更年期少女

  • 489人登録
  • 3.38評価
    • (26)
    • (83)
    • (100)
    • (27)
    • (8)
  • 133レビュー
著者 : 真梨幸子
  • 幻冬舎 (2010年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017986

作品紹介

池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。

更年期少女の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「青い瞳のジャンヌ」の私設ファンクラブの幹部たち。お互いをマルグリット、ジゼル、ミレーユ、シルビア、ガブリエル、エミリーと呼び合い会合を重ねる6人が次々と事件に巻き込まれる。
    かつて少女時代に夢中になった漫画を通して知り合った、更年期世代の女性たち。誰もが自分を取り繕い、嘘を重ね、現実逃避している。女性世界のドロドロが最後の展開で真実味を増す。読んでいて怖いと思うと同時に、他人事とは思えない何かを感じた。

  • 更年期なのに少女って面白いタイトルだなぁ。
    女はいくつになっても若くありたいってことかしら(笑)。
    とある漫画に入れ込んでいる人たちの話。
    漫画の世界であろうがそれ以外の世界であろうが、夢中になれる何かがあるっていいなと思う。それで何かが満たされて気分がよくなるんじゃないのかな。家庭不和であったとしても、そんなに夢中になれる世界があり、それに没頭できるなら幸せなこと。そこで理想の自分を演じればいいんだもの。そうでもしないと精神の均衡を保てないってこともあると思う。だから、それについて奇妙に思えても、他人は意見しちゃいけないのだと思う。そっと見守る。
    そんな世界あたしにもあるといいな。

  • 完全にジャケ借り。
    縱髪ロールのキラキラ乙女の表表紙を開くと、そこには中年のキラキラ乙女の姿が(^ω^;);););)

    中年女性のオタクなサークルで巻き起こる、オバサン達の暴走が止まらない。
    狂信的なサークルでありがちなリアルな確執。
    マインドコントロール、異常な嫉妬。そして、それぞれの現実の家庭状況。

    中盤までは、結構引き込まれたのだけど、後半辺りから、オバサン達の狂気っぷりに、だんだんついていけなくなり。。
    最後は、、あーあー。。( ´△`)アァ-

    面白くはあったのだけど、、疲れた(o´Д`)(笑)

    初の真梨幸子さんだったので、他の作品で気になってるのがあるので、それも読んでみようと思う。

  • 『更年期少女』  真梨幸子   幻冬社

    文庫化された本書は、『みんな邪魔』と改題されています。これを借りるのは自虐的?と言う疑問符を自分の頭に乗せながら図書館で借りて来ました。

    表紙は松苗あけみさんの絵で、金髪、ティアラ、リボンに囲まれた美しいお姫様。裏表紙は、同じく縦ロールにフリフリのドレスの…かつてお姫様。そしてバックは黒く、最終薔薇か…と思ってよく見たら血痕でした。内容ぴったり…。

    池袋のフレンチレストランに集まった、中年の女性達。かつて日本中の少女達が熱狂した少女漫画『青い瞳のジャンヌ』のファンサイト「青い伝説」の中核「青い六人会」の六人が、一人六千円のランチを食べながら、貴婦人の様な言葉使いでそれぞれをマルグリット、ミレーユ、シルビア、ジゼルなどとハンドルネームで呼び合い、たわいないおしゃべりと、漫画の話に花を咲かせる定例会。
    喫茶店では、一杯千五百円の紅茶を頼んで会報の打ち合わせ。つまり、彼女達は「漫画ヲタクなオバさん」のトップ。

    女性おたくの街として認識されている池袋を舞台に始まる話は、次第にメンバー一人一人の実生活の歪み、荒みを表して行き、ついに殺人事件が…。

    『殺人鬼フジコの衝動』の真梨幸子さんの作品らしく、爽やかさの欠片も無く、実に小気味よいほど登場人物が暴走し、加速し、破滅して行きます。人間の嫉妬、狂気、思い込みがこれでもかと書かれ、いや、これ更年期関係無いでしょう⁉︎と拒否る気持ち悪さ。醜さ。

    でも…。人生思う様にならない事ばかり、気づけば40過ぎ。すぐ50。
    空虚になった心の隙間を埋める様に少女時代に夢中になったものを懐かしみ、互いに依存し、現実を自分の都合で粉飾し、現実逃避。ネットのサイトにのめり込む。ん?いや、自分じゃないぞ。ドキドキ。

