残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

著者 : 橘玲
  • 幻冬舎 (2010年9月28日発売)
3.67
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344018853

作品紹介

ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが、「やればできる」という自己啓発では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やってもできない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学である。

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法の感想・レビュー・書評

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  • いやはや。おもしろすぎる。
    この橘玲。ただ者ではない。
    沢山の本をベースにして、論理を展開する。
    本の紹介のまとめ方が じつに シャープなのだ。

    「この世界が残酷だと言うことを、ぼくは知っている。
    国家は市場に対してあまりにも無力で、
    希望は永遠に失われたままだ。」

    ①能力は開発できる。→開発できない。
    勝間は言う「やれば出来る」「努力すれば報われる」
    →自己啓発ブーム。
    →無限の能力、無限の可能性。→学習と訓練。
    インディペンデントな生き方が必要。
    「経済的独立がなければ、自由もない」
    Think and Grow Rich
    ②私は変われる。→私は変われない。
    ③他人を操れる。
    ④幸福になれる。
    勝間は言う「努力をすると、より簡単に幸せになれる。」
    →努力しないのは自分の責任である。

    「仲間との競争に勝って異性を獲得し、
    自分の遺伝子を残そうと思えば、
    もっと得意なものに資源を集中するのが、最適な戦略なのだ。」

    「伽藍を捨ててバザールに向かえ。」
    「恐竜の尻尾の中にアタマを探せ。」

    適者生存の競争原理。
    敗者は淘汰される運命にあり、社会が不平等なのは、
    当たり前で、努力しない貧者を救済することは有害である。
    努力しない者に生きていく資格はない。
    運動能力が、遺伝的な要因は認めるが、
    知能が、遺伝できまると言うのは不平等を容認する。
    知能(IQ)は、70%は遺伝によって決まる。
    知能は 記憶力と概念理解にわけられる。
    犯罪が 遺伝するのではなく、
    ヒトが犯罪者になるのは、環境のセイである。
    グローバル化では、格差社会の到来が不可避である。

    シンボリックアナリスティックサービス
    (クリエイティブクラス)が20%の富裕層に。
    インパースンサービス
    ルーティンプロダクションサービス

    手持ちの資本を総動員し、市場を活用して
    「利益」を最大化する複雑なゲーム。
    人種や国籍、性別、宗教や思想信条、容姿や家柄、出自で評価しない。
    学歴、資格、職歴(経験)で評価する。
    人的資本を介して教育と富が直結することで「自己啓発」の終わりなき競争。

    マクドナルドは、空腹から満腹に移動するために利用できる最適な方法。
    量と時間が重視される。意外な驚きがどこにもない。
    快適性の秘密がある。合理的なシステムは、快適。
    仕事がマニュアル化されていないと、個々の判断に責任が発生する。
    能力主義と合理化(マクドナルド化)が、合体する。


    好きなことに夢中になれるように遺伝的にプログラムされている。
    好きな事が市場で高く評価されているわけではない。
    好きな事を仕事にすれば成功できるなんて保証はない。

    権力ゲームは、集団の中で一番になること。
    爱(生殖)と友情(仲間)が大事。それから、貨幣が加わった。
    返報性の掟ー何かしてもらったらお返ししなければならない。
    贈与と返報性。そして マイナスの贈与が復讐。
    一貫性がないと信用できないことで、社会的価値をなくす。
    そのために、一貫性の罠に落ちる。
    抗争の目的は、武力によって叩き潰すことではなく、
    抗争しないことである。
    心とは、相手の気持ちを知るためのシミュレーション装置。
    生き延びること。社会秩序を保つこと。楽しむこと。
    「評判を獲得」ゲームには、金銭の介在によって機能しなくなる。
    幸福になるためには、快楽だけでは足りない。
    「幸福とは旅の目的ではない。旅の方法である。」

    ふーむ。おもろいね。
    努力しても、変われないことが 重要なのだ。

  • 1回読んだだけでは、理解しきれないな。

    この人、いろんな分野からのアプローチをしていて、すげーなと単純に思いました。
    カツマーを取り上げたと思ったら、遺伝子の話。
    そこから、伊坂孝太郎の重力ピエロの話まででてきて、幅が広いうえ、その取り上げている内容も深いなーという印象。

