昆虫部

著者 :
  • 幻冬舎
3.65
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本棚登録 : 125
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018341

作品紹介・あらすじ

「つまんねー」「くだらねー」「やる気しねー」と生きることから逃げてばかりいた高校生がひょんなことから入部したのは、校内一マイナーな「昆虫部」。昆虫の驚くべき生態を知れば知るほど…。

感想・レビュー・書評

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  • こんないい作品書けるんじゃないですかー。今まで
    安っぽいシチュエーションホラーや、ミステリーばかりだった
    ような気がしますが、ガラリ一変のド直球な青春ものです。
    ありきたりな展開にありきたりな恋愛要素を絡めて、
    ありきたりなラストなんですが、そのありきたりの
    完成度が自分的には凄く高いです。

    きっと多くの人が嫌悪感を持っているであろう昆虫を
    題材にしつつも、その主人公が我々と同じ目線で昆虫を
    語ったり、触れ合ったりするところに無理がなくて
    好感度高し! 
    その主人公と共に昆虫部を必死に守る2人の部員の
    キャラも凄くいいです。微妙な距離感で主人公と絶妙な
    掛け合いをするさまは本当に微笑ましい。ニヤニヤしちゃいます。

    各章が昆虫にちなんで展開してるのも心憎い演出です。
    あまり幻冬舎が営業しなそうだからw、書店でも展開が
    地味っぽいですが(昆虫だしね)、凄くいい内容でしたよ!

  • 昆虫になんて全く興味のない孤高の高校生、小栗颯太郎は、昆虫部に誘われて、ちょっとのぞいてみるつもりだっただけだった。それなのに、いつのまにか企画の主催者として……まきこまれ型部活青春もの!
    にゃー!文化祭は盛り上がるにゃー!(笑)弱小昆虫部がいかに文化祭に参加するかは、読んでのお楽しみですが、ちょーもりあがります。これこそ、文化祭のだいご味ですねー。青春部活ものがお好きな方ならおすすめです。にこにこ。

  • 「つまんねー」「くだらねー」「やる気しねー」と生きることから逃げてばかりいた高校生がひょんなことから入部したのは校内一マイナーな「昆虫部」。
    昆虫の驚くべき生態を知れば知るほど…。

  • 絶賛厨二病を発症している主人公と虫が好きな昆虫部部長、虫は好きじゃないけど昆虫部部員の女子の三人が送る学園生活。短編集かと思ったら、章分けされた一つの話である。各章毎に虫の説明がされており、それがどう物語に絡んでくるのかと思ったら、思ったよりもあっさりと絡んでいたのでやや肩透かし感はある。 全部活を巻き込んでの文化祭は若さ故の無謀な考えと、無謀を可能にしてしまう熱さがあって、微笑ましくなる。

  • 昆虫を題材にした学校もののお話し。

  • 文化祭での成功、おめでとう。 昆虫部って部員少ないし地味だし、
    虫苦手な人多いし興味を持ってもらいづらいけど、
    他の部活とのコラボ、あぁいう出し物、いい企画だと思う。

    ところで昆虫部の紅一点、蛍ちゃん。たぶんいい子なんだろうけど、
    航平や颯太郎が天真爛漫な蛍にホレるなんて、考えもしなかったとか?
    だから少年の心をもてあそぶみたいなコトできちゃったんだよね?

