- 本 ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019393
感想・レビュー・書評
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2015.08.24
巨大銀行の合併に伴いその利権争いの犠牲となって潰されてしまう企業に対して、内部の人間が銀行本来の目的を取り戻すためにトップの刷新に向けて戦っていく。久しぶりの江上剛の作品。面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3行が合併して誕生した、ミズナミフィナンシャルグループだが、派閥争いにより、上手くまわってない。美人TV記者が、身体を張ってスキャンダルを招く。そこには復讐があった。ドロドロとした銀行の派閥争い、大手メガバンクにも今でも色々とシコリがあるのだろう。最後は3社長が退任ではなく、相談役に収まって終結したのだが、まあ、実際もこんなものなのかもしれない。
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「組織への忠誠と信の経営改革の狭間で揺れる、若き広報部員を、前代未聞の頭取のスキャンダルが襲う。それを期に泥沼化する派閥抗争の果てに、彼が見たものは。欲望、嫉妬、裏切りが渦巻く企業小説。」
政治とか、経済とか苦手なくせに、池井戸潤にはまってからは、その系統ばかり読んでいる(笑)派閥抗争とか、企業、銀行、登場人物どおしの関係、マスコミとの関係とか、全体的なストーリーは、面白い。しかし、登場人物の性格の描き方が、「ん?」という感じ。「途中でキャラ変わってない?」とか、「本当にあんたは、こいつを敵視してるの?」と、思った場面があった。最後は、「すっきり爽快」とはいかなかったけど、そこがまた、変に現実的というか、説得力があるというか…。 -
<作品紹介>
合併後の深刻な派閥抗争が続くミズナミフィナンシャルグループ(MFG)の広報部員・関口裕也はプレスパーティで、かつての恋人・木之内香織と再会する。香織は大東テレビの敏腕記者として鳴らし、MFG傘下のミズナミホールセールバンク(MWB)の藤野頭取とも昵懇の間柄。藤野から一介の行員としか認識されていない裕也は軽い嫉妬を覚えた。折しも、写真週刊誌が藤野のスキャンダルを掴んだとの情報がもたらされる。裏取りに走る裕也は、やがて藤野の思わぬ素行を確認する…。貸し渋り・貸しはがし。密告者探し。情報操作…。欲望、嫉妬、裏切りが渦巻く超リアル企業小説。 -
社内を正すためにマスコミを使うというのは
賛成できない -
・みずほ銀行っぽい巨大銀行が出てきて何告発するんだろワクワクするな、と思ったけど読んでみると超くだらない内容。微妙に貸し剥がしとかのネタは出てくるけど、結局は派閥抗争と年寄りの不倫と復讐のために敵に抱かれる女とか陳腐な事柄ばっかり。ラストもがっかりしたなあ。
・市民センター図書室で最後に借りた一冊。。。 -
モデルは「みずほ銀行」。
合併銀行の人事抗争と、頭取のスキャンダル。
主人公は若手広報部員、これに貸し渋り貸しはがしで倒産した兄の復讐を図る女性テレビ記者が絡む。 -
みずほコーポ銀の頭取スキャンダル(そう言えばありましたね)と製紙会社のTBOを題材にした小説。
底が浅い。登場人物もありきたりで深みが無い(わざと?)。ある意味読者を馬鹿にしているのでは?と思わせるほど、登場人物が馬鹿(こんな部長が大勢いるなんでお伽噺か?)。という訳で、実際の話を題材にしているのに現実感が希薄。
著者プロフィール
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