フリーター、家を買う。

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 8361
感想 : 1322
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017221

作品紹介・あらすじ

「母さん死ぬな-」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。

感想・レビュー・書評

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  • 面白くてあっという間に読めました。

    25歳、フリーター、ダメ人間。ホントにダメ人間。
    そんな主人公と壊れかかったその家族の再生物語

    ホントは真面目で良いヤツじゃん。心温まる話

  • フリーター、家を買う。っていう題名から、ずる賢く金ためて大きな家を買うコミカルなストーリーなのかと思ってたら、主人公の成長、思いとかすごく心に残る作品だった。

  • タイトルからして、表紙の絵からして、何より有川浩さんが書いた本ということからして、当然軽いラブコメだと思いこんで読み始めたら。

    全然違うっ!
    重いっ!
    有川さんこんなんも書けるんだ?!
    いや、重いと言っても、読みにくいわけではないです。一昔前なら、さもありなんな設定。でも、逆境からぐい〜っと急成長する若者の姿。それにつられて成長する父親。
    繰り返しますが、ラブコメではありません。
    が、描き下ろし部分ではしっかりラブコメに昇華させていますよ。ご心配なく(笑)

  • 宗教みたいなモーレツ社風に馴染めず、新卒で入った会社を3ヶ月で辞めた誠治。

    その堪え性のない性格を見抜かれて再就職もうまくいかない。
    次第に最初の焦燥感も薄れ、バイトも転々と変え、気楽なフリーター生活へと墜ちる一方・・・

    そんな誠治が母の重篤なうつ病を機に、家族のあり方や仕事について真剣に考えるよう変わっていく。

    これ、ドラマが放送されたときは全然観ていなくて何で家を買うの?と思ってたけど、母のうつ病の原因が町内村八分(イジメ)だったからなのか。
    唯一の理解者だった亜矢子が嫁いでから、家の男たちは夫も子も揃って鈍感で関心も薄く・・・しかも息子はフリーター。。。
    そんな中で追い詰められていった寿美子。

    後ろめたさや小さなプライドから妻の異変を認めず、なかなか病院にも連れて行かず、薬の指示すら手抜きする誠一。
    事の深刻さを理解しようともせず、逆ギレする誠一に失望する姉弟。
    あぁこの家族は崩壊寸前だ、読むの辛すぎる!と思ったけれど、さすが有川さん。ダメ親父ではあるけど、、誠一を見切らないで良かった!!

    後半の恋愛要素は不要だった気もするのですが、もしかしたら続編を視野に入れての展開かな?

  • 家族の絆やダメ男くんの成長がテーマですが、根底は、人間、諦めさえしなければ、どっからでも間に合うし、どうとでもやり直しが効くんだってことだと思います。
    勇気を貰える作品だと思います。
    有川作品にしては、ラブ要素控えめですが、そっちは今後(きっとあると信じて)に期待してます。
    ドラマもとても素敵でしたが、原作とはキャラクターの設定とか、少し違ってましたね。

  • 弱い自分と向き合うこと
    それはとても大変で逃げ出したくなることだけどそうすることでちょっとだけ強くなって先へ進めるようになれたり、他人の弱さにも気付けて優しくなれたりする
    とても辛く悲しい出来事がきっかけではあっても『間に合った』主人公に対して自分は?とも思うんだけど…思うは思うんだけど
    逃げちゃうな〜

  • 就職先を3ヵ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ"25歳が、母親の病を機に一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。本当にやりたい仕事って?自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベストセラー長編小説。
    Amazon より

    こんな重い話とは思っていなかった.できすぎ感は否めないが、そこは小説.家族のあり方を考えるきっかけになる小説.

  • 有川浩の作品を読むのは初めてである。
    ありかわ ひろと読み、女性だったのですね。

  • 面白すぎるー!

    怠惰な無気力ニートに近い25歳が、母の病気を期に成長していく!というストーリー。
    自分と重なり合う部分も多くて、情けなさも感じるけど。
    鬱病と向き合うことは本当に根気が必要。わかる。
    人との温かさ、存分に感じ取れる作品です。

  • ドラマを見ていなかったので先入観なく読めた。
    就職しても3ヶ月で辞めてしまうような誠治が母の鬱病をきっかけに、心を入れ替え成長していく姿に共感。
    バラバラだった家族が少しづつ繋がっていくのをみると やっぱり家族っていいなぁと思える。誠治ってよくできた息子だな~

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいてありがとうございます!まろんです。

      本棚を見せていただいたら、好きな作家さんがほとんど一緒で
      うれしく...
      はじめまして。フォローしていただいてありがとうございます!まろんです。

      本棚を見せていただいたら、好きな作家さんがほとんど一緒で
      うれしくて35件のレビューを、一気読みしてしまいました(*^_^*)

      この本は、絵に描いたようなダメダメくんだった
      誠治の
      成長ぶりがうれしい作品でしたね!
      後に新入社員の採用を任される誠治が
      過去の「ダメだった自分」を基準に選考を重ねるところでは
      うんうん!ほんとに成長したねぇ!
      と、完全に親戚のおばちゃん目線で感動してました。

      私は、張り切って読み聞かせに熱をいれすぎて
      娘を読書嫌いにしてしまいましたが、
      nobo0803さんのお子さんは、お母さんと本の感想を和やかに話し合うような
      素敵なお子さんに育ってられて、うらやましいです!

      本棚もレビューも楽しみにしていますので、今後ともよろしくお願いします♪
      2012/06/01
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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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