心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019621

作品紹介・あらすじ

プロサッカー選手初の自己啓発書。誰もが実践できるメンタル術!心は鍛えるものではなく、整えるもの。いかなる時も安定した心を備えることが、常に力と結果を出せる秘訣だ。

感想・レビュー・書評

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  • サッカー日本代表のキャプテンまで務める長谷部さんの取り組み方、考え方がとても気持ち良い読書感を与えてくれる。彼も読書家でニーチェの哲学の本を読んでいたりおすすめの本や文章が書かれてあったが、サッカーを通じた哲学、人生観が素晴らしい。何かあった時の参考にさせてもらえるよう沢山メモもできて読んで良かったです。

  • ブラジルワールドカップの日本戦を観ているとき、実況の方が長谷部のプレイについて「心を整えるー!」と叫んでいたのを聞いて、本書のことを思い出し、積ん読の中からいそいそと引っ張り出してきました。

    長谷部選手が日々心がけている56個の習慣を紹介してくれます。
    一番はっとさせられたのは、「自分が楽な方に流されると、誰かが傷つく」ということ。
    ついつい甘えが出そうになるとき、自分に言い聞かせたい言葉です。

    また、印象的だったのは、長谷部選手が身になる読書をされていることです。
    本の中身を自分に還元していることが、随所から伝わってきました。
    ただただ乱読ばかりの自分を省みて、反省。。。

    真面目で、謙虚で、ぶれない芯を持っている人。
    「至誠一貫」という言葉が似合う人。
    そんな印象がますます強くなり、長谷部選手の高感度がますます上がったのでした。
    アスリートとしてだけでなく、長谷部誠という1人の人間の強さをひしひしと感じる1冊です。

  • プロサッカー選手初の自己啓発書とあるが
    いわば長谷部のリーダーシップ論。

    ・中村俊輔のようなフリーキックもない
    ・長友のように長時間長距離を走れもしない
    ・本田のようなオレオレ態度もない

    あまり特長を感じさせないのになぜか日本代表のキャプテン。
    いまやブンデスリーガ最年長だがレギュラーとして活躍。
    ドイツでは皇帝ベッケンバウアーの後継者とまで言われている。

    誰しも
    「自分のリーダーシップ」ってなんだ?
    「自分にリーダーシップはあるのか」
    と問うことはあると思う。

    長谷部も同じだったが
    岡田監督にこう言われて代表キャプテンになっている。
    そのものズバリ。監督はやはりよく見ている。

    ・年齢や国籍関係なく誰とでも分け隔てなく話が出来る
    ・声をだすことでチームを前に薦めることが出来る
    ・独特の明るさがある

    スキルや体力や身長がなくとも、この3つがあれば
    リーダーとして大きな武器だろう。

    あと自分の読んでいる本の紹介をしているのも良いです。
    いくつか読もうっと(笑)

  • ストイックで繊細な人なんだと思った。
    睡眠の準備や会場入りするルーティンとか、少しやり過ぎな気もするが、平常心のためには日頃からのセルフコントールが必要なことがよくわかった。
    かた意地はらないリーダー論というのもまた新しく感じた。

  • 56の項目がずらっと並んでいますが、具体的な体験が書かれているので、全体としてはサッカー体験談としても読めます。

    いかにも真面目で誠実そうな彼。
    若輩者が本を出すためらいも書かれています。
    中学高校の頃は各年代の日本代表に選ばれることがなかったというのは意外。
    そういう人間でも成功出来たという事を伝えたいという趣旨。

    意識して、心を鎮める時間を作る。
    心をメンテナンスして、良い仕事が出来るように調整しておく、といった感じだそうです。

    「心を整える」過度な自意識は必要ない、マイナス発言は自分を後退させる、など。
    「吸収する」真のプロフェッショナルに触れる、など。
    「絆を深める」仲間の価値観に飛び込んでみる、など。
    「信頼を得る」組織の穴を埋める、など。
    「脳に刻む」読書は自分を進化させてくれる、など。
    「時間を支配する」夜の時間をマネージメントする、など。
    「想像する」指揮官の立場を想像する、楽な方に流されると誰かが傷つく、なと。
    「脱皮する」迷ったときこそ難しい道を選ぶ、など。
    「誠を意識する」目には見えない土台が肝心、など。
    最終章は、激闘のアジアカップで学んだこと、という章立て。

    中学高校ではあまりぱっとしない成績で、プロになることなど考えてもいなかったのに、浦和レッズからスカウトが来た。
    両親は大学進学を勧めたが、祖父が、一度しかない人生だと、後押ししてくれたという。

    若い頃には、若い選手はそういうものかと軽いのりでロンゲで茶髪にしたが、藤枝東高校時代の監督に嫌な顔をされて、きっぱり変えた。
    もともと和顔で短い黒髪の方が似合うということもあると。

    試合に向けてだんだん緊張を高めるタイプと、直前に切り替えるタイプがある。
    自分は前者だと思っていたが、緊張しすぎて前夜眠れずに試合がさんざんだった経験の後は、当日に試合モードに入ることにしたと。

    Jリーグの選手には、日本サッカーを強くしたいという熱い思いがあって、欧州でも、集まって食事をしたりするそうですよ。
    今は苦労しているみたいだけどねえ…?

