- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344017306
作品紹介・あらすじ
思い切って田舎に引越してみた翻訳家の早川さん、経理部ひとすじ14年、「仕事ができる女」のマユミちゃん、接客の仕事を始めて、少し人間が嫌いになったせっちゃんの女3人が、てくてく森を住く!畑を耕すわけでも、ナチュラルライフでもないけれど…てくてく歩けば毎日がキラキラ。
感想・レビュー・書評
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ゆーったりおだやかな気分になる。
益田ミリさんの描く友人同士の距離感は絶妙だ。
ベタベタしすぎもせず。自然にお互いを気遣かっている。
こんな友達欲しいなー。
都会の友人達がストレスを感じたとき、フッと思い出すのは早川さんが森で発した飾り気のない言葉たち。
自然の中で深く息を吸い込んで、新鮮な空気を取り込んでは吐くように、滞っていた気持ちが新陳代謝されてゆく。
読む森林浴のような漫画です。 -
僕の姉ちゃんでとっ捕まった益田ミリ。
すごいわ!四コマに込められた内容
深い。恐れ入ります。四コマ以上もあるし。
雑学、(森、自然に関すること)もあり
友達のマユミちゃん、せっちゃんのと会話。最高!
主人公早川さんはある日田舎で暮らす〜そこに東京の友達二人が交互に「ある時は一緒」尋ねてくる。
二人は東京の土産を持参する
渡すと、はい「千疋屋のフルーツサンド」
早川さんは「わかってらっしゃるマユミちゃん」
この会話好きだわー
次は何のお土産かしら?とワクワクする
〜の「ここは当然あの有名な」〜「ここも当然人気のもの」
遊び方もワクワクする。カヤックだったり
森散策だったり、バードウォッチングだったり。
いいなぁ〜
こうやって擬似体験して楽しむのである「私」
漫画苦手なんだけど
ゆるーくて、深ーくて最高。
☆5つ以上だね。
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成り行きで、森の近くの田舎で暮らすことを決めた、「早川さん」と、都会で暮らす、彼女の友人、「マユミちゃん」と「せっちゃん」、三十代女性三人の人生模様を、飾らなく描いた四コマ風漫画。
ちなみに、飾らないというのは、田舎暮らしといっても、よくある、スローライフや自給自足とは、ちょっと違う、あくまで、早川さんのやりたいことをやるための人生ということで、飾らないからこそ、自然や人に対して、真摯に向き合っている一面も感じられるし、それは、マユミちゃんとせっちゃんの日常の辛さもそうで、特に、せっちゃんの、「ねえ、早川。あたしには、あたしに必要な全部がそなわっているのかな」には、私も実感したことがあるだけに、身に沁みました。
突然の早川さんの引っ越しに驚いた、他の二人は気になって、週末、早川さんの家に遊びに行き、森に連れて行ってもらうことで、少しずつ、自然の素晴らしさや、その魅力に気付いていく。
マユミちゃんは、出版社で14年間、経理ひとすじで、コツコツと弱音も吐かずに頑張っているせいか、周りの失敗や勤務態度を、必要以上に気にしてしまい、それでイライラが止まらない(その気持ち、よく分かる!)。
かたや、せっちゃんは旅行代理店で働き、他の仕事より、人と関わる機会が多いせいか(世の中って、本当いろんな人がいるのよ)、接客業の仕事をするようになって、少し人間が嫌いになったことを実感している(これも、よく分かる!)。
そんな、彼女たちの辛さや悲しみに、ふと寄り添ってくれるのが、森でふと口にした、早川さんの言葉たち(名言というには、数があまりに多すぎて、う~んというのもあるが、そこに人間らしさが)。
それは、自然にふれることで、人間の生き方にも、様々な可能性があることや、柔軟性を与えてくれるようにも感じられる。まるで、ブナの木のように。
『「人間」なんてひとりもいないのかも。「人間」って見るから命が軽くなってしまうんだ』
(「鳥」は「鳥」ではなく、それぞれに、ちゃんとした名前があることから)
『弱い光でも生きていける強さがあるんだね』
『35歳になってもまだまだ初体験あるね~』
「早川~~~っ たとえ森の中でもデカイ声で歳言うな~」
おっと、最後はマユミちゃんに突っ込まれたやつだった(そりゃそうだ)。これには私も大爆笑。
ただ、マユミちゃんにも、名言があって、
『子供がいなくても友は必要だね』
『知らない世界がいっぱいあるんだってことをわかるために大人になった気がするよ』