    「伽藍を捨ててバザールに向かえ」
    というのが結論らしいのだが、
    イメージでは
    伽藍⇒仏道修行に入っている人
    バザール⇒バーゲンセール

    仏道修行からバーゲンセールに向かえ??
    なんのこっちゃ?と思いながら読んでおりました。

  • 他の本のレビユーを書いた方の本棚で見つけ購入(中古)もの凄く脱線していきむずかしいのだがおもしろい。
    ラスト近くで急に本題にもどってくる。
    終わり方はほっとする感じでよかった。

  • 風呂敷を広げ過ぎなタイトル。今筆者が関心を持っていることをつなげて紹介してみました、という感じの本。それぞれ気になるトピックがあったら紹介されている本を読んでみたらいい。

    頑張れば能力が高まるわけではないという話で始まってこのオチだと、能力がない・うまく立ち回れていないと感じている人は「じゃあ死ねってか」って感想になる気がする。

  • 既存の自己啓発の考え方を否定し、能力が無い人間の成功の方法を説いた本である。

    本書の主張は、
    ・伽藍(がらん)を捨ててバザールに向かえ!
     (会社を辞めて、ネットで商売しろ)
    ・恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!
     (ネットは広大だから、ニッチビジネスでもチャンスがある)
    といったところである。

    内容は、
    ・天才は勝手に稼いで資本主義の勝者になる
    ・しかし凡人は自己啓発をしてもできない
    ・自分の性格は変えられない
    ・他人を動かすこともできない
    ・組織に属していても幸せになれない

    ・会社を辞めて、好きを仕事にして、ニッチビジネスを広大なネットで売れ。

    といった内容であった。

    身も蓋もない内容であり、やもすると「資本主義の勝者になる」といった
    モチベーションを大きく減退させる内容となっているが、
    極めて現実的であり、他の自己啓発本より説得力がある気がする。

    しかし、結論の部分は他の自己啓発本とほぼ変わらない内容であり、
    どのようなロジックで掘っていっても同じ結論にたどり着く点が
    興味深かった。

  • 分かったような分からないような・・・まー、兎に角悩んでもしようがないので明日も会社に行こう。

  • 能力は開発できる、私は変化できる、他人を操れる、幸福になれる。
    好きなことを仕事にすれば成功できる。
    人は自分に似た人に引き寄せられる。
    グローバルな市場経済ではお金持ちは人種や宗教、国籍、性別、政治的な主義にかかわらず、だれとでも積極的に付き合い、ビジネスを拡大しようとする。
    高度化した知識社会のスペシャリストやクリエィティブクラスは市場で高い評価を獲得することによって報酬を得るというゲームを楽しんでいる。夢中になるのは、それが楽しいからだ。

  • 読むのを途中でやめてしまった。
    序盤の遺伝についての記述には少なからず納得させられたが、その後の極論で一気に読む気が削がれた。
    続く内容も人間心理やら遺伝に関してなどが短いエピソードで綴られていく。ふーん、それで?の繰り返しで飽きてしまった。

  • 伽藍(閉じた社会)を捨てバザール(開いた社会)に向かえ!
    帯が気になり前に購入しましたが、やっと読了。
    伽藍のなかではネガティブな評価が重みを持ち、バザールでは 、ポジティブな評価が重みをもつ。目から鱗の考えです。
    読んでいて納得できる本でした。少したったら再度読み返します。

  • 努力がいつでも報われるなら誰でも成功できるはず。でも誰もが成功できるという方法を聞いたことがない。それは常に競争があるからだ。争っている限り敗者は生まれる。全員が勝つことはできない。グローバル競争は勝者の総取りだ。 本流の争いは激しい。 支流でも勝てれば相対的な幸福は得られるということ。昔は支流じゃ商売にならなかったが今やマーケットは世界だ。 ニッチでも低コスト運営で成り立つ可能性があるならばチャンスはある。

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