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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784344019317
感想・レビュー・書評
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アレックスはとてもいい子で素直で従順なイメージを持って読み始めたのですが、けっこう生意気な奴だったのですね。
このボス的性格のアレックスとペッパーバーグ博士(飼い主)との感情のぶつかり合いもおもしろかった。
カラスなども賢いなあと思うことがあるが、どこまで理解して行動しているのかがアレックスを通じてわかる。
土いじりや草むしりをしていると寄ってくる野鳥がいて友達になった気がするのだが、きっとエサにありつける何かをしてくれると思っているのだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物学やヨウムに興味を持つ人の入門書にとても良い。科学者らしく冷静ながらも感情を感じさせる文章で、素人にも分かりやすい。過剰に感動的な演出をしている訳ではないが、著者のアレックスへの気持ちが十分伝わってくる。ゼロの概念と音素の概念の理解が最も知的だと感じた。
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人間が自然界のほかの生物より優位で、人間が自然界の中で特別な存在だというのは馬鹿で傲慢な考え方だということを改めて教えてくれる。
アレックス かわいい。
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オウムのアレックスと私の実験記録。オウムは感情を理解するのか?
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皆さんはヨウムという鳥を知っていますか。ヨウムとはオウムの仲間で、その中でも最も明瞭に人間の言葉を話すとされる鳥です。
この本は、アレックスという一羽のヨウムと女性研究者のアイリーン・ペパーバーグ博士の30年にわたる交流について書かれた実話です。
博士とアレックスは、動物の知能についての研究分野で大きな成果と成功を残しましたが、はじめは周囲の理解が得られず十分な資金や環境が整わないなど困難の連続でした。それでも仲間たちと協力し合って根気強く訓練や実験を重ねていきました。その様子や、アレックスをはじめとする個性豊かなヨウム達との様々なエピソードから、博士の研究への熱意とヨウム達への想いが伝わってきます。
研究書としても、読み物としても興味深い一冊です。
イカ☆リング -
7月新着
6月の新着本『インコとオウムの行動学』にはこの著者の書いた「ヨウムの認知力とコミュニケーション」が収録されている。アレックスについて書かれた論文である。合わせて読んでみるのもいいかなと。 -
世界で有名なヨウム「アレックス」。彼は、色・形・素材・数を理解でき、〝none〟も使いこなしたそう。鳥と人の間に、言葉や概念の共有化ができれば・・・「訓練次第で会話ができる・言語を介したコミュニケーションもできる」ペパーバーグ博士の鳥の賢さの報告を楽しみに待ちます。
賢さ?辞書で「知性」をひくと――、知性【intelligence】…事を知り、考え、判断する能力。それって、相手の気持ちを思いやり、必要としているものを判断して、臨機応変に対応すること。「優しさ」は知性なんだね! -
動物と人間のコミュニケーションにおいて、当時の常識を覆したオウムのアレックス。女性科学者である著者との交流と研究書でもあり、自伝でもある本です。
よくある「異種コミュニケーションと心の交流」ではなく、「概念の理解」というものの研究とその結果にはとても驚きました。音素の分解、足し算、ゼロ概念には驚愕!
また、内容は専門的でありながらとてもわかりやすく、かつ読みやすく書かれており、面白くて小説のように一気に読んでしまいました。
アレックスの最期の言葉は、「イイコデネ、アイ・ラブ・ユー」。
最初に読む第1章と次に出てきた時。読者にとってその重みは全く違ったものとなるでしょう。 -
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言葉を話、言葉の意味や数を理解する天才ヨウムと研究者の実話。インコを飼っているものとして興味深く読み進め、天才ヨウムのアレックスの知能の高さに感心させられました。
ヨウムの寿命より早く天に召されたアレックス。亡くなる直前に研究者にアレックスがかけた言葉の「アイラヴユー」というのが、とても心に残った。 -
心が温まる研究仲間達の話として読んだ。アレックスとペパーバーグ博士の他、スタッフの心の動きは「研究対象」と「人」というだけの関係性からは生まれないものだ。何と言ったらいいか。アレックスは「卑しいケモノ」などではなく、紛れもなく「研究仲間」なのである。訳も素晴らしい。
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本書がどう、という訳ではなく、ただただアレックスという個性に胸を打たれます。
オウムやインコの類はともすれば、ヒト以外の生物も持つその深遠な意識や社会性を、イヌと同じく、いや時にはそれ以上の分かりやすさをもって我々に教えてくれる存在です。
高度な社会性を持つ生きもの故、家庭で、安定した環境、家族としての関係を確立したうえでの能力評価が本当のものだと思いますが、悲しいかなそれでは研究になりません。
研究成果として残らなければ、ヒトは愚かにも彼らの知性に疑いを抱くでしょう。
彼は身をもって、我々に他者を理解する手段を示してくれたのでは無いでしょうか
?
