- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344020252
作品紹介・あらすじ
危機管理に不向きな内閣のときに大事件・大事故は起きる。前著『彼らが日本を滅ぼす』に記して一月半後の3月11日、不幸にも予言は的中した。なぜ、被災地支援は進まないのか?なぜ、原発事故の対応は後手後手なのか?なぜ、これほど権力に執着するのか?現内閣の所業、真の日本再生プランを徹底検証。憂国の遺書第二弾。
感想・レビュー・書評
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ほんとに彼らが日本を滅ぼす 5
東日本大震災のすぐ後に刊行された本。後半部の政策提言は別にして、危機管理の現場にあった人だから書ける話はとても面白い。菅総理や民主党政権、東電などのお粗末さとかよくわかったし、天皇陛下や吉田所長や志賀少佐の話、ヤマタノオロチ体制、鶏肋の戒め、稲むらの火など、学ぶところがいろいろあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「嗚呼(ああ)――」と頭(こうべ)を垂れた。大御心(おおみごころ)という言葉の意味がやっとわかったような気がする。直ぐ下の弟が航空自衛隊にいることもあって陛下の御心が一入(ひとしお)身にしみる。
https://sessendo.blogspot.com/2018/10/blog-post_91.html -
『危機管理に不向きな内閣のときに大事件・大事故は起きる』前著『彼らが日本を滅ぼす』に記して一月半後の3月11日、不幸にも予言は的中した。ここに書かれているのは本当に国を憂う人間の言葉です。
これは前著『彼らが日本を滅ぼす』を読んだあとで読もう読もうとは思っていましたが、ついつい延び延びになっていて、やっと読み終えたところでございます。筆者はあまりにも有名ですが安田講堂やあさま山荘事件の陣頭指揮に立ち、三原山噴火の際の避難計画を遂行した方であり、『危機管理』の言葉を広めた方でございます。
一読して思うことは自分が警察官僚としてまさに『命がけで』守り通してきた日本が内側から崩れていくことが悔しくてたまらないんだろうな、ということでございました。行間には当時の菅直人政権に対する苛立ちが満ち満ちており、改めて当時のことに思いをはせておりました。
「危機管理に疎い総理のときに大事件、大災害が起きる」
というジンクスがある。このことを予言したまさに1ヵ月後。あの3・11が起こり、さらにいまだ収束のめどが立たない福島原発事故という「想定外」の事態も抱え込んだ……。
被災者の阿鼻叫喚とそれに耳を傾けずに国民不在の政争を繰り返す菅内閣の不逞を余すところなく断罪してあって、読みながら身が引き締まる思いでございました。合間合間にはさまれてある、自身が行った『危機管理』の経験はまさに修羅場をくぐった人間にしか書くことのできない臨場感あふれるもので、ただ、巻末のほうに記されてある「危機の宰相」はイシハラさん、という箇所には正直、ウ~ンと思いましたが…。それを補ってもなお余りある『憂国の書』だと思います。 -
資料ID:21103415
請求記号: -
東日本大震災で「危機管理に不向きな内閣の時に大事件・大事故は起きる」という予言が的中。
体の許す限り、講演活動・執筆活動を続け、日本に「喝」を入れていただきたい。 -
現体制の危機管理能力、危機管理体制作りの弱さが露呈しておりなんとも怖い。特に外交やエネルギー問題についてはやばいね
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稲むらの火の話とその後の話など、いい話が載っている。
東日本大震災のときに、国がどのように、だれによって守られていたのか、よく知らなかった。読んで良かった。 -
東日本大震災後の菅政権の危機管理能力の無さや東電トップの不十分な対応を過去の「大島三原山噴火・全島避難」など成功事例と比較しながら詳しく解説。2011年8月末、”日本を滅ぼす”菅総理が退陣し、筆者も少しは期待している民主党若手政治家(枝野・安住・細野・玄葉・福山)が政権中枢に入閣したので野田政権も少しは期待できるのではないかと思った。
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民主党が政権をとったときの選挙では、その党に僕も投票をしました。本当に期待していました。日本が変わるかもしれないと・・・。
彼らを攻めるの...民主党が政権をとったときの選挙では、その党に僕も投票をしました。本当に期待していました。日本が変わるかもしれないと・・・。
彼らを攻めるのは簡単かもしれないけれど、投票した自分を見つめる作業も必要かもしれないと思ってます。
2011/09/05 -
おっしゃるとおり、国民の大多数が少なからず民主党に期待したことで政権交代に繋がったわけなので、現在の危機管理能力や政権担当能力の低さを予見で...おっしゃるとおり、国民の大多数が少なからず民主党に期待したことで政権交代に繋がったわけなので、現在の危機管理能力や政権担当能力の低さを予見できなかった自分たちにも責任がありますね。2011/09/05
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危機対応実務のプロ、憂国の士として、福島原発対応を例に現行政府の治安・防衛・安全保障感覚の欠落に対して説得力ある苦言・提言を展開。含蓄多い。ただ左派嫌悪の表現をもう少し抑えた方が本の品位が高まったかもしれない。
著者プロフィール
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