    女性と話すのは得意でなくて、高校の頃に2度付き合ったが、どうしていいかわからず、一ヶ月ほどで自分から断ってしまった。
    今でも謝るのが難しいなんてことがふと出てきたりして。
    2011年3月発行。

  • 27歳でコレだけのネタを出すのは素直にすごい。
    一番のメッセージは、冒頭の「意識して心を鎮める時間を作る。」だと感じた。これは意識したい。
    あとは酒の力を借りないことか…

  • 妻が購入薦められて読んだ。「よし、俺もやろう」という気持ちになった。読むと本当に気持ちがスッキリする。

  • 正直食わず嫌いだったのですが、吉田麻也選手のエッセイの中に登場したので読んでみました。
    まだ二十代?まじですか・・・よくここまで自分を律することができるなぁ。

    若手にからかわれる、もとい愛される真面目な人柄が伝わってくる文章だけども、押しつけがましくなくて読みやすい。
    スポーツ選手だけじゃなく、働く人なら読んでいて損はないです。社会人としてとても役に立つと思います。

  • サッカー日本代表キャプテン長谷部誠選手による自伝。自らの心を整えるために意識している56のトピックを、彼自身のエピソードを交え紹介しています。形式上時系列に完全に沿っているわけではないですが、グループ立てて順序良く語られるため、混乱すること無く読みやすいです。

    渦中のマガト監督とのエピソードが面白い。フィジカルを重視し、ハードな練習をチームに課し鬼軍曹と恐れられていたマガト。2009年に一度ヴォルフスブルクを去った彼について長谷部選手は、「素晴らしい監督だがもう二度とマガト監督の元ではやりたくない(笑)」などと語っています。その後再度チームに戻ってきたマガト監督。今年に入ってからずっとメディアは「横暴マガト監督と試合から干されてしまった気の毒な長谷部」という構図を報じていました。が!長谷部選手は試合に出れなかった期間も腐らず地道に練習していたと、この本を読んだ人ならわかることだと思います。

    ・愚痴で憂さ晴らしをするのは自分の問題点から逃げるのと同じ。愚痴を言わないようにすれば、自分の問題点と向き合える。
    ・恨みを貯金しても仕方がない。何かでリフレッシュして次に向かいリスタートした方が建設的。


    また、物事には捉え方により二面性があるかと思いますが、彼はそれを自分の成長にとってプラスになる様解釈するのが上手い。

    ・ラスト10メートルをもうすぐゴールと意識するのではなく、マイゾーンとして自分が最もかっこ良く輝ける姿をイメージする
    ・自分の常識と違うものに出会った時、違和感を覚えて拒否反応を起こすのではなく、発想を広げるチャンスだと考える

    一方で

    ・遅刻は何も生み出さない。相手の時間を奪っている。遅刻をする人を信頼できない。
    ・楽な方に流されると誰かが傷つく
    ・感謝の気持ちを忘れなければ、まわりがどんどんポジティブなエネルギーをくれる。周囲が助けてくれる。本当に感謝する気持ちがあれば、お世話になっている人に何かすることを面倒に思わないはずだ。
    といった大変身に刺さるお話もありました。

    長谷部選手は迷った時、亡くなった祖父を思い「じいちゃん、どうしようか」と語りかけるそうです。高校卒業時プロ入りか進学かを迷った際、周囲が反対する中ただ一人「男なら挑戦してみろ」と背中を押してくれた祖父。感謝と敬意を忘れない、実直な長谷部選手の性格を表すエピソードだと思いました。本田選手が白洲次郎を読むというこぼれ話に意外性を感じた。最後に本編中で特に心を打たれた彼の言葉を記します。

    「自分が気がつかないだけで、日々の生活は頑張っている人々の姿であふれている
    自分のことでいっぱいいっぱいにならずに、そういう姿に気付ける自分でありたい」

  • 共感できる部分も多く、読んでいて「もっと(自分も)しっかりしなきゃなぁ」と思う一冊でした。
    今までメディアを通してでしか見えていなかったところが、この本によって直接伝わってきます。
    私は特に岡田監督に対する見方が大きく変わりました。岡田監督に限らず、人の上に立つ全ての人に対する見方が変わります。
    他人のことをちゃんと考えているつもりだったのに、ちっともわかっていなかったんだなぁとつくづく思いました。

    私はもともとサッカーが好きで、長谷部さんのことは(サッカー選手という意味で)よく知っていたので楽しめましたが、誰が読んでも損はない本だと思います。

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