    『孤虫症』が生理的に受け付けなくて読めなかったのですが、真梨さんのこの作品は、怖さと不気味さと、妙なリアリティーで、一気に読んでしまいました。

  • ドロドロしてた。
    うっわぁ…とドン引きながらも、
    ついページを捲るのを止められずに一気読みした。
    後半がやや性急だったけれど、話自体は面白かった。
    ストーリーや登場人物に妙なリアリティがあって、
    有り得ないとは言い切れない話なのが一番怖い。
    実際に「青い瞳のジャンヌ」を検索してしまったw

  •  往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」のファン定例会は今回も池袋のフレンチレストランで行われた。参加者の6人はお互いをエミリー、マルグリット、ジゼル、ミレーユ、シルビア、ガブリエルなどと高貴な名前をつけて呼び合っているが、そのほとんどが趣味の悪い派手な服を着た中年のオバさんたちであり、実は周りからは失笑を買っている。思う存分ジャンヌの話をし、会報を作るために原稿をかいたり挿絵を入れたりするだけの楽しい会だったはずなのに・・・。見えない確執、そしてメンバーに連続して起こる不幸な死。実はこの「青い瞳のジャンヌ」、最終回が少女漫画にはありえない展開で物議を醸したという曰く付きの作品。一連の事件はこの作品の呪いなのだろうか?

     オタクのおばさん達が、それぞれが現実にかかえる問題(DVだったり介護生活だったり子供の不登校だったり)をひた隠しにしてこの定例会でだけは華やかな世界を楽しむというその姿は、滑稽でどこか悲しくて。でも自分も似たようなものだから、それを決してバカにできないのが悲しいところ(爆)。まぁ一線だけは越えないようにして、ここまではならないようにしないとなぁと改めて心に誓った(苦笑)。各章で6人それぞれの現実に抱える問題が明らかになっていくとともに、メンバーがどんどん不幸な死をとげていく。関連はあるのか?そして、みんなが憧れる唯一若くて美しいガブリエルの正体は?真相は正直全く予期していなかったものだったので、最後を読んで「やられた!」と思った。そういう前提で話を読み返すと、また全然印象が違う。若干反則的な表現もあったけど、やっぱりうまい。これがなくても十分楽しめる作品だっただけに、油断していた。おもしろかった!

  • いやもう。
    登場人物がとにかく全員強烈で。
    しかも「あるある」「わかる」「イラッ」の連続で気の休まる暇がない……
    こんな全員オカシイってすごいな。
    呼吸をするように嘘をつく人っているんだよね実際。知ってるだけに、「ヒェエエエ」と怖くなった。

    人気少女漫画の打ち切りの真相と、次から次へと死んでいくメンバーの話が絶妙に絡んで(というかもつれにもつれて)とにかくノンストップで読んでしまう。

    介護放棄する女性が強烈だった。
    いやでも、母親がああだとこうなるわな、という……残酷……

    ミステリー云々もさることながら、アラフォー女性たちの生態……怖い身につまされる……

  • やっぱり怖い。ラストも思ってた怖さとまた違う展開で背筋が凍るし、最後の数ページでまたひっくり返される。
    読後感も最悪。さすがと言わざるを得ない

  • イヤミスとはよく言ったもので登場人物が全員嫌な人だった。
    僻みと嫉妬と嘘と詐欺。
    オタク心理と叔母さん心理。どちらもとても気味悪く表現している。ちょっと身に覚えがあるのでヒヤリとした。
    今回も最後に種明かしされたが、またしてもまんまと騙されてました。
    読んだあとこんなにも後味が悪いのに何故か真梨さんの本を手にとってしまうんだなぁ。

  • 初めて読む作家さんなのでストーリーがどのように転がるか全く予想がつかなかった。少女趣味のアラフォー主婦が日常をグダグダと過ごすのだろうと、こちらも緩く読んでいたのだが、途中から想像を超えた恐ろしい展開になり、嫌な後味を残したまま読了。全く期待していなかったが、まずまず面白かった。が、幾つか釈然としないままの謎が残っていたので、ちょっとモヤモヤ。ん~、ガブリエル!騙されたわ。

全133件中 1 - 10件を表示

真梨幸子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
川上 未映子
有川 浩
東野 圭吾
京極 夏彦
湊 かなえ
冲方 丁
角田 光代
有川 浩
湊 かなえ
東野 圭吾
貴志 祐介
湊 かなえ
伊坂 幸太郎
百田 尚樹
桐野 夏生
綾辻 行人
高野 和明
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
吉田 修一
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする