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本 ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784344017245
感想・レビュー・書評
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読みやすい本だった。
子どもの気持ちと、子どもを置いて死んでしまう気持ちを考えると切なかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
早朝ならではの、世界中のすべての音を
吸収してしまったような静けさ。
そこに地平線の向こうから
太陽が顔を覗かせ、空をオレンジと水色の
グラデーションで彩る。
世界は動きだし、新たな歴史を
刻み始める。
そんな、静から動への移り変わりを、
繊細なメロディーでひとつひとつ
紡いでいくような、綺麗な作品。 -
だいぶ前に読んだ本。泣きたくなるけどあったかい´`*
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少しボリュームが少ないのと、展開が少しよめてしまうのが残念。
でも、コトバのひとつひとつに誰かと生きることの大切さが表れていて純粋でいい文章だと思いました。 -
タイミングが全て重なった時、恋愛が起こる?!
読み終わったあと、本当に ヤサシイ気持ちになります☆* -
十代の頃、重ねるように補うように桜井亜美を読んでいた。
すごく久しぶりに手にしたこの最新刊。
私と同じように亜美も大人になったんだなーってふと思った。
性描写が極端に少なくなったこと、家族の話、女の孤独。
ページ数が少なくて物足りなさを感じたことは事実。
でも装飾がそぎ落とされた分、今までどこか御伽噺の中にいたような
彼女の描く登場人物たちがすぐ身近に居るような親しみ易さを感じた。
哀しいけれど優しくて温かいおはなし。 -
桜井亜美=濃厚。
というイメージがあったのですが、最新のこの小説はとっても良かったです。
仕事ひとすじの女の人が家族のあたたかさ、誰かと一緒にいることのあたたかさ、愛に目覚めてゆくお話。
リョウのお日様みたいなキャラがうらやましかった。
こんなひとっているのかな?
いるんだろうなって思う。
こんな風に生きれたらいいのに。
☆気になったぶぶん
「ミカルをワーカホリックのループに閉じ込めているのは、きっと会社でも他人でもなくてミカル自身なんだよ。いつのまにか、ループの中が家族みたいに一番、気楽で居心地よくなって、足を踏み出せないんじゃない?」
「仕事の中のループの中で走り続けてれば、孤独は忘れてられる。でもそこから離れて女の子になったら、弱い自分とイヤでも向き合わされるでしょ。そういう時間、絶対に必要なんだよ。自分なんか何者でもないんだっていう孤独や無力な感覚が、素直な気持ちで大切な誰かとひきあわせてくれるから」
その瞬間、胸に細いけど尖ったアイスピックが、まっすぐ刺さったような気がした。シホに悪意なんてないことはわかっている。でも慣れない日本語を聞き逃すまいと、じっと顔をみているセインを「苦手」と言えるシホの無邪気さが、その瞬間、怖かった。
→こういう、何気ない仕草や言葉がこわくなる瞬間ってよくある。
人によって傷つきポイントがあったりするのと関係があると思う。
「たまの休みで寝てたいのに、今夜パーティやるから手伝えとか言われてキレそうになったこともあるよ。でもやっぱり彼女のうれしそうな笑顔を見てると、まっ、いいかって思っちゃうんだよね。家族ってそんなもんじゃないかな。面倒でうっとうしくて、不自由なこともたくさんあるけど、喜ぶ顔が最高の見返りかも」
「愛とかそんなすごいことじゃないよ。誰でも一番近くにいてくれる人がいい気分なら、自分もうれしいだろ?それだけ」
「ミカルはきっといい家庭を作る。人ってほんとは自分が思ってる自分とは、ずいぶん違うものなんじゃないかな」 -
泣いた泣いた。あたしだったらどうしただろうって、どっちの気持ちにもなったりして。
すごく、好きな人だったら、あたしもああやっちゃうだろうなって。でも、最終的にああいうことされたら、どうなっちゃうんだろうって。
デカ過ぎ。リョウ。
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