- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344020078
作品紹介・あらすじ
人生の悲惨が豊かな実りに変わる。四千年の英知を読む-大ベストセラー『超訳ニーチェの言葉』に続く、心揺さぶる金言集。
感想・レビュー・書評
-
聖書の主題は愛。
神は愛。そして、天国も神の国も愛のある場所の言い換えとして描かれている。人間が2人以上いて、そこに愛があるならば、そこは天国であり、神の国。
よって聖書では、罪とはお互いに愛し合わないことだと言える。愛し合わないのは、神の意思にそむくことだからだ。信仰とは、上を拝むことではなく、人が互いに愛し合うことなのだ。
*悲しみ流されるな。人生の中には悲しみがある。けれども、悲しみに押し流されてしまわないように。また、暗い考えにふけってもならない。
*明日になったら考える。明日のことのために今日あれこれと心配しないように。明日のことは明日自らが心配すればいい。
*理不尽な世の中。世の中は理不尽なもの。しかし、物事にはそれが成就する時というものがある。その時と災難は全てに等しく及ぶ。
*まだ見ていないこと。目に見える希望なら、それはもはや希望ではない。我々はまだ見ていないことを望みとする。
*かつて起きたことはまた起こる。
*時代を見分ける。
*仕事を楽しむ。
*勤勉な人は大きな力を持つ。
*謙遜な人であれ。
*探し求める人にだけ与えられる。欲しいものがあるならば、求めよ。あきらめることなく求め続けよ。見つからないならば探せ。徹底的に探し続けよ。閉まっているならば、叩け。戸を叩き続けよ。
*自分をまず変えよ。
*欲望をコントロールする。自分に害を与えるものがいったい何なのかを見極めて、それを自らに与えないようにせよ。他人にぴったりするものが自分にも合うとは限らない。
*人の上に立つ人とは、自ら誰にでもこころよく仕えるものにならなければならない。
*偽りと嘘を遠ざける。また貧しさも富も与えて欲しくない。あり余る金持ちになると傲慢になるだろうし、あまりにも貧しくなると盗みを働いてしまうかもしれない。
*作物を刈り尽くしてならない。
*他人についてあれこれ言うな。他人をあれこれ言うことにより、自分をも裁いている。
*生きてこそ。
*人に損害を与えない商いをする。
*金持ちは豊かではない。
*あなたの言葉があなたの人生を決める。愚かな者は、じっくりと考えることをしない。自分の感情的な思いを言いふらすばかり。人生の果実とは、自分の唇が育ててきたものだ。
*人の容貌を見れば、どんな人間なのかよく分かる。顔、服装、歩き方。
*裁きや判断は公平に行う。
*耳にしたことを言いふらさない。自分に責任があることならば話してよいが、責任のない事柄については話さない。
*言葉数が多いと、つい愚かなことまでいってしまう。言葉が多すぎると、それにつれて失う時間も多くなる。
*兄弟を助ける。
*人の口から出たもの、すなわち言葉が人をけがす。
*快楽や富を人生の目的にしない。
*愚か者は自分の目に見えるものだけを信じる。
*自分をかいかぶらない。また、自分に何かしらの優れた知恵があると思わない。本当の知恵を知りたいならば、かえって愚か者になれ。
*喜んで多くを与えよ。
*人生の始まりは泣き声。
*光あるうちに歩け。
*必要なものはすべて与えられている。
*柔らかな言葉は何より強い。どんな怒りをも鎮める。
*怒らずに耐えよ。忍耐を持て。物事には時というものがある。
*良い木は良い実をつける。
*頑なな心を切り捨てよ。
*知識をひけらかす知恵なき者。
*何事をする時にも、心から行うように。
*ちょっとした愚かさが偉大なる知恵を傷つける。
*はっきりとそのままに語れ。
*言葉で身を滅ぼす。
*人の罪は必ずあらわになる。
*パンと愛は膨らむ。
*一人よりも二人がよい。
*愛妻家のすすめ。妻を愛しなさい。
*人生と生活を楽しむ。
*愛は罪を覆う。
*信仰を持っていても愛が欠けていれば、その人は無に等しい。
*言葉で表すことのない愛よりも、相手のことを思う叱責の方が優れている。
*敵をも愛しなさい。神は、悪い人間の上にも善い人間の上にも、日を昇らせる。
*決して復讐してはならない。
*友の秘密を漏らすな。
*訪ねてきた人と旅人には親切に。
*人に対してはいつも寛容でいる。他人を赦す。
*形あるだけでは無意味。
聖書の言葉をほぼ初めて読んだ。
色々考えることが多く、参考になることも多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ま、「超訳」ってことで、聖書の毒がまったくなくなっちゃってるのだが、ささっと読むにはこれでもよい。
-
引用改造文
私の願い事は、まず、偽りと嘘を私から遠ざけて欲しい。
そして、私の暮らしに必要な食物と真理を与えて欲しい。 -
理解できるところもあったけど、よく分からないところも…。聖書って奥が深いのかなぁ。
-
『超訳ニーチェの言葉』の著者が描く「聖書」の世界。やはり四千年のベストセラーだけあって、書かれてあることのいかに普遍的なことか、ということを改めて思い知りました。
僕はこの人の本を読んだのはこれが初めてになります。僕はキリスト者ではありませんが十代のころから聖書には親しんでいて、今回縁あってこの本を拝読させていただきました。この本の帯には『人生の悲惨が豊かな実りに変わる。』とあって、正直な話、
「いったいなんのこっちゃいな?」
なんて思いながらページをめくっていました。しかし、それは僕の浅はかなところで、原点となっているのは何世代にもわたって読み告がれてきた聖書なだけあって、原典ではかなり難しい日本語で書かれてあるのに対して、「超訳」と銘打ってあるだけあって、僕にもすらすらと読むことができて、なおかつ
「こういうことはやっぱり普遍の問題だよなぁ。やっぱり誰しもこういうことで悩んできたのか…。」
という思いで読んだあとは胸のつかえが取れたような心地がいたしました。
特に僕が感銘を受けたところは『善と悪と愚』という章の中の088の『コリント人への第一の手紙、第3章』の中から引用されてある『欲望に負ける』と記された一文で
「どうしたのだ、あなたたちは今なお肉の人にとどまっているではないか。体に負け、つのってやまぬ欲望に負け、わきあがる欲望に負け、見た目の美醜に負け、この世の身分や地位に負け、損得勘定に負けている。さらには、まだ妬みや争いがあるというではないか。それではまだ、かつてのような人間ではないか」
というもので、自分の欲に負けっぱなしの凡夫にはものすごく耳の痛い話でありました。そのほかにもすばらしい言葉が収録されてあって、一つ一つは紹介できませんが、ぜひ一度、お読みになっていただけるとうれしいです。 -
「種を蒔かずに、収穫ができるか。働け!」
くらいにくだけているのを期待していたので残念。
(↑こういう暴言訳(?)作ったら、もの珍しくて売れると思うんだけど)
あと同じ台詞を何度も収録していたのが紙の無駄遣いに思いました。(引用元と台詞の修飾がちょっと違うとはいえ、押し付けがましい) -
何章何節かまで書いてほしかったな。まえがき通り聖書そのものを読破かなぁ?