ケルベロス 鋼鉄の猟犬

著者 : 押井守
  • 幻冬舎 (2010年2月25日発売)
3.79
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017870

作品紹介

舞台は、一九四二年、第二次大戦下のソ連。"独裁者"が暗殺され、ナチス政権が崩壊、生まれ変わったドイツは、凍てつく東部戦線で泥沼の戦いを続けていた。女性将校マキ・シュタウフェンベルクは、甲冑を身に纏った異形の装甲猟兵大隊「ケルベロス」の姿を記録映画に収めるため、最激戦区のスターリングラードへ旅立つ。滅びゆくことを知りながらも、孤立無援の最前線で奮闘する兵士たち。その哀しき宿命を目にしたマキの胸に去来するものとは-。巨匠押井守が描く、もうひとつの第二次大戦。

ケルベロス 鋼鉄の猟犬の感想・レビュー・書評

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  • ラジオドラマで気になっていたので購入.
    何を伝えたかったのかは未だに不明.

  • 押井守の得意な戦術&戦略の薀蓄満載。しかも何気に現代の歴史と違う流れの世界。最後がイマイチだがモンハンもどきの映画撮るよりコレ映画化したほうが良いよ。

  • 散る美学。判官贔屓とはこのことである。ナチスが作り上げた虚像と思われた異形の特殊部隊。ナチスが崩壊した今、その虚像を破壊するために映画を撮ろうとする女流監督の目を通し彼らを描く。といったあらすじが。しかし、特殊部隊が熱い。周りの部隊からは忌み嫌われる。しかし、隊長はそれを踏まえた上で任務を遂行する。どんなにむちゃな命令であっても命を賭し戦う姿。悲壮感の有るミリタリーものはくるものがある。

  • ドイツ語ってごつくてかっこいいよね
    なんて思ってる私にはすばらしいルビの振り方!
    いちいちかっこいいんだよ。中二病だってかまわないです。
    ただ、難しい。
    進行している話の本編と、歴史的な背景の説明が
    交互に来るのですが、どうしても説明部分を読むのに疲れてしまいます。
    情報量半端じゃないです。
    重みのある描写や、兵器、軍隊の記述は面白い。
    登場人物もしっかりしていてかっこよかった!
    読み応えのある作品でした。

  • 彼の作品に必ず出てくるあの犬は?

  • 1942年、第2次世界大戦下ソ連。
    “独裁者”が暗殺され、ナチ政権が崩壊。
    ドイツ軍は凍てつく東部戦線を戦っていた。

    甲冑を身に纏った異形の装甲猟兵大隊、ケルベロス。
    その姿を記録映画に納めるべく、スターリングラードに向かう女性将校マキ・シュタウフェンベルク。

    滅びの路を歩み続ける彼らとまみえる時、彼女は何を観るのか。

  • 押井ファンだけではなく、ミリタリーファン、戦史ファンなら見逃す手はない!
    WWⅡ中、ヒトラー暗殺は成功するが、戦争はまだ続いているというifの世界を舞台に、
    東部戦線の最前線スターリングラードに投入されたケルベロスと呼ばれ忌み嫌われる独立戦闘部隊と、その部隊の記録映画を撮ろうと本国から派遣される宣伝中隊の女性将校を主人公に描く同名ラジオドラマの小説版。
    ケルベロスはプロテクトギアを装備した部隊で、アニメ「人狼」等につながるケルベロスサーガの前史とも言うべき内容になっている。
    前線から遠く離れたベルリンより装甲列車、補給段列を乗り継いで最前線に向かう前半部。先々で耳にするケルベロス部隊の血塗られた噂、ようやく部隊に相まみえた最前線の廃墟、篝火だけが灯る深夜のシーンは圧巻。
    まさに全編に渡って作者のウンチクが傾けられ、登場人物たちは(押井作品の例により)語るに語り、実在人物、用語類には各ページに詳細な脚注が施される。独ソ戦の実相、装甲列車、補給部隊、狙撃兵、列車砲、巨大火砲、セヴァストポリ攻略、スターリングラード、1942年の南方方面軍の戦況などなど・・。
    常に激戦区、さらに全軍の殿軍を任され続けるケルベロス部隊、魅入られたように最後の最後までついて行こうとするヒロイン・・。押井的美学に彩られた世界が展開する。
    硬質ではあるが文書は意外にも読みやすく、押井ファン、ケルベロスサーガファンはもとより、架空戦記とはいいながら質実剛健な展開もあり、ミリタリーファン、戦史ファンにもおすすめである。

  • 徹底的にリアリティを追求した架空戦記。情報密度の高い物語を鮮やかに展開する、押井守の世界を存分に味わうことができる。
    第二次大戦時の軍隊や兵器などについての記述も面白いが、個性あるキャラクター作りには非常に引き込まれる。登場するどのキャラクターも、物語中に見せる言動の背後にある「人間性」を感じさせ、活き活きと作中を生きている。戦術的な話やなんかの難しい部分は読み飛ばしても、このキャラクター性だけでじゅうぶん面白いのではないかと思う。
    話の密度が高くて重厚なのだが、オチはちょっとイマイチだったかな、という気がしないでもない。らしくない、というか無理やり落とした?ような印象を受けた。まあそれでも、この作品の読み応えを損ねるものでは少しもない。

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