アメリカの不運、日本の不幸―民意と政権交代が国を滅ぼす

著者 : 中西輝政
  • 幻冬舎 (2010年7月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018723

アメリカの不運、日本の不幸―民意と政権交代が国を滅ぼすの感想・レビュー・書評

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  • 民主党政権を選択した国民の責任を、アメリカの政治・文化・風土、国の成り立ちから説明し、アメリカ以外のイギリス、フランスなどその他の国の政治・歴史的背景をふまえながら比較していましした。
    一部の民意だけでは国は成り立っていけない背景を民主党議員にわかってもらえれるだろうか・・・

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    超大国アメリカはあと20年、経済大国日本は5年で衰滅する。統治不能・底抜けの危機迫る。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    中西輝政
    1947年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。90年、石橋湛山賞、2002年、正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    目次

    1 ラテン・アメリカ化する底抜け日本
    国民は民主党の「マニフェスト」に賛同していない
    米軍はすでに日本を見限っている ほか
    2 ローマ型衰亡へと向かう超大国
    「日の没することのない国」から世界史の脇役へ
    「戻るべき地」を持っていたスペイン、持たないアメリカ ほか
    3 政権交代のワナ―人気取り政治
    なぜ日本の若者は勉強しない、働かないのか
    無邪気な有権者の独裁国家・日本 ほか
    4 オバマは期待はずれなのか
    アメリカが一つになるには「ゴールドラッシュ」が必要
    カネが儲かり、要領のいい政治をしたクリントン ほか
    5 日本人が知らないアメリカの見方―「三つの誕生」と「四つのアメリカ」
    中国型市場全体主義の脅威
    「世界帝国」を動かす目に見えないもの ほか

    動画も配信中!
    2016年10月に購入した本→https://www.youtube.com/watch?v=Je4YkmutDYo

    本の感想
    (オフィス樋口Booksより転載、http://books-officehiguchi.com/archives/4744010.html

    この本において、日本では当時の民主党政権の体たらくを批判しているところから始まる。ほとんどの日本人が当時の民主党政権について与党としての自覚がないことやマニュフェストが間違いであることに気づいたことを、ほとんどの読者が思い出すと思われる。

    アメリカでは今年1月に退任したオバマ前大統領の政策について取り上げられていて、今後トランプ大統領が否定する可能性があり、注目される。この本は一般読者向けに書かれているが、アメリカの歴史的背景を知らないと日本人にとって難しいと感じる部分がある。例えば、黒人初の大統領としてオバマ氏は注目されていたと同時に危険視されていたと言われているが、オバマ氏よりも危険視されていたのがケネディ元大統領である。ケネディ氏はアイルランド系カトリックで危険視されていたようだ。

    この本のアメリカについては歴史的背景を含め、予備知識がある人にすすめたいと思う。

  • 本の性格上、全体的に雑な印象を受けるが、後半のアメリカ分析はなかなか興味深い。アメリカの精神的バックボーンとしてのピューリタニズム、その自身の内面から迸る「進歩と変化への行動性」と「救済への情熱」が、アングロサクソン化されたピューリタニズムの特徴だという指摘は、スリリングな展開を見せる。即ち、変化と救済への宗教的強迫観念に促された「自己浄化」の衝動の強さこそがアメリカの本質なのである。自らの魂の救済を明かすこと、それはインディアンを追い出したというピューリタン的な原罪意識と表裏一体のものである。アメリカがいったん戦争となると「やりすぎる」のはある種の運命的な性格によるものであるという極めて興味深い切り口である。

  • 前半は日本の、特に民主党政権・小沢元代表のこれまでの発言/行動から、対米・対中外交の危うさを述べたもの。
    中盤には、ブッシュ(父)元大統領~現オバマ大統領の政策によるアメリカ経済の衰退の様子とその原因について解説されている。
    後半ではアメリカの歴史から鑑みたアメリカ気質とも言うべきものを説明し、今のアメリカに対してどのような心構えで対していくのが良いかを書いている。このアメリカ気質のタイプ分け(4パターン)が非常に分かりやすく、自分の今まで抱いていたアメリカに対する印象("陽気で明るい"人が多い一方で、"世界の警察"を自認し平気で他国の内政干渉を行うということを是認する(ある意味ジコチュー)と言う極端な人たち)が、当たっている一面外れているということが分かり、これまであまりよく分からなかった対米・対中外交について霧が晴れるような思いがした。
    自民党を"政権しがみつき"、民主党は"素人"と言うのは分かりやすいが、そう考えるとこれからの日本がどうなるのか心配でたまらない。批判は批判として耳を傾けるべきものも多いが、じゃぁこれからどうしたらよいのかと言った建設的な意見も欲しかった。
    対米・対中外交の基本的な知識を得るための参考書としてオススメ。

  • イギリスでは国家公務員は政治家の使用人のようなもの。
    アメリカでは英語を話せなくても困らない環境になりつつある。
    アメリカとは独立宣言としてのキリスト教のバイブルとアメリカ憲法という政治、民主主義のバイブルの二つがある。
    ハーバード大学近辺をケンブリッジというのは、17世紀にケンブリッジ出身の過激な反体制のピューリタンが大挙してハーバードに移ったから。

  • 気軽に読めそうな雰囲気だったので、軽い気持ちで手にとって読んでみました。前半は、民主党のバラマキ政治や、かつての自民党の衆愚政治の罪を、ローマと比較しながら解説。ここまでは予想通り。
    後半になって、アメリカの政治問題、社会問題とそこから生じる国際問題を、アメリカの成立に関する歴史にさかのぼって解説。この部分はとてもわかりやすく、目から鱗の箇所も多かったです。
    予想以上に面白かった1冊でした。

  • +++ ヒットしたフレーズ +++++++++++++++
    ・政権交代を果たすことだけを目的にとした政治は、必ず破綻する。
    ・帝国にはイデオロギーが必要
    ●経済とは、「景気」という言葉が示すように「気分」の問題。政治家は「国民の精神をいかに高めるか」をまず第一に考えなければ財政再建は成功しない。
    ●古来、国家の衰亡は、国家観や歴史観の喪失によってとどめを刺された。

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