フリーター、家を買う。

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017221

感想・レビュー・書評

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  • 精緻に計算されたストーリー展開に徹夜で一気読み。ストーリーにもぐいぐい引き込まれました。ダメなことのすべてを人のせいにして、自分を守ろうとするのは誰しもあること。就職してからの誠治が過去の自分を振り返る場面では、自分自身にも戒めとして心に刻みました。「いつまでもあると思うな親と金、無いと思うな運とツキ」、昔、母親が口癖のように言っていた言葉を久しぶりに思い出しています。

  • さっぱりとした読後感

    就職してからは別人でした
    どこの変身ヒーローかと

  •  武誠治は、大学を卒業して入社した最初の会社の研修に馴染めずに三ヶ月で退社し、その後フリーター。父の誠一とはそれで激しい喧嘩となる。母の寿美子は心配でたまらないが、あまり強いことは言えない性格。
     そしてコンビニの店長に接客の仕方を注意され、その場でバイトを辞めるくらい根性がない。どこのバイト先でもそんな感じだった。

     だが、嫁に出たはずの姉、亜矢子が突然実家に帰省してくる。実は母は鬱病などが複合した精神疾患になっていたのだ。亜矢子に散々責め立てられ、そこまで母を追い込んだ自分と父の情けなさに愕然とし、一念発起する……。

     ドラマ化された話ですが実は全然見てなくて、単行本で初めて読みました。プライドだけ高くて、実のところ親に寄生しているだけの誠治が、母の病気をきっかけに変わっていく、その成長の物語が上手く書かれていると思います。

  • 就活が上手くいかない息子。近所の嫌がらせにあい鬱になった母親。その母親の為にフリーターの給料で家を買おうと汗水ながして働く。陰ながら応援する父親の姿にも感動する。

  • 自分ががんばれば、一応何とかなる、他人に任せるだけではいけないと感じた。
    ても母さんの鬱にはびっくりした。
    ちょっと怖くなったよー

  • ガツンときた。
    ちがう、ズーンときた。

    なんかジャニーズ二宮くんと香里奈が出演するドラマになって、
    軽いノリのお話?って先入観を持っていた。
    でも、ドラマにもなった話題作だし、有川浩さんの話が好きに
    なったから読んどくか!という流れで読んだ。

    中身、軽くない。というか重い。

     ガンガンと心に響いた。
     涙が流れた。
     そんな箇所がいっぱいあった。

    あっ、でもノリノリで話が進むシーンもいっぱい。
    甘噛みは少々...かなw

    タイトルと中身に「ギャップ萌え」したオススメ本です。

  • 2011.7.8読了。
    フリーターだった男が、母親が近所より精神的に追い詰められ、精神病になったことにより発奮して、就職し、父と一緒にその家を出て行く話し。

  • 武誠治の父、誠一の素直になれない気持ちが何とも言えずGOOD。誠治が最終的に大悦建設に入って経理担当になるところに良さがあった。

  • フリーターが自分だけの力で家を買う話かと思っていたが、バラバラだった家族がその核であった母の病気によって再生していく話だった。母の愛って見ようとしないと気づかないんだよね。まあご都合主義的な部分は多分にあったけど、この父親キャラはほんとに「あるある」でした。読了3時間。

  • フリーターになったからこその教訓。そして何よりも家族の絆と仕事探しに対する葛藤とその後の身の振り方は、正に他人事ではないと思った。
    よかったら、皆様にもドラマとは違ったストーリーであろうから一読されては如何でしょうか?

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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