剣客春秋縁の剣

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019836

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  • シリーズ最終巻。
    熊さんこと永倉も千坂道場の大きな戦力に。
    彦四郎の実家、花村を居抜きで買い取ろうという武士がやってくる。断ると、嫌がらせが始まった。
    同じ頃梟党と呼ばれる武士3人、町人2人の集団。その凄まじい殺し方は強烈な突き技だ。

    花村への脅しに対抗すべく、彦四郎や藤兵衛が泊まりがけで助けに。

    しばらくすると彦四郎、藤兵衛を直接襲うようになる。

    藤兵衛は蘇の剣技からもしや、梟党と同じ輩ではないかと疑問に思う。

    門弟佐太郎が今回も大活躍!


    家族に新しい進展が。
    このシリーズ、全体的に面白いのだが、少々エピソードに重複するキライが。きっと人気なシリーズで、回数を要求されたのではないか?

  • 剣客春秋シリーズ11弾(藤兵衛主役では最終巻、剣客春秋親子草シリーズ彦四郎主役?に続く)。馬喰町の両替商に押し入り、番頭を惨殺して大金を奪った強盗・梟党。検屍した千坂藤兵衛は、一味に人間業とは思えない突きを操る刺客が潜んでいることを察知する。折りしも、彦四郎の生家である料理屋・華村を買収しようとする謎の武家が出現。二つの事件がつながった時、千坂一家は未曾有の窮地に立たされる…。また似た展開、料理屋華村の経営を脅かす悪党が再登場、作者の視野?が狭くネタ切れで尻切れトンボで終わる、男女の恋愛描写が下手。

  • この手の本をソフトカバーでも単行本として売るのは大変で,よく文庫にならないものだと感心~千坂道場の娘婿で師範代でもある彦四郎の実家・小料理・華村を居抜きで買い取ろうとする武家が現れ,嫌がらせまで開始する。一方で商家を狙う押し込み一味には喉への突き技を巧みに使う腕利きの武家が絡んでいるらしいことが門弟の北町同心・坂口からもたらされる。坂口の手先の一人・弥八を使って町人風体の男を探り当て,町人一人を捉えて根城にしている神村道場までは突きとめたが,藤兵衛がひとりで眠る千坂道場に一味四人が押し入られる。道場の下働きのおくまから,道場を見張っている男がいることを訊いた藤兵衛の勘は当たり,障子越しに一人に斬りつけ撃退に成功する。知り合いの道場の門弟から,武家・利根崎の屋敷が判明し,金で雇われた浪人達の襲撃も彦四郎と里美,永倉で退けた。押し込み一味の名で呼び出して,絶妙の突き技を袈裟斬りで斥けた一家に大きな変化が待っている予感がする~仲間の一人が捕まった時点でも,道場へ忍び込んで一人が斬られたあたりでも,切り抜けるのは無理と考えて都落ちするのが妥当だと思うのだけど,道場主や同心を襲って切り倒し切り抜けようとする計画は妙だが,まあチャンバラもので一冊でケリをつけなくちゃいけないから物語の展開としては仕方ないか。どこかで読んで様な筋道で,鳥羽さんもネタが尽きかけているのかも知れない。シリーズを貫く流れでは,花ちゃんが成長しつつあるし,藤兵衛と華村の女将が一緒に暮らし始めて,彦四郎と里美が道場での暮らしを始める

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著者プロフィール

1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。近年は剣豪・時代小説の分野で活躍し、「はぐれ長屋の用心棒」「まほろし銀次捕物帳」「闇の用心棒」「八丁堀剣客同心」「流想十郎蝴蝶剣」シリーズなど作品多数。

「2023年 『剣狼の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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