    ・・・困ったもんだわ、おばさんになると、こういう風な捉え方
    するようになっちゃうんだから。
    ごめんね、せっかく爽やかな青春話だったのに水差しちゃって。

  • 夢中になれるものも好きなものも得意なことも特になく、だからといって落ちこぼれでもない。そうした学生が学校生活全般を「くだらない」「つまらない」と思いこもうとする。最近のYA文学の導入はそんな鬱々とした青少年であふれている気がする。この物語の主人公・小栗颯太郎もそんなひとり。一匹狼をきどって中庭でお弁当を食べる毎日。そんなとき、同じ一年生の蛍に校内一マイナーな「昆虫部」に勧誘される。部長は颯太郎と同じクラスでいじめられっ子の五十嵐航平だった。文化祭で昆虫部の存在をアピールし、航平のいじめを解消しようと提案する颯太郎。文化祭に向け奮闘するうちに「自分には何も取り柄がない」ということに改めて落ち込むが・・・。
    ストーリーそのものはありきたりだが、題材の選び方が面白いと思った。昆虫もだし、文化祭において颯太郎が果たす役割が特にそうだ。社会に出る前、職業やしごとについては、分かりやすいものしか、目標として出てこない。しかし、この颯太郎のような役回りは、社会において様々な局面でなくてはならないものである。そのことが得意であっても、学生時代はなかなか具体的な職業イメージがつかみにくく、将来を思い描くに当たり不安に思う人は多いと思う。YA小説において、こうした役回りにスポットをあてていることは、時代を映し出しており、面白いと思う。今後にも期待。

  • 高校の昆虫部の物語。


    クラスでだれともつるまない、地味でネットおたくな俺・小栗颯太郎(高1D組)は、昼休みは一人中庭で弁当を食べている。ある時、手塚蛍(1年A組)が話しかけてくる。
    昆虫が好きなら、昆虫部に来ない?一人じゃない、仲間がいるから、と。
    人生は退屈だけど、なにかを期待して、放課後、颯太郎は部室である第二生物室へと向かった。

    3年の先輩が引退して、部員は二名。
    同じ1Dで いじめられっこの五十嵐航平。メガネでひ弱なイメージだが、昆虫が大好きで、知識がすごい現・部長。
    そして手塚蛍。

    入部するつもりはないと言いつつ、昆虫も嫌いだが、なんとなく昆虫部に顔をだすようになった颯太郎。

    文化祭での出し物を昆虫標本の展示だけでなく、他のクラブにも協力をしてもらい、体育館を広くつかってのインセクトパークを企画した。
    はじめは反対していた 他のクラブの上級生たちだが、
    航平の昆虫に対する情熱や、面白そうかもという意見に、他のクラブを巻き込んでの文化祭準備がはじまる。


    自分には何もない、毎日もつまらない、と思っていた颯太郎。
    クラスでかるいイジメを受けていた航平は、昆虫部の活動を通すうちに、だんだん変わって行く。
    二人のほのかな恋の相手だった蛍は、ラストでどんでんがえし?だが、
    まあ そんなものかと。
    途中に入り込んでくる昆虫ネタも楽しい青春小説。

  • 高校の昆虫部の話。昆虫についての説明もなかなかに興味深く、面白い。何かに一生懸命になりたいと思える本。
    2013/03/20

  • お話はベタだけど、楽しぃ青春小説でした。
    昆虫部といぅ部活の設定は、よかったです。
    登場人物も、浅めの設定でしたがよかった。

    ライトノベルなので、深さは求めなぃけど、
    程よぃ程度で、今時の学校問題も絡めつつ、
    ちょうどよぃスピード感の展開が、心地よかったです…。

    でも、最後の伏線なしのどんでん返しは、頂けなぃな~。
    いい雰囲気のエンディングを台無しにしちゃった感じ…。
    やっぱり、王道のままで終わらないといけなぃと思ぅ…。

    最後のどんでん返しだけ、ピンポイントでダメだけど…、
    全体的には、面白かったですね。

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著者プロフィール

1977年、奈良県生まれ。2002年『やがて世界は詩に至る』(アルファポリス)でデビュー。その後、ホラーミステリー『THE CHAT』シリーズ、『THE QUIZ』(ともにアルファポリス)、『魔神館事件 夏と少女とサツリク風景』(角川書店)などを発表。『魔人館事件』から始まる「迷探偵黒彦」シリーズが好評を得る。

「2018年 『ハイエナの微睡 刑事部特別捜査係』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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