- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344020269
感想・レビュー・書評
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岬に建つ食堂が舞台のどこかで読んだ事のあるようなおはなしですが、面白かった。
人間の強さや弱さ、食べることの大切さ、家族の優しさがいっぱい詰まった作品です。
標題も不思議ですが、主人公は紫紋、岬の料理人はマリア、マリアの昔の恋人は与羽。
結末はとっても神がかっています。
やっぱり、関学出身のマハさんだからでしょうか… -
どんなことがあっても
自らの人生を捨ててはいけない。
前を向いて生きていかなければならないというメッセージ性を感じた。
マリアの過去にはただただびっくり。
シモン、マルコがそれぞれ過去を受け入れ、生きていこうと決意するシーンにはなけました。 -
最後に涙が溢れてきました。あたたかい話です。
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ちょっと悲しい物語だった。でも、感動して泣いた。続きが読んでみたいと思った。そうしたら、もう少し幸せな部分が出てくるんじゃないかって。
ふるさとって大切なんだなって思った。 -
先が気になってたまらなかった。料理を丁寧に作ることの大切さ、誰かの何もかもを受け止める気持ちの奥深さ、そんなものを学んだ。徹夜本に限りなく近い。そして、母の愛に号泣する。
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やや重め、かつ人情系で悪くない。
老舗料亭の使い回し事件で自殺するのはどうかと思うし、それに責任を感じて逃げだすというのも少し違和感がありますが、些細なことは置いといて。
脛に傷ある人が行き着く”尽果”の人たちの見て見ぬふりが、人情味を感じさせ、そういう人達の中で立ち直っていくという感じがすごくいいですね。
どうにも行き詰った時、死ぬくらいなら、こういう田舎へ逃げるのもアリなんですよね。
どうでもいいんだけど、盛り上がってきた所で、与羽さんはないだろ~、名前の遊びもほどほどにしないとシリアス感が削がれる。
最初から最後まで飽きずに読めます。
かなりオススメ。 -
ひとりだけどひとりでは生きていけない。なんだか自分が小さく感じた。
好きな人を、思う気持ちとは…
読んで良かった。2013.12.15 -
職をなくし、恋に破れ、後輩を亡くし、死のうと思って行き着いた“尽果”で、左手の薬指がない謎の女性・マリアや、“尽果”の人々との交流の中で再生していくお話。設定としては瀬尾まいこの『天国はまだ遠く』に似ていると思った。桜庭一樹的なドロドロした方向に進むのかと思えばそうでもなく。一番最後の話が良かった。親の愛は無償。きっと誰にでも、その人を大切に思ってくれる人が必ずいるはず。2012/275