- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344016828
感想・レビュー・書評
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60歳から~とあるように、年配の方向けの本です。
私にはまだ早すぎましたが、将来の心づもりというか、ヒントとして面白いと感じるところもありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
武村健一氏の本は20年以上前の大学生時代から読んでいるのですが、本の中に述べられていたように、もうすぐ80歳なのにも拘らず、まだ精力的に仕事をされています。
とは言え60歳を超えたら収入よりも幸せを考えるべきというのは、私も参考にしたいと思いました。この本は50歳以上向けで子育て等に目処が立ってきた人向けのようですが、私もあと10年程でそのなる予定なので、その場合を想定して今から準備をしておきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・初めにマイナス条件から物事を考えていくと「どうせこの程度さ」という仕事しかできない、やりたいという強い気持ちや真剣に取り組むノリ、そこから生まれるアイディア等があってマイナスを減らし、プラスを加えていい仕事ができる(序文)
・日本株がアメリカ以上に大きく値を下げたのは、アメリカ以外で流動性が大きく換金できる東京市場で株を売れたから(p28)
・日本が大丈夫だと思うのは、日本はやはり技術立国としての底力を持っているから(p41)
・日本の都市からであるゴミの7割は、家を更地にすることで出る建築廃材である(p47)
・不況で一番ひどい目にあうのは、実は貧乏人である(p49)
・趣味は、始めてしばらく経って、それでも楽しめないのならやめてしまったほうが良い、自分のためにならなければ止めるべき(p55)
・好奇心は自分の人生を積極的に生きていくためのエネルギー(p73)
・朝起きて、やらなければならないことよりも、やりたいことが多くあるほうが、すぐに動き始めることができる(p83)
・自分やりたいことを選びながら、遊び友達を探すことが良い方法(p98)
・これからは自分の人生のための投資をすべき、投資とはお金の投資もある程度必要であるが、それ以上に時間の投資が重要(p102)
・自分のための時間が会社の仕事に食い込んだり、夢中になって会社の仕事が上の空になったらダメ(p105)
・ビジネスや人生に役立つ考え方として、テニスのゲームにおける、球を見ている視線(ハードアイ)と、プレーヤーを見ている視線(ソフトアイ)の両方の重要性に気づくこと(p107)
・ハードに仕事ができるのは、仕事が好きで、仕事を楽しんでいるから(p132)
・野村ID野球は、データを重視するが、データ至上主義でない、終わったと思われていた選手を切り捨てずに、いいところを見つけて生かし伸ばすようにした(p166、167)
・広く本を読んで、いろいろな考え方と出会う体験をできるだけ多くすることで、自分のとらわれがちな狭い考え方を脱することが可能になる(p172)
・退職後の仕事は、収入は少なくても充実感を得られる仕事が良い(p186)
・会社を退職すると、若い頃から付き合ってきた人たちや、仕事の関係を超えた交友をしてきた人たちだけが残る(p192)
・橋田女史いわく、女の人を喜ばせるような言葉を言うと、女もずいぶん変わるものである、言葉はタダなので(p208) -
元気な竹村健一さんの秘密が分かったような気がします。我々の年代でも希望と勇気をもらえる内容で、大変楽しく読ませてもらいました。