銀二貫

著者 :
  • 幻冬舎
4.40
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本棚登録 : 637
感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016835

作品紹介・あらすじ

大坂天満の寒天問屋、井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で消失した天満宮再建のために、工面した大金だった。引きとられた少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていく。番頭善次郎、丁稚梅吉、評判の料理人嘉平とその愛娘真帆ら人情厚い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、その矢先またもや大火が大坂の町を焼き払い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。

感想・レビュー・書評

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  • 読めてよかった。
    人生の秋を迎えて、こういうお話を読んで日々を過ごしたい。そう思えて、書いてくれたことに感謝。
    いとおしうて、せつのうて、はがいいいて。
    松吉と、真帆。その二人を見守る周囲の人々。
    我欲で愚かな行為をしてしまう幾人かの人々もひっくるめて、人間てあほやけどいとおしいおますな。ぎゅっとなんやら抱きしめとうなりますわ。
    そんな感想が内から出てくる、ええ話。
    銀二貫。
    読んだ人だけが味わえるその重さ。わかることが嬉しい。

  • 大火で焼失した天満宮再建の為、やっとの思いで貯めてきた大金銀二貫を、井川屋の主人和助は、寄進目前であっても躊躇なく別の目的に使ってしまう判断を、何と3度迄も出来てしまう大きな人物。
    その別の目的とは、父を殺された子供の身請けだったり、農家の危機を救う事だったり。しかし、この銀二貫は、松吉、半兵衛、真帆たちを直接的に助けるだけでなく、彼等を結びつけ、結果的に和助の商いを成長させる大きな果実をもたらす事となって帰って来る、という物語。
    いやみがなく、慎ましく、清らかなストーリーに心洗われる思いで、高田郁作品はたまに読みたくなる。

  • いい話だった。地道にコツコツ頑張る主人公をとても応援したくなる。なかなか本来の目的のために使われない銀二貫だが、そこから始まるストーリーに人の温かさを感じ、読んでいて心地よい。
    食べ物の描写がすごくおいしそうで、寒天食べたくなった。

  • 泣けました~。
    あのお侍さんは、最後に絡んでくるとは思いましたが、良いですね~。
    苦しいことも辛いことも沢山あるけれど、人の縁や情にふれると、前を向いて生きていこうって、気持ちになれる本です。

  • すごくよかった!銀二貫、それは33両もの大金。この仇討ちを買い、主人公を救った金額が最後まできいてきます。父を失い、武士の子から丁稚になった主人公松吉のまっすぐな姿も好感がもてるのですが、周りの人物もまた厳しくも温かくて、読みながらじんわり涙ぐみそうになるシーンがたくさん。ラストまでの展開、そして和助の台詞がまたいい!あと真帆との恋愛もすごく遠回りだけれどよかった…。火事が多くて生活もどんどん厳しくなる中、何度も立ち上がる大阪商人のたくましさも感じました。図書館で借りたものだけど、これは繰り返し読みたくなりそうなので文庫本を買おうと思います。

  • よかった!久しぶりに感想の書きがいのある小説に出会ったww

    登場人物が本当に素敵!気持ちがいい!
    読んでてハラハラする箇所もあるにはあるが、掻い摘む…っていうか、スピード感があってダラダラしないのが私的には良かった!
    最後がハッピーエンドなのもいいね!安心感が違うもの(笑)
    収まるべきところに収まって、最後まで気持ちのいい作品でした!!

  • 良かったです。
    登場人物がみんな働き者で暖かい。

    日本人の良いところをギュッと集めて、懐かしい気持ちにさせられます。

    良い仕事・・・したいですね。

  • みおつくし以外で読んだ、初時代小説。
    時代小説って、毛嫌いしていたが、
    結構、いいかもしれない。
    今回は、高田さんのものだが、
    今後、いろいろよんでみたい。

  • 2014.2.1
    まずは、旦那さんがいい人。後光がさしてる。
    真面目に頑張ってる人が苦難を乗り越えて、幸せになっていく。

  • 母親に勧められて読みました。最初から最後までいい話すぎて、最後の二行を読んで堪えていた涙だだもれでした。

    旦那さんは、てへぺろ☆(ゝω・)vって感じでいい人やし、番頭さんはツンデレ(#°д°)でいい人やし、主人公も真っ直ぐでイケメンやし。何この良い人のオンパレードみたいな。

    これは色んな人に読んでもらいたい一冊。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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