ようこそ、ちきゅう食堂へ

著者 :
  • 幻冬舎
3.33
  • (16)
  • (43)
  • (67)
  • (20)
  • (3)
本棚登録 : 525
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019096

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 地元で採れた食材を使ったもの、地球に優しい自然農法で作られたもの、愛情溢れるもの・・・とにかくこだわりの詰まったレストランや農園などを訪れて、写真と共につづったもの。
    エッセイに出てきた所もたくさん載っていた。
    石垣島「ペンギン食堂」、長瀞「阿左美冷蔵」、奈良「バウムクーヘン デルベア」が特に気になった。

  • これは
    単なるお店食レポエッセイ、
    ではありません。

    ちきゅう食堂てなってるけど
    最後のモンゴル以外はぜんぶ日本やがな、と
    もくじを見てお思いの方もいるでしょう。

    でも、中を読んでみてください。

    どの場所の、どの食材も、どの人も、
    ちゃんと、ちきゅうと繋がっています。

    「生きるとは、悲しいことがあっても嬉しいことがあっても、日々、同じようにご飯を食べて呼吸することなのだから。」
    (144~146ページ)

    これは作家の小川糸さんが
    “生きる”を見つめ、
    “食べる”を感じ、
    ちきゅうで生きることを
    真摯に考えたエッセイです。

  • 小川糸さんが、石垣島からモンゴルまで、それぞれおいしい「食堂」を求めて旅する本。

    石垣島で辺銀(ペンギン)夫婦がやっている食堂とか、
    寒さを利用して自然の力で大きな天然氷を作る方とか、
    一日一組の予約しか取らないフランス料理屋さんとか、
    驚くような手間をかけるバウムクーヘンだとか。
    木村さんのリンゴ畑だとか。

    料理って、やっぱり特別なものなんだと、思い知らされる。
    それぞれにググッと作り手の色んな想いが詰まって
    だから、それを食したときにはそりゃもう幸福でいっぱいになるんだろうと思って。
    糸さんの文章からもそれが十分に伝わってくるし、どれもとても興味がある。

    「愛」が溢れてこぼれそうな本。

    “料理とは、食べる人の幸せを願う祈りであり、愛情表現の究極の形ではないだろうか。人は、愛するが故に料理を作る。これこそが、数ある生き物の中から、人間として生を受けた、特権みたいなもの。愛情のある料理が増えれば、人はもっともっと幸せになれる。”

  • 小説家、小川糸による食にまつわる旅。
    本書に登場する人は皆、食に対して真摯だ。
    丁寧に作られる料理、丁寧に料理を作る人。
    「生きることは、食べること」と改めて気付かせてくれる。
    著者の書く小説のように、気持ちがほぐれて心が温かく
    なる素敵な一冊。

  • 素敵なお店や人が沢山紹介されてる。

    生きるという事は、美味しいものを頂くという事。
    食べる事をしなければ死んでしまう。

    みんな素敵な神様の愛弟子なのだが、
    私はまだまだ愛弟子にはなれていないな~

    いろんな事、もっともっと考えて行動しなきゃ。

  • 小川糸さんが料理の神様の愛弟子たちに会いに行く。

    たぶん、わたしの祖母や母も愛弟子なんだろうなーって思う。食材をみて、それをどう調理するかなんて、クックパッド頼りのわたしにしてみたら神業としか思えない。いつか、そんな領域に行きたいと切に願う。

    お風呂で読むのにちょうどいい、お風呂との相性がよすぎる、とてつもなくいい本だった。

  • 著者が謂うところの「料理の神様の愛弟子たち」に会いに行くロードエッセイ。
    彼女の小説「かたつむり食堂」は大好きだったので、その後何冊か読んだうちの一冊。
    平易で読み易く共感出来る内容が多いが、その分、何処かしら表層的で薄っぺらい感も否めない。要は、もう一度読み返してみたいとは思わない読後感。

  • 私の好きな糸さんの優しい言葉で紡がれた一冊でした

  • 食べ物に対する著者の感性に惹かれる。

  • 料理の神様を探す旅。
    石垣島 ペンギン食堂の山菜料理やラー油。
    足利 ココ・ファーム・ワイナリーのワイン。
    長瀞 阿佐美冷蔵の天然氷。
    七尾 鳥居醤油店の大豆のかき揚げ
    米原 ベルソーのフランス料理。
    世田谷 島田農園。実はここの奥様、私の大学時代の同級生!そして豚を育てる吉実園、宍戸園の養蜂。
    奈良 デルベアのバウムクーヘン、実際に検索しところ、現在注文から発送まで1~2年待ちとのこと。
    中津川 満天星一休の栗きんとん。
    西表島 食堂はてるま 店主ナナ子さんが自分で採ってくる海の幸の美味しそうなこと。
    大津 月心寺 大正生まれの明道尼が作る胡麻豆腐、緊張しそうだけれど食べてみたい。
    弘前市 本でも映画でも有名な、木村さんの奇跡のリンゴ。
    そしてモンゴル 冬、夏 どちらも訪れたハナヤーさんの家(ゲル)でのステーツァイというお茶。

    小川糸さんだからこそ味わえたり感じ取ることができたのかもしれないそれらの食べ物。
    どれも間違いなく地球からのご馳走である。

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川糸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×