- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344019850
作品紹介・あらすじ
真っすぐ家に帰って何が悪い。オレたち帰宅部にだって、汗と涙の青春はあるのだ。『サッカーボーイズ』の著者が描く余りものたちの新たな青春小説。
感想・レビュー・書評
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帰宅部の僕らにも青春はたしかにあった…
直樹・カナブン・テツガク・ウメ
4人の中学生のほろ苦い三年間を、家庭を持ち小学生の息子がいる直樹が振り返る物語。
たぶんわたしの時代と同じかな?
何かしら部活に入るのが決められて、辞めると白い目で見られ、帰宅部だというだけで先生から目を付けられた時代笑
ラスト近くで高校生になった直樹が中学の時を振り返る場面にちょっとウルっ(T . T)
20代で気づいたあの頃の事、子供を持った今の気持ち…ラストの語りも良かった。゚(゚´Д`゚)゚。
自分の中学時代はどうだった?
自分の子供の頃を忘れて子供に理想を押し付けてないですか?
あの頃を思い出させてくれる作品です!
おじさんになった今読んで欲しい一冊です(^ ^)
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小学校の頃から、名前をネタにからかわれ続けていた矢木直樹は、中学でもからかい続けてきたカナブンの前で、同じくからかってきた友人のウメの顔面を殴ったところから彼らとの友情が芽生える。野球部に馴染めなかった直樹は、カナブン、ウメ、そしてテツガクという4人で、中学の放課後にしかできないことを探し始める。
現代の親世代が中学だった1980年頃の回顧もの。現代の子供世代である息子が学校に馴染めなかったところから、自分の過去を思い出すという、割とよくあるタイプのストーリーだ。
運動はできるが仲間と馴染めない主人公、喧嘩っ早くて落ちこぼれの少年、成績もよく恵まれた環境で映画監督を夢見る少年、そして飛び抜けたなにかはないが、なんとなくうまくやる少年の4人で、1980年らしい形での青春を謳歌する。
漫画やアニメであれば、そこから恋愛に発展するものだが、それもほとんど無いあたりがリアルなところであろう。
写真部から8ミリ映画、そのきっかけとなったみんなで見た映画など、モチベーションは十分なのに、うまく行かない消化不良感も逆に良い作品だ。
ただ、よくある構図といえばそうかな。 -
図書館で、東野圭吾を探していてすぐ近くにあった、という理由で借りたものの、文章に引き込まれ、あっという間に読了。
中学生の生きている範囲は狭いけれど、たくさん悩みを抱えている。それを分かち合えて、一緒にいられるのが仲間であり、その日々が青春っていうのかな。
他の作品も読んでみよう。 -
胸がアツい。
中学時代の、苦くて切ない思い出が蘇ってくる。
キラキラ輝く青春とは違う、でも確かな青春が心を揺さぶる。 -
中学生に上がった、
苗字で揶揄われることが多いヤギ
母子家庭で育ったカナブン
祖父と二人暮らしのテツガク。
一度はそれぞれ部活に入るが、部を辞め帰宅部になり・・・。
読んだ年齢が悪かったんでしょうね。
青少年コーナーにある本は青少年と呼ばれる年齢で読むべきでした(もう遅いですが)。 -
過去の自分の選択が今の私を作っているんだと思うと苦い経験も大事にしたくなりました。
男の子の青春もいいですね。 -
帰宅部だと、熱い青春群像は難しそうだなぁと思いつつ読み始めました。
暴力的な要素や暗い背景に
こういった局面からせめるしかないのだと限界を感じていたのは事実かな。
息子と向き合うというよりは回想録に終始していた物語。スケートボードのくだりがとても切なかった。
テツガクくんの存在はとてもスパイスになっていたし、村瀬さんの存在は肝だったね。そう思って物語読み返してみるとまた違った世界がみえてきたりも。
読書の醍醐味なのかな。 -
青春小説は好きなのですが、最初から暴力的で、ちょっと好みの範疇外でした。
今なら気持ちがよく分かります(;_;)
今なら気持ちがよく分かります(;_;)
学校の壁殴って骨折したし笑
高校と大学はアホみ...
学校の壁殴って骨折したし笑
高校と大学はアホみたいに楽しんでたけど!