こう考えると、何歳になっても、人生楽しめそうでいいですよね(私は読んでいて、無性にカヤックに乗りたくなりました)。
また、自然にふれるだけでは無く、女性が共感できるやり取りが多かったのも印象的でした(だからこそ、より飾らなさが際立つ)。
「今のデジャブかと思ったけど、確実にわたしたち、3年間、同じ会話になってるよ」(クリスマスの予定が仕事)
「合コンって、世の中の誰がやっているんですか?」
「知るかい」
ちなみに、上記の解決策(?)にも、早川さんの言葉がきっかけとなっているのが面白く、また、マユミちゃんとせっちゃんが、上記の会話をしていたカフェでは、あの人が友情出演(!?)しており、こういう嬉しいサプライズが、また心憎いですよね(正直、びっくりしました)。
まあ、自然に興味の無いかたでも、読んでいる間は、ありふれた日常を離れられて、ちょっとした自由を感じられると思いますし、花や木や鳥の知識も得られるので、読み終えた後、森に行きたくなること、うけあいです。
とりあえず、私は、カヤックに乗りたくて、たまらなくなりました(将来の夢)。
なおなおさん、本書を教えて下さり、ありがとうございます(^_^)-
なおなおさん、こんばんは。
長々と失礼なんて、とんでもございません。とても楽しみにしておりました(^^)
実はそろそろかなと気になってま...なおなおさん、こんばんは。
長々と失礼なんて、とんでもございません。とても楽しみにしておりました(^^)
実はそろそろかなと気になってまして、大雪のニュースが流れていたので、どうかなと思っていたのですが・・そうでしたか。タイミングが少し合わなかったのですね(T_T)
それでも、雪だるまだけでなく、雪うさぎも作れたり、早川さんになりきることができて(決め台詞もバッチリだったのでしょうね)、私も、その楽しそうな光景を想像できそうで、素敵な思い出になったようで良かったですね(^^)
そうですよね、帰る頃に降り積もったということは、埋まったのかもしれませんが、人の思いを込めて作ったものに、何か宿ったような感覚というのは、そうした普段見慣れない遠い地にいるからこそ、尚更、強く感じるのかもしれませんし、別れ難いものがありますよね。
もしかして、今回、雪が積もりきらなかったのは、雪だるまがなおなおさんに、また来て欲しいと思っているからじゃないですか、なんていうのは、感傷的すぎますかね?
今後、また行く機会ができれば、きっと雪の積もる時も来ると、私は信じてますよ。2022/12/28 -
たださん、温かいお言葉をありがとうございます。
決め台詞、言えませんでした^^;何しろ20cmで所々に土も見えていたので(;_;)
我々のス...たださん、温かいお言葉をありがとうございます。
決め台詞、言えませんでした^^;何しろ20cmで所々に土も見えていたので(;_;)
我々のスノーマンは、雪で顔も優しく笑顔で仕上げ、周りのどの雪だるまよりも魂が宿っているようでした。
明日も会えそうだなと思ったらいなくなっており、彼が一晩かけて雪を降らせてくれたのかもしれませんね。最終日に数時間スキーを楽しんだのですが、滑っている時、リフトに乗っている時、彼のいた場所をちらちらと見てしまいました。
たださんのお言葉といい、我々のスノーマンといい、感傷的になりそう(;_;)(笑)2022/12/28 -
なおなおさん
確かに、「地上から0.2m高い所にいるんだよ」では、笑い話になりそうですね。しかし、夢を見ている間の方が、案外楽しいのかもしれ...なおなおさん
確かに、「地上から0.2m高い所にいるんだよ」では、笑い話になりそうですね。しかし、夢を見ている間の方が、案外楽しいのかもしれません。それにしても、神様は焦らせすぎですよね。
でも、数時間スキーをすることができて、良かったですね(^^)2022/12/29
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ベルガモットさん、中途半端な時間にに失礼します。
この時間(ただいま午前3時半)って、空気も世界もまだ誰のものでもない感じがして好きで...ベルガモットさん、中途半端な時間にに失礼します。
この時間(ただいま午前3時半)って、空気も世界もまだ誰のものでもない感じがして好きです☆彡
いえ、がっつり起きて働いてる方もおられるのは100も承知ですが。
この作品は三人と一緒に森の中でデトックス!気分になれたマンガでした。
益田ミリさんは鋭く、ピリッとした台詞もありつつ、それを中和させるような素朴な絵がいいですね。2022/07/04 -
5552さん、おはようございます!