本書は詳しい研究内容にはあまり触れていません。
研究過程の詳細は別書にて発表されています。 -
私がアレックスと出会ったのは高1の時でした。
確かね。
そこで見たアレックスは非常におとなしく、聞き分けがよく、賢いオウムだったのですが、
今作を読んで考えが変わりました。
なんだこのいらつく鳥頭!
わがままなプリンスアレックスに手を焼くアイリーンとその周辺のドタバタを楽しんで読むことができました。
ラストシーン、アレックスの言葉には号泣。
神様はもしかすると、人間に友達を与えてくれたのかもしれないと思いました。 -
オウムが長生きするというのは聞いていたけれど
長寿なオウムでは100年近く生きるらしい。
しかし、この本の主人公アレックスは30年しか
生きなかった。とはいえ、動物として考えたら
十分長生きと思えてしまう。知能が5歳前後あった
天才オウムと科学者の飼い主の愛に満ちた時間・・
最後の日のアレックスの言葉には涙が出てしまう。 -
賢馬ハンスのからくりが解き明かされて以来1世紀。バード・ブレインなどと軽視されてきた鳥類の驚くべき知能を,ヨウム(オウムの一種)のアレックスが証明した。
アレックスが初めて目にしたリンゴを,既に学習していた「バナナ」と「チェリー」を組み合わせて「バネリー」と命名(?)したこと,そしてそれを著者に教えるように,何度もゆっくりと発音してみせたというくだりが面白い。そんなエピソードはいくらもあるのに,厳密に統制された実験条件下での事象のみを論文化するという,著者の科学者としての姿勢も秀逸。
結局のところ,私たちは動物界の一員「ヒト」に過ぎない。高度な認知機能も複雑多岐な感情も,愛や嫉妬ですら人間の特権ではない。私たちは,ヒトであるということにもう少し謙虚であるべきかとは思う。 -
アレックスの実験詳細は、2003年刊行のアレックススタディの方を読むといいかも。こちらは、作者サイドの艱難辛苦がよく伝わる。というか冷遇に次ぐ冷遇の中で30年続けた根性に本当に脱帽。
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"You be good. I love you," 死の前の晩、ヨウム(オウムの一種)のアレックスはペッパーバーグ博士:飼い主であり、彼の研究者にいつも通りの挨拶をし、眠りについた。アレックスはこれまで鳥には理解できないと思われていた様々な概念(物の大小、数の多少、ゼロについてなど)が理解できることを初めて証明した。その業績は、鳥がこれまで考えられていた以上に高い知能を持つ生物であることを示した。
そして彼の亡き今、ペッパーバーグ博士はこれまでのように彼を研究対象として距離を置くことなく、愛しい鳥の思いでを存分に綴ることにした。それがこの本書です。アレックスの死後直後の混乱、彼女の生い立ち、アレックスとの出会いから別れまで、生活と研究の困難や喜びが書かれています。インコやオウムの飼い主ならばごく当たり前に思える、「アレックスの知能が高い」ことを科学的に証明するのに、どのような障害があったのか.動物の知能という科学では扱いづらい研究に対する批判や偏見、結婚生活、研究資金、研究方法、職・・・。鳥好きだけでなく1人の研究者の記録としても読み応えのある1冊です。 Amazon用に書いたレビューより転載
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