春狂い

著者 :
  • 幻冬舎
3.36
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本棚登録 : 396
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018228

感想・レビュー・書評

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  • 暴走宮木……。
    ちょっと、いろんな意味で悪夢見そうです。

    前原が救いというか、清涼剤というか、終わりの方に出てきたのが彼でよかった。

  • グイグイ引き込まれて、あっという間に読み終わった。

    官能ミステリーということだけど…確かに官能、でもミステリーではないような。
    ものすごい美貌を持って生まれた主人公の女の子と関わった男たちが狂っていく様子を描いたもの。
    こんなにも!?と思うほど、狂っていく男たちが情けなくて、おもしろい。
    そして主人公を悲しく思う。

    おもしろかったけど、たまにグロかったから、星は4つで!

  • 人の嗜虐趣味を煽り立てずにはいられない美貌のひとりの少女をめぐる、複数の人物が描かれている。
    登場人物の主従関係、加害者と被害者の立場が編を追うごとにくるくると変わり、明かされていく事実はまさに狂っているという他なく、暗澹たる気持ちになる。わざと描写を卑猥にしたような、グロテスクさを感じて滅入った。

  • 男を狂わす美貌を持った少女と兄から虐待を受けていた少年、心を通わせた二人、少年の自殺に少女は復讐を誓う。愛し合いながらも、つまらない意地から売春する妻と浮気する夫、その少女と夫の運命が交差する時、悲劇は起こる。というかずっと悲劇が起こり続けている。
    宮木さんの作品は性描写があからさまですが、嫌らしさは無く、ただ哀しい。
    なかなか面白かったです。

  • 怖い、切ない、美しい。

  • グロすぎるが、ちゃんと芯のある作品。

    悲しい。

  • 人を狂わせる美貌をもって生まれた少女。17歳になった彼女が女子校で出会った男は、少女が愛した少年をはずかしめて死に追いやった、少年の実の兄だった。桜咲く女子校で少女が選んだ未来とは?男や大人への憎悪、同性への諦念、真実の愛と自分の居場所を求める少女の情念と熱情を描いた、著者初の現代美少女官能ミステリー。

  • 性的暴力のまがまがしさ。それを知ってしまった子どものおぞましいほどの視線。
    それらを描きかたがあんまりにもグロテスクで悲しいので、一気に読めてしまった。
    女の人を書かせると、やっぱり宮木あや子はすごいです。

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著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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