイノチ。

  • こうやって泣かせるのね
    上手いな~~
    ちゃんと泣きそうになるし

  • さださんの最新作。このふざけたようなタイトルに反して、中身はヘビーですね。生命の重さがテーマかな。
    同級生の悪意に限界を感じて、二回そいつを殺しかけた杏平。そして高校を中退し、心の病の治療をしながら、父の知り合いがやっている遺品整理屋で働くようになり、周りの人たちに救われていくストーリー。
    印象的なのは、同級生からレイプされて高校を中退した女の子の「老人ってホントに凄いと思う。だってね、ずっと生きてないと老人になれないんだよ」ってセリフ。そうだよねえ…。

  • こういう職業もあるのだなと思いながら、いろいろと考えさせられる本でした。

  • 映画を観てどうも不完全燃焼な気分になり、再読。
    やっぱり原作の方が好みです。
    映像化では仕方ないんだけど、省略されたエピソードがすごく良くって。

    さださんの小説読んでると、泣きながら笑っちゃうことがよくある。

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