偶然

  • 幻冬舎 (2011年7月6日発売)
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本 ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784344020030

感想・レビュー・書評

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  • 銀色夏生さんの詩写真集ですね。
    銀色夏生さん(1960年、宮崎県生まれ)
    詩人、随筆家、作詞家、写真家。

     銀色夏生さんの名前は存じていましたが、作品は初読みです。ブクログの皆さんの感想から、どうやら詩はアンソロジーのようですね。
     写真は豊かな自然を、さりげなく捉えられているので親しみやすいです。
     CDが一枚付いていて、銀色夏生さんの作詞の歌が10曲入っています。
     詩は、題名のあるもの、ないものが、写真にそえられています。

         『葉っぱと原点』

     厳しさの中のちょっとした甘さというのや
     安らかさの中の激しさのひとかけらが
     どんなに
     苦しい労働の間の休息みたいだったか

     あなたの待っていた
     素晴らしい性質は
     そんなふうなところにも
     顕著にあらわれていた

     あなたとあの状況下でなら
     一生懸命何も考えずに働ける
     いつだってそこへふたたび
     飛びこみたいと思う

     遠くすぎていった日々
     もうそこから
     はるか遠いここへ
     来てしまった今でも

          『生きる』

     生きているということ
     生きていくということ
     生きるとは
     どんなことだろう
     ありがたくうれしい気持ちの時もあるし
     イヤな気分になる時もある
     他の人はどんなつもりで
     生きているのだろう
     こんなにたくさんの人がいるのに
     心がわかるのは自分のだけ
     みんなひとりずつ
     自分の心を内にかかえて
     外の世界を共有している

         『青い月夜』

       どこへ行こう 
       
       いったい僕は
       どこへ行こう

       たったのひとりで
       どこへ行こう

       こんな夜更けに
       どこへ行こう

       夢も見ないで

     率直な気持ちを、わかりやすい言葉でさらりと表現されているので、親しみやすいですね。
     応援歌や、生きることの悩みや疑問を問いかける共感の湧く、ロマンも込められた美しい詩集です。
     心に勇気と希望と安らぎを覚えました(=^ェ^=)

  • あなたを疑うことは
    自由を疑うこと

    というフレーズが好きです。タイミングよくこのフレーズを読んだ時、涙がポタポタ。でした。

  • 背中を押してくれる詩もあれば、明日のことはあさって考えよう、なんて甘やかしてくれる詩もあって好きです。

  • 偶然にであった本。
    出逢いは偶然で必然。
    暫く離れていた銀色ワールド。
    変わらない何かが嬉しい。

  • 2011、10、2読了。
    今までに読んだことのある作品でも、
    写真が変わるとまた印象も変わるものだなぁ…。
    全体的に、好きな写真が多かったので、どっぷりと浸れました。
    銀色夏生さんの、さみしくない孤独感、私は大好きです。

  • 「何で私の気持ちが分かるの?」思わず泣けてしまった、、、

  • 銀色さんの写真が好きなので購入。
    詩は既出のものでしたがよかったです。
    CDの曲も好きです。
    ただ、個人的には女性の声で聴きたかったかな。

  • 素敵な写真。懐かしい詩。

  • 明日香などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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