天にも昇る幸せ

  • 幻冬舎 (2011年3月16日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784344019690

感想・レビュー・書評

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  • 末期がんのシングルマザーのヒロインと、パイロットの男性との切ない恋物語。風景も綺麗

  • 読んでよかった。いっぱい好きなところがある。
    とにかく地味な主人公サラとそれに繋がる地味なひとたち、寒くてたまらないアメリカ北部の話。それをここまで読ませるのがすごい。
    装丁に惹かれてなんとなく手にとったけれど、大当たりだった。
    ただの小説にしては、構成が珍しく、大きな出来事が起きた「後」の人々が描かれている。それが、かなりすぐれていて、ルアンヌ・ライスって誰?とおもった。なぜか日本での翻訳は少ないけれど、アメリカではベテラン作家さんらしい。
    傷つき喪失した人間の心理描写も極寒の自然描写も秀逸。
    一人称が変わるので登場人物一人一人の心の中が繊細に伝わって切なかった。
    何の変哲もないひとに降りかかるよくある不幸は「ああ、まさにこんな感じだ」と頷かずにいられないほど、生々しく丁寧に描かれてる。
    やや女性向け。おすすめ。

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著者プロフィール

翻訳家。東京教育大学卒業。おもな訳書は、ウォルシュ『神との対話』シリーズ、シュウォーツ『心が脳を変える』(以上、サンマーク出版)、サックス『火星の人類学者』、イングス「見る」(以上、早川書房)、ヴェルナー『円の支配者』、グリフィン『マネーを生みだす怪物』、シュウォーツ『不安でたまらない人たちへ』(以上、草思社)ほか多数。

「2023年 『マネーセンス 人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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