カキフライが無いなら来なかった

  • 幻冬舎
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レビュー : 204
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344016958

感想・レビュー・書評

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  • せきしろ氏&又吉氏の自由律俳句&掌編小説集。
    全体的な印象では、自由律俳句は余白が多いせきしろ氏の方が良かった。

    蚊に刺されるために生きたような日だ
    キミと一緒なら職務質問されなかった
    どれも全巻ないあなたの家で

    この辺りが好き。
    これは私の考えだけれど、全て説明してしまったら、それは俳句ではなくて単に小説などの文章ではないか。
    切り詰めて切り詰めて言うことを一つだけ選ぶから、力を持つんじゃないだろうか。

    又吉氏の、

    改札に君が見えるまで音楽を聴く

    などはもう、完全に説明文だ。
    けれど、本のタイトルになっているものや、

    財布とは繋がっていないウォレットチェーン
    魚眼レンズを覗いたら冬だった
    PKだけ見る女子

    などの又吉句は好き。
    逆に掌編小説の方は、又吉氏がいい。
    せきしろ氏の俳句でぼかしていたところを小説で読むと、そんなオチなのか、と肩透かし。
    向き不向きはあるんだなぁ…。

    それと、俳句に関してはどちらも次第に短くインパクトのあるおかしなことを言う大喜利のようになっていって、自由律俳句を名乗るのも紙一重だなとも思った。
    うーん難しい。

  • 自由律俳句と呼ばれるつぶやきと
    その合間の散文

    普通なら言葉にせずにただ見過ごしてしまうけど
    言葉にすると笑えたり、物語があったりして
    たった一行でいろんなことを想像できる
    文学的なあるある句集
    生活や街歩きで面白い発見をするための視点をふやす参考書にもなりそう

    ちょっと悲しさを漂わせながら
    思わずくすっと笑ってしまう。
    こういうのを面白いと思える人とは、
    仲良くなれそうな気がする。

  • 自由律俳句集に短いエッセイが挟まってる。
    俳句は後向きだけどくすっと笑えるものが多くて、寂しさと笑いは表裏一体なのだなーと感じた。
    エッセイでも、日常のとるに足らない部分にスポットを当ててドラマチックに書いてる。そういう眼鏡で日常が見れることは、気苦労もするけど素敵だなあと思った。

  •  又吉さんの中に蠢く感情に自分と似通った物を感じたのはこれが初めてではない。だからこそ、再認識した。私は無駄に感傷に浸る人間だ。

  • 又吉さんらしくてとても面白かったです。
    最後の【まだ何かに選ばれることを期待している】がなんとなく心に刺さる。

  • だいぶ前から気になっていた本。
    「‘せきしろ’って人が書いてるんだ~。ん?又吉も!?
    じゃあ、いらね!」
    と食わず嫌いをしていたあの頃の僕。
    その後、どうやら又吉は読書家らしいと情報を得て、
    「本好きとして、同じムジナを無視するわけにはいかない」と
    この本を購入♪
    内容は実にシュールって言うの?こおいうの。嫌いじゃない。
    ふとした悲しみや喜びについて綴られていました。

    いい大人になってへんなこと考えているのは僕だけじゃ
    ないんだと安心させてくれた一冊です◎

  • せきしろさんとピース又吉さんの、自由律俳句+エッセイの第1弾。

    今回も思わずにやり笑いがこぼれてしまいました。
    第1弾ということで、『まさかジープで来るとは』よりも厳選された作品がそろっているように感じました。
    エッセイもこちらのほうが笑いの要素大です。
    「春のパンまつり」のくだり、声をたてて笑っちゃいました。

    写真もすてきです。
    じぃっと見ていると、ちょっとした違和感とか、ズレた感じが、じわじわとにじんできます。

  • 買ってすぐ一気読みしてしまった。
    情けなさと、侘しさと、しょっぱさと、郷愁と、おかしみ。
    うっかり最後にじーんとする。

  •  感想は人それぞれだろう。せきしろの句はぼくには合わない。
     又吉の句は、リズムが合う。
     
     「便所目当ての百貨店だが買いもの顔を作る」
     
     「ハンガーに何もかかってない引っ越した日」
     
     「単三電池握りしめて単三電池買いに行った日」

  • 2017.9月。
    前に読んだ本のせきしろさんがおもしろかったから。
    なんとなく感覚が似ているふたり。
    でも短い文の中にも個性が出る。
    大喜利的な。
    よくこんなおもしろいこと思いつくな。
    盛ってない静かにじわっとくるおもしろさ。
    文章のセンスなんだろうな。

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著者プロフィール

1970年北海道生まれ。
主な著書に、映像化された『去年ルノアールで』や、『不戦勝』(共にマガジンハウス)『逡巡』(新潮社)『海辺の週刊大衆』(双葉社)などがある。
また、又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(幻冬舎)、西加奈子氏との共著『ダイオウイカは知らないでしょう』(マガジンハウス)では、それぞれ自由律俳句と短歌に挑んでいる。

「2016年 『たとえる技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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