乱神

著者 :
  • 幻冬舎
3.36
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本棚登録 : 99
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017658

感想・レビュー・書評

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  • 騎士と武士、蒙古軍の戦い方の違いがおもしろかった。押し寄せる蒙古軍に昔ながらの一騎打ちで戦おうとする武士。武士にとっては先駆けによる恩賞が戦の目的だけど、元寇の場合はそうはいかない。ときに滑稽にも思える武士たちの生きざまにも美を感じる部分もあって、ラストも秀逸でした。

  • 全体の構成とエンディングは結構好きですが、なかなか読み進められなかったです。他の方の小説を読んでる感じでした。

  • 元寇の話。
    モンゴル帝国が世界に与えた影響をもっと研究すべきと思っています。
    アジアとヨーロッパ。
    そして日本と激突した元寇が与えたもの。

  • 2013/11 元寇はその理由が未だにナゾが多いが、この小説も有りかなという気がする。読み物として、静かながらうねりが感じられる小説でした。

  • 鎌倉幕府執権・北条時宗の時代。十字軍の一行が九州に漂着し、時宗の命を受け、2度目の元寇(公安の役)に民衆たちと一緒に立ち向かう。

    著者オリジナルな話なのだろうが、いかにも荒唐無稽、とは言えないような。こういう出来事が歴史の裏側に本当にあったら面白いなぁと思う。まぁ、本の中で描かれているように、時の政権は絶対に証拠を残そうとはしないだろうけど。勝者のための歴史だしね。しかしながら圧倒的な数と強さを持つ相手に対し、知恵を絞って挑む戦さの話はやっぱりワクワクするし、面白かった。

  • 十字軍の騎士たちが日本に漂着。北条時宗の時代。元の襲来から日本を守ることを決意する騎士たちと時宗の交流。
    蒙古襲来についてもっと知りたくなった。

  • 日本史で習った元寇を大胆な仮定で描いています。
    あらすじを書いてしまうとネタばれになるので控えますが、
    仮説は2回目の元の侵攻を描いています。所謂、”弘安の役”です。

    最初から鎌倉時代ではなく、現代の考古学者があるものを発見したところから、
    始まります。

    つまり、物語が全てこの考古学者の考察と言えるわけですね。

    正直、元寇っていっても、中学だか高校時代にちょっと勉強したくらいで、
    時代背景とか、前後の時代に何が起きたのかなんてのも全く覚えていない・・・。
    日本史、世界史なんて暗記物ってくらいにしかおもってなかった・・・。

    こうして時代物を読むともう少ししっかり勉強しとけばよかったと思ってしまいます・・・。

    今も勉強したいこと、取ってみたい資格はあるものの、腰が重すぎて上がりません・・・。

    う~ん、始めてみようかな、勉強。

    今回の小説は、内容的には面白かったと思うのですが、歴史に疎い私には、
    荷が重過ぎました。

    ただ、元寇に関しての資料は意外と少ないようなので、こういった大胆な仮説が
    あっても面白いのでは。

    歴史好きの方、読んでみては如何ですか?

  • M8(これ以上) TUNAMI の後、今おかれている日本の状況は戦時下と同じ状況です。迫りくる敵(災害、外敵etc)対していかに迎え討つか戦略、戦術を持って、防御をしなければならない時に、私利私欲、内紛ばかりでは、国は滅びてしまいます。
     日本の政治家達も民を護るために命を懸けて、戦って欲しいです。

  • 鎌倉時代、二度目の元寇のとき日本人とともに戦ったのは、漂流して日本に流れ着いた十字軍兵士だった・という荒唐無稽な話。

  • 2010/2/22

  • 普通かな、現実味がいまひとつ

  • 鎌倉時代、イングランド騎士エドワード一行が日本に漂着し、北条時宗と交流し、日本の為に武士を率いて元と戦うという物語。歴史が苦手でもすんなり読めた。

  • 若き名執権・北条時宗が闇に葬り去った驚愕の真実とは?北九州大学の考古学者、馬渡俊が九州の海岸で棒状の物体を発掘した。800年近い歴史を刻み込んだ中世ヨーロッパの剣─。この発見が日本の歴史を覆す!圧倒的なスケールで描かれた新感覚歴史ロマン。

    などと宣伝されれば読みたくなります。

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著者プロフィール

一九四九年、岡山県玉野市生まれ。九四年「メルト・ダウン」で第1回小説現代推理新人賞、九九年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞を受賞。他に『ダーティー・ユー』『ミッドナイトイーグル』『M8』『TSUNAMI津波』『東京大洪水』『風をつかまえて』『乱神』『衆愚の果て』『首都感染』『首都崩壊』『富士山噴火』『日本核武装』『神童』『ハリケーン』『官邸襲撃』『紅い砂』『決戦は日曜日』など著書多数

「2022年 『落葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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