Y氏の妄想録

著者 :
  • 幻冬舎
2.20
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本棚登録 : 74
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019263

作品紹介・あらすじ

「生きていることになんの意味があるのか。苦しみがあるだけだ。おれはおれの暗い深い穴の中へ堕ちていく…」定年退職した男を待っていたのは、社会からの疎外感と、家族の無関心。現実とは思えぬ世界でさまよう、孤独な男の魂を描く傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • これ2回目。退職したY氏が高い皮のジャケットを買って帰ったシーンで思い出した。
    家族として、サラリーマン生活をやってきたが、妻の事も子どもの事も、何も知らない。
    自分も人に手をかけた。それがいろいろ複雑に絡み合い、ついにはビルの屋上から飛び下りる。
    仕事を終わる時は、次のビジョンが大事。
    あっという間に読み終える。

  • なんか不思議な本でした。
    Y氏はもちろん家族にも共感できず。
    Y氏の行動にもイライラしつつ。
    で、ただ狂っていく話かと思えば急に過去が非現実的で。
    最初の方はまだ面白かった分、ちょっと残念。

  • 久々に梁さん読みました。
    よく分からなかったな・・・

  • 題名が面白そうだったので読んでみたが、登場人物の誰にも共感できず、誰にも好感が持てず、読み終わったときになんだか疲れてしまった。

  • 定年退職した男の転落人生です。こういう系の梁石日は面白いです。定年退職後,することもなくただ街を徘徊し,酒に溺れる生活の中で,家庭では,成人した子供達のしている仕事も知らず,家族からは疎まれるという男,Y氏が主人公です。ほわっとした終わり方を期待したのですが,やはりそうではないのですね。

  • さすがリャンさん。
    堕ちた人生を書いたらこの人の右に出る人は居ない?

    定年後の自分はさておき、一緒に住んでいる子どもたちが実際、ナニをしているか分からない、っていうのはアリだよね。

    その子どもたちの仕事が、なんともはや。。。
    こういった職業があるのは想像していたけど、、
    自分の子どもだったら、、と思うと、やるせないなあ。。。

  • ・勢いはあった。後味は良く無いけど特に感情移入するような内容じゃないからダメージは無い。梁石日作品にしてはラストでちゃんと終った。でも良くわかんない。

  • ■NGO→CTSのフライト中に一気に読んだけど、後味の悪さだけど何も残らず...。なんかなぁ。

  • 2冊続けて現実か妄想か分からないような本を読んでしまいました。この本は定年退職を迎えた男性が主人公。だからか、妄想の中身がなんとなくわかるような気がします。とはいえ、「こりゃひどいなぁ」って妄想です。ここまで追い詰められた人生は歩みたくないな。反面教師として読んでみるのもありかも。

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著者プロフィール

1936年生まれ。『血と骨』『夜を賭けて』など作品多数。

「2020年 『魂の痕(きずあと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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