快感!発見!有名人のお墓トラベル

  • 幻冬舎 (2010年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784344018990

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代から、旅行先で地道に有名人のお墓参りをしてきた私。
    いつの間にか、墓マイラーという言葉ができていたことを知り、ほかにも結構お墓参りが好きな人がいることを知りました。

    この本は、職業別に章分けされており、作家、芸術家、スターなどにまとめられています。
    一見わかりやすそうですが、墓マイラーのための本であることを考えると、墓地ごとにまとめた方が良かったのではないかと思います。

    太宰治の墓には、彼が好きだった煙草ゴールデン・バットが線香代わりにつけられたりするそうです。
    そんなフレーバーがあるとは。

    彼の入水自殺は有名ですが、妻への遺書には「お前を誰よりも愛していました」と書かれていたとのこと。
    なのに愛人と死ぬなんて、複雑すぎて理解できません。
    愛人には「死ぬ気で恋愛してみないか」と持ちかけたという彼。
    本当に死ぬなんて、やはり自殺願望が高すぎたということでしょうか。

    『花吹雪』に「鷗外と同じ墓地に眠る資格は私にない」と書いた彼ですが、妻の意向で同じ墓地に眠っているとのこと。
    本人が知ったらびっくりしたことでしょう。

    芥川龍之介のお墓は、墓石のてっぺんに家紋が彫られているとのこと。
    墓石の大きさは、彼お気に入りのザブトンと同じ大きさということで、変わったこだわりを感じます。

    井伏鱒二は、本名が満壽二(いぶし ますじ)で、釣り好きだったのでペンネームを鱒にしたと知りました。

    川口松太郎の墓石には「川口一族」と彫られてあり、迫力を感じます。

    斉藤茂吉は墓石に「茂吉之墓」とだけ書かれており、シンプルです。

    二葉亭四迷の墓石は2mもあるそうです。
    それに驚いていたら、大久保利通の墓碑は5m以上とのこと。目立ちますね。

    東条英機は、A級戦犯として処せられましたが、雑司ヶ谷霊園のお墓はとても大きく立派でした。
    墓の後ろには、巣鴨プリズンの跡地、サンシャイン60が見えるとのこと。
    そこには骨はなく、愛知県の殉国七士廟というところに祀られているそうです。

    大隈重信は国民葬、三条実美は国葬。同じ時代に生きた二人ですが、違いがあるようですね。

    暗殺された犬養毅の葬儀の時、たまたま来日中だったチャップリンから弔電が届き、参列者は驚いたそうです。

    福沢諭吉のお墓には、受験シーズン、線香の煙が途絶えることはないそうです。

    岡本太郎のお墓は大阪にあるのかと勝手に思っていましたが、多磨霊園にあるとのこと。
    墓石は独創的な本人が手掛けた彫刻作品「午後の日」です。
    彼の父の墓石も太郎の作品「顔」でした。

    黒田清輝のお墓は、養父のものと二つ、大きなお釜を逆さにしたような形で迫力があります。

    佐佐木信綱は、中国に行った時に「々」の字が無いと知り、名前を佐佐木に変えたそうです。

    国民的スターだった美空ひばりが、横浜市営公園墓地に埋葬されたというのは意外でした。

    最後の将軍、徳川慶喜は、大政奉還したため、徳川霊廟ではなく、一人谷中霊園に葬られているそうです。
    静岡の久能山東照宮に彼ゆかりの品々がたくさん展示されていたので、そこが墓所かと思ったのですが、やはり家康と肩を並べてはいませんでした。

    気に入ったのは、小津安二郎の墓石。「無」と一字だけ掘られています。
    谷崎潤一郎墓石の「寂」もよかったです。

    未来スタイルのお墓として、宇宙葬、ダイヤモンドなどが紹介されていました。
    『スター・トレック』の原作者は宇宙葬だそうです。衛星ロケットで打ち上げられた遺灰は、数百年後に流れ星となって燃え尽きるそうです。

    また、海などへの散骨は、アインシュタイン、マリア・カラス、石原裕次郎など、多くの人たちが行っていました。

    高野山には、有名人のお墓のオンパレードといえるほど、多くのお墓があり、ほかの場所に骨壷を収めたお墓があっても、更に高野山に祀られていたりするため、あまり私はそこがメインだとは思っていませんが、紹介するにはインパクトの強い場所なだけに、この本でもかなりページを割いて紹介されていました。

    石田光成の墓が京都・大徳寺にあるのは知っていましたが、家康が墓の造営を許可しなかったため、明治になってから祀り直されたということを知りました。

    ゴーギャンの墓がタヒチにあるということも。
    なかなかお墓参りに行けない場所です。

    オスカー・ワイルドの墓は参拝者が残したキスマークだらけだそうです。
    男性は残していないですよね?とちょっと気になったりして。

    最後の章は、海外の有名人のお墓。
    旅行時に、結構お墓巡りをしていたので、なじみ深い写真が続きます。

    ヘミングウェイのお墓があるケッチャム村は、田舎すぎて公共交通手段がなく、著者の一人が苦心惨憺して行った話が紹介されていました。
    墓マイラーもなかなか楽ではありません。

    ルーマニア・マラムレシュ地方サプンツァ村には、カラフルにペイントされた木製のお墓があると知りました。
    リンゴ園やクラリネット奏者など、生前の仕事がわかるような絵が載っており、芸術性も高いお墓の数々。
    見ているだけで楽しい気持ちになってきます。

    最後に、都内の大きな墓地4つの地図が掲載されていましたが、どうも東京のお墓がメインで紹介されているように思いました。
    もっと大阪や京都、奈良の方にも歴史的人物のお墓はたくさんあるように思うのですが。
    江戸遷都以前のお墓は、ほとんど残っていないということでしょうか。

    この本では、気軽に参拝できるお墓ばかり紹介されていますが、皇族や江戸将軍などの、ふらりとは簡単に訪れられない墓廟こそ採り上げて、その参拝方法について説明してくれてればと尚いいと思いました。

    ここに掲載されているもので、自分が訪れたことがあるのは、京都・法然院の法然、九鬼周造、谷崎潤一郎、鎌倉・寿福寺の高浜虚子、日野・石田寺の土方歳三、京都・阿弥陀寺の織田信長、仙台・瑞鳳殿の伊達政宗、ザルツブルクのカラヤン、ウイーンのベートーベン、パリのショパン、ウエストミンスター寺院のニュートン、などなど。
    特にカラヤンのお墓には何度も訪れて、墓守のおじいさんに顔を覚えてもらったほどです。
    京都ではかなりお墓もうでをしましたが、伝説的なあいまいなものも多かったです。

    小さい頃は、墓地には霊や人魂が漂っていそうで、親戚のお墓参り以外はなかなか足が向きませんでしたが、このようなガイドブックも出るようになったことですし、時代に名を刻んだ名士たちと向き合い、その人の生きざまと出会うという意味も含めて、これからも機会あるごとに、名を残した人のお墓参りをして行きたいと思います。

  • 人生最後の作品ともいえるお墓!!
    有名人のそれぞれの個性があふれてる!!
    眠っている有名人に会うために!!
    墓地散策のガイドブック

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 2017/08/04読了


    文化人芸能人歴史人
    様々な有名人物のお墓を渡る本って、ありそうでなかった
    伝承や歴史に大きくあっても、やっぱりそれは「ひと」であり
    「存在した」のだと
    当たり前のことだけど感じることができる。
    というのも、また素敵なことじゃないか。

  • 2017.3.5「本嫁の会」にて紹介。

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