ひぐらしふる

  • 幻冬舎 (2011年6月8日発売)
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本棚登録 : 162
感想 : 38
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  • 本 ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019959

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ解決の話だと思っていたら、もっと壮大なテーマが控えていて驚愕した。

  • 東北のY県天堂市に帰省した有馬、幼馴染の高村、成瀬と共に帰郷した場面から始まるストーリー、有馬(千夏)に度々、現れる幼い頃の自分に似た残像、死に顔が意味する事、ひぐらしふる、この作品は小説家を夢見る有馬が描いた作品。
    第一章から最終章へと進ん行くと描きかった事とは何かが見えてくる。
    ミステリアスな展開に幼馴染の役割は?
    面白い作品だが、最終章が何かボヤケてしまっているように思えた。

  • それぞれが独立している話みたいでそうでもなく。おもしろかったです。

  • 何気ない日常に見せかけて小さなミステリを仕込んでいく。
    以前にも読んだはずだが改めて読んでみると、やはりまだつたない感じがして、またそれが良い気もする。
    これからブレイクしていくのかわからないが、ファンでいたいと思う。

  • 綺麗な文章で読みやすい。
    1話1話少し郷愁を誘う謎があり
    少し切ない終わり
    連作短編らしく最後には大きな謎が残されていて。

    全体的に叙情的な文体で詩的な表現が多くて、それがいいのでしょうけど、少しくどく感じる所もありました。
    この本のノスタルジックな雰囲気には合ってるけど。

  • 最後の展開に鳥肌がたちました。でも、納得。可愛らしい表紙だったので、ほのぼの日常ミステリーかな、と思っていたら全然違いました。疑問になる部分はあったけれど、面白かったです。

  • 祖母の葬儀のため久しぶりに地元に帰った有馬千夏は幼なじみの相葉成瀬、芥川利緒と再会。高校時代にあった不思議な事件の話を思い出す【ミツメル】他4篇

    ◆ん-、柘榴パズルが割りと好きな感じで辿ってみたけど、デビュー2作めだからかもしれないけどちょっと謎とき強引で、叙述トリックにすらなってない今まで晒してないことで読者引っ掛けるのは狡いな-。そしてちょっと人間関係ドロドロしそ-だね…いいのかな、これ。という読後感(笑)

  • 祖母のお葬式のために田舎に帰省した夏。

    再会した同級生の利緒と成瀬、式部。

    高校時代の思い出話。
    成瀬の双子の姉にたいする本当の気持ちと仕返し。
    校舎が紙花でいっぱいになった真実。

    利緒と行った夏祭りで
    先輩たちの色恋沙汰騒動。
    みかげ先輩が本当に好きだった人。

    大学時代の友達のバイトで起きた不可解な出来事。
    恋心を抱いたバイト仲間、不審な男の正体。

    式部の子供時代、
    UFOにさらわれたと思った体の弱かった同級生のこと。

    4つの話に秘められている矛盾点。
    もうこの世にはいない有馬千夏。

    4つの話に登場するちぃ「千夏」は実際にはもう亡くなっていて
    プロローグとエピローグに登場する妹のちぃ「千春」が
    亡くなった姉を思ってその4つの話を書いた、ということ。

    おお、整理するとすっきり。
    読んでいて矛盾点が多々あったからそういうことね、と。

    ただ最終章で利緒がちぃに残した時計の針の位置だけど
    三時五十分→三時十分→王!って
    なら最初から時計の針の位置は三時十分で良いのでは。。。??????

    とても偉そうな書き方で著者には恐縮だけど
    話のアイディアは面白いけど
    もう少し改良と書く技術がいるのでは。。。とか。。。
    そんなこと言える立場じゃねーっす)^o^(

  • 【収録作品】プロローグ/第一章 ミツメル/第二章 素敵な休日/第三章 さかさま世界/第四章 ボーイズ・ライフ/最終章 八月に赤/エピローグ 
    *最終章の展開がかなり強引な感じがする。

  • 読み進めているうちに「あれ?もしかして?」みたいな疑問が生まれて、最後に種明かしがあるという話。

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著者プロフィール

山形県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。『未成年儀式』で富士見ヤングミステリー大賞に準入選し、2009年にデビュー(文庫化にあたり『少女は夏に閉ざされる』に改題)。他の著作に『ひぐらしふる』『夏の王国で目覚めない』『僕らの世界が終わる頃』『サクラオト』『思い出リバイバル』などがある。本作『向日葵を手折る』が第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

「2023年 『向日葵を手折る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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