あら、びっくり☆
私も3時過ぎに目が覚めて二度寝するには危険な時間だとメールチェックなどしており...5552さん、おはようございます!
あら、びっくり☆
私も3時過ぎに目が覚めて二度寝するには危険な時間だとメールチェックなどしておりました
空気も世界もまだ誰のものでもない感じって短歌にできそうなフレーズで素敵です♪
そうですね、一緒にデトックス気分になれますね~
素朴な絵なのでこちらが体の力みを抜くことができるし、視野がせまくなっているのをほぐしてくれるマンガ本でした2022/07/04
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〇やってないことを
自分のせいにされたとき
自分の存在が
バカにされたような
そんな気に
なるのは
どうして
なんだろう?
怒りとはちがう
憎みたくなるような
激しい気持ち
どんどん湧きあがって
あたしの心を苦しく
させる
☆ここに付箋つけちゃうのは、かなり追い詰められているからなのかなあ。
そんな自分も認めてあげたいよね。 -
あぁ、あるよね。こういうシーンと自分のことを振り返りつつ、読んでいた
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地方と都心でのワーケーションいいなぁと思い、久しぶりに読んでみた。
益田ミリさんのコミックはどれも笑いのツボと、すっきりのツボをついてくれる。早川さんの一言は押し付けがましくないので、余計沁みる。
仕事でストレス溜まったら、ふと思い出したいせりふがたくさんあります。 -
突然田舎暮らしを始めた早川さんの元へ、週末になると都会から遊びに来る友達のまゆみちゃんとせっちゃん。アラサー女3人の友情物語。
頑張らない、気ままな田舎暮らしをエンジョイしている早川さん、いいなぁ~。都会で働くまゆみちゃんとせっちゃんが、森での出来事や早川さんの言葉を思い出して、ささくれ立った心がふっと軽くなったり、前向きになれたりするのも良い。3人の心地よい距離感が理想的だった。
ゆるーい漫画でさらっと読了しましたが、ストレスが溜まったり、落ち込んだりしてる時に読み返したい。 -
もうほんとに、すてき。
現代の30代女子を見事に写し取って、楽しくかわいく、仕事や人生の小さな悩みを解きほぐしてくれるような、深いイイ言葉がたくさん散りばめられてます。森の生き物たちを見て癒されるように、森で生活する主人公を見ながら、生き物の深い仕組みや力強さに、励まされるのかな。大好きすぎる一冊。
益田ミリさんはほのぼのとした絵と会話の中に、時折ハッとするような、鋭い言葉が混じっていて、いつも何かに気づ...
益田ミリさんはほのぼのとした絵と会話の中に、時折ハッとするような、鋭い言葉が混じっていて、いつも何かに気づかされる感じが好きです。
フォロワーさんが101人突破したんですね。おめでとうございます。
何だか面白い企画をされていますね!
私も選書をお願いしていいですか?
オススメされるの好きなんです。
よろしくお願いします。
ブクログはじめてから好きなジャンルが広がりすぎてて、自分でもよくわからなくなっています。苦笑
何故かよく読んでいるのは対談、...
ブクログはじめてから好きなジャンルが広がりすぎてて、自分でもよくわからなくなっています。苦笑
何故かよく読んでいるのは対談、鼎談本です。
最近、また読んでみたいのは、海外の小説と日本のほっこりぽかぽか系小説。
小川糸さんの『ライオンのおやつ』のドラマ版を観て、こういうのも読みたいなあ、と思いました。
ありがとうございます!
手に入れられたらまた読んでみます。
ありがとうございます!
手に入れられたらまた読んでみます。