- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019096
感想・レビュー・書評
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地元で採れた食材を使ったもの、地球に優しい自然農法で作られたもの、愛情溢れるもの・・・とにかくこだわりの詰まったレストランや農園などを訪れて、写真と共につづったもの。
エッセイに出てきた所もたくさん載っていた。
石垣島「ペンギン食堂」、長瀞「阿左美冷蔵」、奈良「バウムクーヘン デルベア」が特に気になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは
単なるお店食レポエッセイ、
ではありません。
ちきゅう食堂てなってるけど
最後のモンゴル以外はぜんぶ日本やがな、と
もくじを見てお思いの方もいるでしょう。
でも、中を読んでみてください。
どの場所の、どの食材も、どの人も、
ちゃんと、ちきゅうと繋がっています。
「生きるとは、悲しいことがあっても嬉しいことがあっても、日々、同じようにご飯を食べて呼吸することなのだから。」
(144~146ページ)
これは作家の小川糸さんが
“生きる”を見つめ、
“食べる”を感じ、
ちきゅうで生きることを
真摯に考えたエッセイです。 -
小川糸さんが、石垣島からモンゴルまで、それぞれおいしい「食堂」を求めて旅する本。
石垣島で辺銀(ペンギン)夫婦がやっている食堂とか、
寒さを利用して自然の力で大きな天然氷を作る方とか、
一日一組の予約しか取らないフランス料理屋さんとか、
驚くような手間をかけるバウムクーヘンだとか。
木村さんのリンゴ畑だとか。
料理って、やっぱり特別なものなんだと、思い知らされる。
それぞれにググッと作り手の色んな想いが詰まって
だから、それを食したときにはそりゃもう幸福でいっぱいになるんだろうと思って。
糸さんの文章からもそれが十分に伝わってくるし、どれもとても興味がある。
「愛」が溢れてこぼれそうな本。
“料理とは、食べる人の幸せを願う祈りであり、愛情表現の究極の形ではないだろうか。人は、愛するが故に料理を作る。これこそが、数ある生き物の中から、人間として生を受けた、特権みたいなもの。愛情のある料理が増えれば、人はもっともっと幸せになれる。” -
小説家、小川糸による食にまつわる旅。
本書に登場する人は皆、食に対して真摯だ。
丁寧に作られる料理、丁寧に料理を作る人。
「生きることは、食べること」と改めて気付かせてくれる。
著者の書く小説のように、気持ちがほぐれて心が温かく
なる素敵な一冊。 -
素敵なお店や人が沢山紹介されてる。
生きるという事は、美味しいものを頂くという事。
食べる事をしなければ死んでしまう。
みんな素敵な神様の愛弟子なのだが、
私はまだまだ愛弟子にはなれていないな~
いろんな事、もっともっと考えて行動しなきゃ。 -
小川糸さんが料理の神様の愛弟子たちに会いに行く。
たぶん、わたしの祖母や母も愛弟子なんだろうなーって思う。食材をみて、それをどう調理するかなんて、クックパッド頼りのわたしにしてみたら神業としか思えない。いつか、そんな領域に行きたいと切に願う。
お風呂で読むのにちょうどいい、お風呂との相性がよすぎる、とてつもなくいい本だった。 -
著者が謂うところの「料理の神様の愛弟子たち」に会いに行くロードエッセイ。
彼女の小説「かたつむり食堂」は大好きだったので、その後何冊か読んだうちの一冊。
平易で読み易く共感出来る内容が多いが、その分、何処かしら表層的で薄っぺらい感も否めない。要は、もう一度読み返してみたいとは思わない読後感。 -
私の好きな糸さんの優しい言葉で紡がれた一冊でした
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食べ物に対する著者の感性に惹かれる。